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《コート・ダジュール》では、正面の扉が閉まる前から最初の酒が注がれる。
角のないデーモンの娘——いや、正確には小さな角の名残を磨き上げた二つの突起——が、絹のようなサテンを身にまとい、問題を呼び込むためのカットでテーブルの間をすり抜けた。
「今夜のお好みは?」
声は蜂蜜のようにゆっくりと、温かく流れた。
「バーボン。ストレートで」
それは数秒で戻ってきた。
お辞儀と、自分の角度を知り尽くした笑みを添えて。
アレンは一口目をゆっくりと喉に流し込み、その熱が胸に広がるのを感じた。
フロアの向こうで、ジュゼッペ・ペルラが二人の男を連れて歩いていた。
一人は、時間単位で報酬を取る男の静かな鎧をまとっている。
もう一人は外国人——スーツの仕立ても、立ち居振る舞いも違う。
ヒューマンが一人、エンジェルが一人。どちらも高くつく連中だ。
彼らは足を止めず、そのまま階段を上っていった。
アレンが視線で追っていると、声が割り込んだ。
「お飲み物は気に入って?」
顔を上げる。
クララがテーブルの脇に立っていた。
金色の光が、肘まで覆う黒いサテンの手袋に反射する。
量販の棚には絶対に並ばない種類の手袋だ。
アレンは立ち上がった。
まるで彼女を待っていたかのような滑らかさで。
クララは手を差し出した——落ち着きと意図を秘めて——まるでディーラーが最初のカードを滑らせるように。
彼はそれを営業マンのように握らず、美術館の展示品のように宙ぶらりんにもせず、軽く指先でグローブを捉え、頭をわずかに傾けた。
唇は触れず、影だけが指先近くに落ちる——本物は招かれた時だけという合図。
「ダグラス・マーサー」
「クララ」
間を置いて——「ミス・クララ。この店を仕切ってる」
「光栄です、ミス・クララ」
温かいが、粘つかない調子で。
彼女は首を傾げ、銀行家が札を光に透かすような目つきで彼を量った。
「そんな挨拶、予想してなかったよ」
「海外で覚えた癖です」
「よく旅をするのかい、マーサーさん?」
「しょっちゅう。商務官として」
「立派なもんだ」
彼女の視線が、隣の空いた椅子へと流れた。
「座っても?」
アレンの手が言葉より先に動いた——椅子が滑らかに引かれ、よそ者の家での主人の礼儀のように。
彼女が通り過ぎたとき、背中の深いカットがアレンの目に入った。
それは誘いではなく、露わだった。
肩甲骨をまっすぐに走る二本の傷跡——喧嘩や事故でつくものではない。
翼の跡。
クララが今何者であれ、かつてはエンジェルだった。
それは墜落の傷ではない——切除された跡だ。
そして彼女は、それを失ったものではなく、勝ち取ったもののように身につけていた。
アレンは何も言わなかった。
ただ、その事実を静かに心の中に置きながら、椅子を整えた。




