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1-6-1

 ウードの最後の音が静寂に溶け、

 空気は汗と煙、そして止まったばかりの腰の幽霊で厚く満たされていた。

 踊り子の影はカーテンの向こうに消えたが、

 部屋の半分はまだ舞台に身を乗り出し、

 戻らぬ存在を渇望していた。


 クララの微笑みは変わらない。

 ――あの、曖昧で読めない、薄い曲線。

 だがアレンには、それがまるで終幕をポケットにしまい込んだように見えた。

 自分だけのために。


 視線の端に、ジュゼッペが席へ戻るのが映った。

 数人の男たちが待っていたが、彼は何も言わない。

 肩がゆっくりと上下する――余韻を長く舐めるような呼吸。

 舌が湿った光を帯び、唇をゆっくりなぞる。

 まるで味を逃すまいとするように。

 その目の輝きは飢えだった。

 食い物じゃない、別の何かへの。


 バンドが柔らかいセットへと滑り込み、

 フロアに呼吸の隙間を作る。

 給仕たちがグラスを片づけ、新しいものを置き、

 椅子が擦れ、硬貨が皿に落ちる音が響く。


 フロアの向こう側から、客が立ち上がった。

 ――玄関口ではなく、奥の大階段へ。

 半ばで二手に分かれた絨毯敷きの階段は、

 重いビロードの幕の奥、二階の廊下へと消えていく。


 アレンはその切り替わりを知っている。

 常連も同じだ。

 三回目のショーが終わり、コート・ダジュールのもう一つの顔が始まる瞬間。

 二階からは笑い声と香水の匂いが流れ、

 下では新しい客が、まだ温もりの残る席に滑り込む。


 クララは、その動きを見ているようで見ていなかった。

 そして、拒否を許さない声で言った。


「ついてきて」


 アレンはバーボンの残りを喉に流し込み、立ち上がった。


 二人は大階段を使わなかった。

 クララは壁沿いに、バンドの脇を抜け、

 細いサービス用の廊下を進む。

 そして、クラブの二階の、より静かな一角へと続く小さな階段を上っていった。


 廊下の突き当たりに、彼女のオフィスが待っていた。

 細長い部屋は冷えた影と、紙とインクのかすかな匂いに包まれている。窓際の書き物机は磨き込まれ、帳簿や封筒、そして真鍮のランプがひとつ、木肌の上に光を落としていた。背もたれの高い椅子がひとつ。客と向き合うことも、背を向けることもできる造りだ。


 彼女は手袋を外し、長いソファの上に投げた。横には低いサイドテーブル。


「どうぞ、おかけになって、マーサーさん」


 棚からグラスを二つ取り出し、暗い色のワインを注ぐ。答えを待つこともなく。


「ワインで構わない?」


「ああ」


 ウイスキーグラスに注がれた深紅は、場違いなほど鮮やかだった。彼女はそれを手渡す。

「もっと強いのを頼むかと思った」


 彼女は机の後ろの椅子に腰を下ろす。ランプの光が頬のラインをなぞった。


 アレンは口をつけず、グラスを手の中で支えたまま、彼女の視線を受け止めた。


「俺は、あんたにとっての俺の価値がわかるまでは、何も頼まない」


 唇にわずかな笑みが浮かぶが、目は冷たいまま。

 その瞬間になって初めて、アレンは一口含む。渋く、舌の奥にゆっくりと熱が広がった。


「今夜は珍しく気分がいいの、マーサーさん」彼女は低く言った。「頭の使い方を知ってる男と話す機会なんて、そうそうないから」


 クララは銀のシガレットケースを開け、一本取り出すとマッチを擦った。炎が彼女の顎の鋭い線を照らし、煙がゆるく天井へと昇っていく。


「コート・ダジュールに足を踏み入れる前から、こっちの気を引こうとしてたわね」

彼女は水晶の灰皿に灰を叩き落としながら言った。

「客をこっそり見て回ってるのを、わざと見せつけてやがった。だから──お芝居はやめましょう。用件は何?」


 アレンはゆっくりと笑みを深める。「頭を使えるのは、あんたの方みたいだな、ミス・クララ」


 マッチの炎は短くなり、ようやく彼女が気づく。アレンは、その間に彼女が先ほどのやり取りを頭の中で繰り返し、自分が残した隙間に気づいたのだと感じた。彼女は再び煙草に火を移し、今度はよりゆっくりと煙を吐いた──時間を稼ぐように。


「私の投げたサインを受け取ったのね。本当は、もっと荒っぽいやり方をしなきゃならないかと心配してた」


 その言葉に、クララの目がわずかに細くなる。アレンは、その重みを察した。

「それで──あんた、コート・ダジュールに何を求めてるの?」


 アレンは慎重にグラスを置いた。

「ジュゼッペ・ペルラに会わせてくれ」

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