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12話『 仲間を守るための拳!! 』

リーゼエは集会場の地下の訓練場にライゼを連れてくると剣を抜いてリーゼエに向けた。


「準備はいいか?」

「その前に、なんで勝負を受けてくれるんです?俺にいちいち相手にせず無視してセツナのところにだって行けたでしょう」

「興味があるからな」

「そうですか...」

「行くぞ!」

「ええ!」


そう言うと2人は街の走り出す。そして街から出ると、勢いよくライゼの拳とリーゼエのがぶつかり合った。


「今頃他の奴らはセツナ達のいるところに行ってしまったが、そっちは止めなくてよかったのか?」

「あなたの方が行かせたら危険ですから」

「ほう、よくわかっているな」


拳を交えながらそんな話をしながらも何度も打ち合う。そしてライゼは勢いよく殴りかかる。だがリーゼエは余裕そうに避ける。その華麗なる動きについていこうと何度も攻撃を仕掛けるがなかなか当たらない。



「どうした?この程度か??」

「っ!まだまだ!!」


足払いをして隙を作ろうともしたが、簡単にジャンプされそのまま蹴りを一撃喰らう...と思いきやその攻撃を腕で受け止めた。


「ほう」


そのまま弾き返して拳で一撃を加えようとするが空中で体を無理矢理仰け反って避ける。そしてそのまま手を地面について何度か蹴りを入れる。


「ぐっ!」

「どうだ?剣だけじゃない!この動き!君とは剣じゃなくて拳や蹴りで戦うのが良いのかもなあ!」


何だか楽しそうなリーゼエの猛攻を凌ぎながら殴り蹴り殴りと交互に仕掛けるが全て受け止められ剣の突きで反撃を喰らってしまう。


「ぐっ!!」

「これで終わりではないだろう?」

「強い...」

なかなかの強さだ。このままでは押し切られてしまう。なんとかリーゼエの舞のような攻撃をなんとか避けて必死に隙を見つける。そして「ここだ!」といいながら拳を懐におみまいしようとする。

リーゼエは宙返りの要領でライゼの拳の攻撃を避け、足で蹴り上げると剣を顔の真横に突き立てる。


「いいぞ!!もっとだ!!そうでないと面白くない!!戦いというのはこういうものだろう!!」

「くっ!」


「君が彼女を想う気持ちはそんなものか?これでは私に負けて倒されてしまうぞ!それ以前に私が我を忘れて君を危うく叩き斬りそうになったぞ!」


リーゼエは今度はさらに早い動きでライゼの近くまで迫る。


「はやっ...!」


咄嗟に腕をクロスして攻撃を防ごうとするが、先ほどの素早い動きを合わせたせいなのかかなりの威力になっていて防ぎ切ることができなかった。


「まだいくぞ!」


またあの素早い攻撃が来る。今度は受け流しながら好きを狙い確実に一撃を加えようとする。激しい攻防が続き各々かなり疲弊した感じになっている。ライゼは「はあ...はあ...」切らしているがリーゼエは余裕そうだ。


このままでは埒が開かない...そう思ったライゼは何か策を考える。とりあえずあの剣さえなんとかできればこっちにも勝機がある。それは前にセツナに披露した剣を弾く技だ。


「なにか良い案でも思い浮かんだのかな?」

「ええ。とってもいいのが」

「そうか、楽しみだ!行くぞ!!!はーっ!!」


リーゼエが攻撃を仕掛ける。ライゼがそれを避けて攻撃を仕掛けようとする。だがまた剣で防御をして攻撃を防がれてしまう...と思いきやライゼは攻撃のフリをして剣を持った手を掴んだ。そして拳で剣を叩き落とし地面に落ちた。


「っ...!あっ...」

「よし!このまま...!」

「ふぇぇぇぇ痛くしないでぇ」

「ん!?」


その時、そんな甘い声がする。そこにいるのはライゼとリーゼエのみ。ということはこれを出しているのは...。


「えーっと、リーゼエ...さん?」

「だっこぉー」


今までの凛々しい姿ではなく、可愛らしい甘い声で名前を呼ぶ弱々しい姿だった。突然の事にライゼも困惑する。


「えーっと...、あの...大丈夫ですか?」

「ふぇぇ」


もう闘うどころではなく、この弱々しくも甘えてくるリーゼエだった何かに困惑するだけだ。今はセツナの後を追わないといけない。今までの凛々しい姿とのギャップ甘々な可愛らしい姿でやられそうだが構っている暇はない。


「えーっと、じゃあとりあえず行きますね」

「やだあ...」

「と言われても...じゃあ」


とりあえず申し訳なさそうにライゼはリーゼエを置いて行く事にした。




「ああ、セツナさん。エオンはどうしたっスか?」


洞窟に戻ったセツナはエートの言葉を無視して奥へ向かう。この無益な戦いをやめさせるためだ。奥にいたヒョウカのところに行くと立ち止まる。


「なんだ?」

「話があるの」

「話とな?」

「この戦いをや...」


その時、1人の竜鬼(ドルム)が慌てた様子でこちらに来た。


「大変です!奴らが攻めてきました!!」

「えっ!?」

「ほう」


急いで移動をするとそこはすでに戦場になっていた。竜鬼(ドルム)と人間が戦っている。


「何これ...」


竜鬼(ドルム)と人間が憎しみ合い攻撃を続ける。どんどん倒れていく両者にセツナは何も言えなかった。



「下等な竜鬼(ドルム)は皆殺しにしろ!」

「人間に目にものを見せてやれ!!」

「ゴミ処理じゃああああ!!」


どんどんと倒れておる両陣営。憎しみが憎しみを呼び負の連鎖がどんどんと広がって行く。次々と剣や魔法で死に絶える竜鬼(ドルム)や人間。現状はやや人間側が有利という感じだ。


「どうしますか?ヒョウカ様!」

「好都合。このまま押し切って人間共を蹴散らせ!」

「ヒョウカちゃん!!」

「あいつ!セツナだ!!」

「やっぱりあっち側についてたのか!シュンギルさんの言う通りだ!」

「そうだろう?あいつは裏切り者だ!僕のこの手で相手してあげよう!」



街の者達がセツナを見つけるとそういいながら攻めてくる。それをヒョウカは簡単に剣で一掃する。ヒョウカはやる気満々で惨殺することになんのためらいすらなかった。


「違っ...私は!」

「何も言わなくていいセツナ。一緒に人間を滅ぼそうじゃないか!」

「そうはいかんなあ」


そこに現れたのはニース。そしてニースを見てヒョウカは嬉しそうな顔になる。


「やっと強いやつが来た。弱いやつを斬っても面白くないからな」

「セツナ。言い訳は後で聞くで。まずはこいつや」


ヒョウカの剣とニースの剣が混じり合う。その実力は互角か、い少しヒョウカが有利か。


「ふん!」


ヒョウカの攻撃を受け流しカウンターをしようとする。その攻撃をかろうじて避け反撃しようとするがまた剣で受け流されて反撃される。頬から血が流れてくる。


「くっ!」

「威勢の割には大したことないやないか」

「そうだな、かなりの強者と見た。なら最後に私の力を見せてあげようじゃないか」


そう言って頬の血を拭って剣につける。


「これってまさか...!」

「はあーっ!!!


ヒョウカに水色の角と水色と青に黒を混ぜたような翼、そして水色のウロコが浮き出てきた。


「マジかいな...」

「ヒョウカちゃんも... 竜天魔装(ドラゴ・アーム)を!?」

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