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☀ 七不思議の怪  作者: 雪*苺
一日目 【 月曜日 】
6/38

✒ 呼び出し


──*──*──*── 廊下


 一体全体なんようで呼ばれたのか分からないけど、いやな予感しかしない。

 は暮れて無いけど、少しでも早く《 裏野ハイツ 》へ帰って、セロに会いたいってのに──。


厳蒔眞勇

「 [ 職員室 ]かぁ……。

  オレ達、なんかしたのかな? 」


厳蒔惷囹

「 呼び出しらうような事なんてしてないに決まってるだろ。

  クラスメイトからハブられてるだけで、今日きょういたって普通に学生生活を送ってたじゃないかよ 」


厳蒔眞勇

「 そ…そうだよな!

  そのとおりだよ。

  シュンシュンとオレは呼び出しらう事なんてなに筈だ! 」


 とうとう[ 職員室 ]のまえに着いてしまった。

 けるのに躊躇ちゅうちょしていたオレの代わりにシュンシュンがけてくれた。


厳蒔惷囹

「 失礼しまぁ~~す 」


厳蒔眞勇

「 し…失礼しますっ 」


 やや緊張なオレとは違って、シュンシュンはじんも緊張してないみたいだ。


──*──*──*── 職員室


厳蒔惷囹

「 さてと──、でホッチ先生を待ってりゃいんだ? 」


厳蒔眞勇

「 誰かるな 」


???

たか──。

  きみ達は厳蒔キギナ君のあにだね 」


厳蒔惷囹

「 そうだが?

  随分と偉そうな態度だな。

  おまえは誰だよ 」


厳蒔眞勇

「 こら、シュンシュン!

  この人は校長先生だぞ!

  失礼な言葉づかいは厳禁だからな 」


厳蒔惷囹

「 ………………。

 { この禿げちゃびんがか }」


厳蒔眞勇

「{ シュンシュン──。

   いくら事実でも “ 禿げちゃびん ” なんてこえに出して言ったら駄目だぞ }」


厳蒔惷囹

「{ 分かってるって!

   僕だってまで馬鹿じゃな── }」


???

「 いい加減に解放しなさいよぉ!

  この禿げちゃびんっ!!

  頭が禿げてるとこころせまいのね! 」


厳蒔眞勇

「 キ…キギナ?!

  なんでキギナが[ 職員室 ]にるんだよ? 」


厳蒔キギナ

「 マオ?

  しゅんれいも──。

  なんで[ 職員室 ]にるのよ?

  ハッハァ~~~ン。

  さては、アンタ達も揃って、やらかしたくちなのねぇ~~ 」


厳蒔惷囹

お前(キギナ)と一緒にするな 」


厳蒔眞勇

「 キギナはなんで[ 職員室 ]にるんだよ? 」


厳蒔キギナ

「 え?

  あぁ~~~~とね?

  [ 校庭 ]に校長の銅像が建ってるじゃない? 」


厳蒔眞勇

「 在ったかな?

  御免な、記憶に無いや… 」


厳蒔惷囹

「 目にはいる場所に設置されてるぞ。

  邪魔なんだよな、場所がわるいんだ 」


厳蒔眞勇

「 シュンシュン、校長先生のまえで言うのは── 」


校長先生

「 コホン!

  厳蒔キギナ君がね、校長の像に付いていた首を破壊してくれてだね── 」


厳蒔眞勇

「 えぇっ?!

  校長先生の像の首を壊したぁ!?

  キギナ、なにしてんだよぉ 」


厳蒔惷囹

「 やらかしたな、キギナ。

  なにか問題を起こすと思っていたが、まさか転校初日にとはなぁ~~。

  こりゃ、保護者の呼び出し確定だな 」


厳蒔キギナ

「 え゛っ?!

  保護者ってパパンじゃないわよねぇ! 」


厳蒔惷囹

「 セロフィートに決まってるだろ。

  あぁ~~あ!

  セロフィートの雷が落ちるなぁ~~ 」


厳蒔眞勇

「 ………………キギナが壊した首を元に戻せば、問題は解決するんじゃないか? 」


厳蒔惷囹

「 それな!

  もとどおりにすれば、証拠隠滅が出来る訳だ 」


厳蒔眞勇

「 でも、そのまえにキギナには、する事が有るだろ 」


厳蒔キギナ

「 する事ぉ?

  それってなによ?

  像をなおせるなら早くなおしてほしいんだけどぉ 」


厳蒔眞勇

「 キギナ!

  ずは校長先生に “ ごめんなさい ” だろ!

  ちゃんと謝ったのか? 」


厳蒔キギナ

「 マオ、はなしを聞いて!

  違うのよぉ~~。

  故意に壊したんじゃないのぉ!

  わざとじゃないのよ!

  私も被害者なの!

  信じてぇ~~ 」


厳蒔眞勇

「 どんな事情が有っても、壊したのは事実なんだろ。

  だったら “ ごめんなさい ” しないとだろ。

  ちゃんと謝罪する! 」


厳蒔キギナ

「 私はわるくないのぉ!!

  私が謝る必要なんて無いのよ 」


厳蒔惷囹

「 超絶タチわるい問題児だな、キギナぁ。

  さっさと三つ指ついて謝れよ、キギナぁ~~ 」


 自分を正当化して、校長先生への謝罪をきょるキギナに対して、シュンシュンがあおあおる。

 [ 職員室 ]の中は険悪なムードに包まれていた。


厳蒔眞勇

「 こら、シュンシュン!

  キギナをあおるんじゃない!

  キギナ、オレも一緒に校長先生に謝罪するから、ちゃんと “ ごめんなさい ” するぞ 」


厳蒔キギナ

「 い…いやよ……。

  私はねぇ、“ 七不思議の怪 ” について調べてたのよぉ!

  銅像が壊れちゃったのは不可抗力なの!

  私も被害者だからっ、謝る必要なんて無いでしょ? 」


厳蒔眞勇

「 キギナ、無理矢理ゆびつかせて、謝らせてもいんだぞ 」


厳蒔キギナ

「 ──校長先生、銅像の頭を壊しちゃって、御免なさぁ~~い! 」


 オレがこわいろを変えたたんにキギナは校長先生に向かって素直に謝ってくれた。

 初めから素直に謝ってくれたらかったのにな、まったく……。

 オレもキギナのあにとして、校長先生に頭をげて謝った。


 キギナにはあとで詳しい事情を聞かないとな。

 ちなみにシュンシュンはと言うと、不本意な謝罪をしてくされているキギナをニヤニヤしながら見ていた。

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