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☀ 七不思議の怪  作者: 雪*苺
一日目 【 月曜日 】
9/38

⭕ いない


──*──*──*── 1階・職員室


厳蒔眞勇

「 えっ?

  キギナ、てないんですか? 」


担任教師

貴方あなた達3人が[ 職員室 ]から出て行く姿を見たきりよ。

  それ以降、生徒は1人もてないわね 」


厳蒔眞勇

「 そんな……。

  おかしいな… 」


担任教師

「 それより、おく先生を見なかったかしら?

  これから会議が始まるのにないのよね 」


厳蒔眞勇

「 オレ達もホッチ先生を探してる途中だったんです。

  『[ 部室 ]の鍵を掛け終わったら[ 職員室 ]に戻るから待っててほしい 』って言われていたんです。

  でも結局── 」


担任教師

「 それで最後に会った[ 部室 ]が在る4階へ戻って探していたのね 」


厳蒔眞勇

「 はい……。

  別の部活の[ 部室 ]のいていたから、ホッチ先生がるのかと思って中へはいったんです。

  そしたら…………女子生徒が血塗れの状態で床に倒れていて──。

  頭が無くて……身体からだが変な方向に折れがっている状態で…………。

  先生達に知らせる為にキギナが[ 職員室 ]へ向かった筈なんです…… 」


担任教師

「 じ…事情は分かったわ。

  校長先生と教頭先生へ報告してから、警察に通報してもらうからね。

  ──まるもと先生、げんじの君と一緒に4階の[ 部室 ]へ向かってくれませんか 」


円基先生

「 よした!

  任せろ、なか先生!

  会議どころでは無くなったな!

  げんじの君、問題の[ 部室 ]へ案内してくれるかい 」


厳蒔眞勇

「 分かりました。

  案内します 」


 オレは赤ジャージ先生もといまるもと先生と一緒に[ 職員室 ]を出たあと、緊急事態って事で廊下を走って移動した。


──*──*──*── 4階・廊下


 [ 部室 ]─→[ 職員室 ]─→[ 部室 ]と行って戻ってたけど、途中の廊下や階段でキギナとは出くわさなかった。

 キギナはなにしてるんだか──。

 まるもと先生をいていた[ 部室 ]のまえへ案内した。


厳蒔眞勇

まるもと先生、この[ 部室 ]です 」


円基先生

「 この[ 部室 ]は【 地域ボランティア部 】の[ 部室 ]だ。

  おかしいな。

  今日きょうは鍵がいてる筈ないんだが── 」


厳蒔眞勇

「 そうなんですか? 」


円基先生

今日きょうの【 地域ボランティア部 】の予定は、放課後はこうがいで花壇清掃のボランティア活動をする為、[ 部室 ]は使わない事になっているんだ。

  顧問先生も生徒達とこうがいボランティアへ出ているから、本来はの[ 部室 ]がいている筈がないんだ 」


厳蒔眞勇

「 そ…そうなんだ……。

  じゃあ、ほかの先生か生徒が【 地域ボランティア部 】の鍵を勝手に持ち出したとか── 」


円基先生

「 [ 職員室 ]に残っている先生に確認してもらおうか。

  [ 職員室 ]に電話を掛けるから待っていてくれ 」


 まるもと先生はスマホ(スマートフォン)を取り出すと、[ 職員室 ]へ電話を掛け始めた。

 【 地域ボランティア部 】の[ 部室 ]のいている事──、誰かが[ 部室 ]の鍵を勝手に持ち出していないか──、鍵を返し忘れている教師はないか──、こうがいでボランティア活動をしている顧問への連絡をして確認する事──、いろんな事を伝えている。

 今は[ 部室 ]のまえて、これから[ 部室 ]の中へはいる事も伝えている。


円基先生

「 よし、はいるか。

  げんじの君はで待っていてもいんだぞ 」


厳蒔眞勇

「 大丈夫です。

  死体は見慣れてますから 」


円基先生

「 死体を見慣れている?

  まぁ…いが……。

  腰を抜かさないようにな── 」






円基先生

「 ぅわぁ゛ぁぁぁぁぁ~~~~~~!!!!

  ひぃやぁ゛ぁぁぁぁぁ~~~~!!!! 」


 [ 部室 ]の中にはいって女子生徒の死体を目にした途端、まるもと先生は情けない悲鳴をげながら、いちもくさんに走って[ 部室 ]から出て行ってしまった。

 すうふんまえたくましいまるもと先生はへやらだ。


厳蒔眞勇

「 シュンシュンがないな。

  黒い糸みたいなのが続いてるって事は、この女子生徒を襲った怪異の居場所が分かったのかも知れないな。

  キギナも探さないといけないし──。

  そのまえに現場の様子を撮っとくか 」


 [ 部室 ]のに戻ったオレは、スマホ(スマートフォン)を動画にしてから[ 部室 ]にはいなおす。

 女子生徒の死体の状態と周囲の様子をしっかり撮る。

 勿論、写メも忘れずに撮った。


厳蒔眞勇

「 ふぅ…………カメラマンって大変だな。

  く撮れてるといんだけど……。

  帰ったらマオキノとセノコンに頼んでみよっと。

  それにしても天井にまで血痕が飛び散ってるなんてな──。

  どんだけ強いちからをした怪異なんだよ…… 」


 女子生徒の首からうえ──頭は[ 部室 ]のにも見当たらない。

 女子生徒を襲った怪異がべたのかな。

 飛び散っている大量の血は、首から噛みったときに噴き出した血だろうか。


 女子生徒の身体からだは、有り得ないちからねじられている。

 右腕と右足は左回りでねじられていて、左腕と左足は右回りにねじられている。

 強いわんりょくねじられたのか、両腕,両足にはあとらしきモノが残っている。


 完全にねじられているから、骨はボキボキに折れてしまっているんだろう。

 怪異が両腕,両足をねじったときにも血は出ていたみたいだ。

 人間の仕業では事は出来やしないから、じゅっちゅうはっ──。


厳蒔眞勇

ほかの生徒から被害者が出ないうちに怪異をなんとかしないとだな。

  怪異の事は陰陽師のシュンシュンに任せるとして──、オレはキギナを探すか 」


 キギナが校内で迷子になるとは思えないんだよな……。

 ホッチ先生も探さないといけないってのに──。

 ………………行方の分からないホッチ先生が女子生徒を襲った犯人じゃないよな??


 [ 部室 ]を出たオレは、ホッチ先生とキギナを探す為に4階をさい見回ってから、階段を駆けりて3階へ向かった。

◎ 訂正しました。

  たくしい ─→ たくましい

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