表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/26

ex01・要素戦隊エメレンジャー参上!

番外編その1。

飛ばしても何ら問題ありません。

 きいちゃんがいない今、正統派レンジャーモノらしくエメレンジャーの構成員は五人だ。ひーちゃんを真ん中にして二人ずつ左右に分ける。そして決め台詞。



『一つ、人の世生き血を啜り。二つ、不埒な悪行三昧。三つ、醜い浮世の鬼を退治てくれようエメレンジャー!』


「うん、業界から文句が来そうな気がすんな」



 まだハゲの替え歌のほうがマシかもしれない。桃太郎侍ごめんなさい。オマージュということにさせてください。


 せっかく戦隊モノという副次的名称を付けたんだから、何かこれといったポーズと決め台詞が必要だろうと始めたこの企画、早くも頓挫しそうだ。


 私が解散と言うと、エメレンジャーはそれぞれが恰好良いと思ってるらしいポーズを解いてバラバラと散った。



「決め台詞は諦めて、ひーちゃんが起こす爆発をバックに『要素戦隊エメレンジャー参上!』とか言う?」


『やーっ!』


「やー言われても」



 思いつかないからパクリにしかならない。天呼ぶ地呼ぶ人が呼ぶもいかんだろ。



『金ちゃん恰好良いのが良い!』


「それが思いつかんから言っとるんだろ」



 さっきからシロちゃんと金ちゃんがしつこい。どうしろと言うんだ。



『金うるさい』



 金ちゃんがツッ君に頭を打たれた。



「もう高笑いと『エメレンジャー、参上!』で良いやん、これもパクリやけど」



 ちなみに笑い方は『はっはっは、はーっはっはっはっは』だから。もし何か一言言い足すなら『ナカコ君、私が来たからにはもう大丈夫だ』だから。で、私は『来てくれたのね、エメレンジャー!』と言う、と。



『高笑いって言うと「ほっほっほ、ほーっほっほっほっほっほ!」かしらー?』


「ミズキちゃんそれは女王様ってかドSっぽくなるから止めよか」


『ひっひっひ、ひぃーっひっひっひ?』


「ひーちゃんそれやと悪役くさい」



 いやらしい感じがする。



『ふっふっふ、ふーっふっふっふ』


「シロは黙っとれ」


『きっきっき、きーっきっきっき』


「それは果たして笑い声なんかどうかをも一回考えてみ、金ちゃん」


『つっつっつ……』


「それやと電報になるからなツッ君」



 なんで高笑いがきっきだのつっつだのになるんだ。



「高笑い言うたら『はっはっは』やろ」


『えー、やだ、金ちゃんきっきっきが良いー!』


「聞こえようによっては某量産型の、上に『ゲル』だの『ネオ』だの『グラン』だのと付く悪の組織構成員の鳴き声に聞こえるから止め」


『白ちゃんもふっふっふが良いのー!』


「怪しげな研究者みたく聞こえるから却下」












 結果。高笑いとポージングに決まった。

エメレンジャーとの他愛もない会話。ネタに走ったともいう。怒らないで、ああ、石投げないで!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ