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☀ 七不思議の怪  作者: 雪*苺
一日目 【 月曜日 】
5/38

✒ 奇蹟調査検証部


──*──*──*── 部室


 ガラッ──とおとを立てて、[ 部室 ]の中にはいる。

 室内の中には【 奇蹟スピリチュアル調査検証部 】の部員達が、コの字に並べている机を前にしてなにかをしている。


厳蒔惷囹

なんだよ、普通の生徒の集まりだな。

  怪しい仮面で顔を隠して黒いローブでも着てるのかと思ってたんだが…… 」


厳蒔眞勇

「 シュンシュン……変なドラマや映画の見過ぎじゃないか? 」


厳蒔惷囹

「 そんな訳ないだろ 」


厳蒔眞勇

「 あの、入部したくてたんですけど──。

  おく先生から聞いてませんか?

  赤ジャージ先生がおく先生に『 伝えとく 』って言われたんですけど…… 」


部員

「 あぁ──、入部希望の生徒だね。

  あれぇ、2人……だったかな? 」


厳蒔眞勇

「 3人です。

  オレ達、三つなんです。

  妹は都合がわるくて── 」


部員

「 了解。

  入部者は3名だね。

  入部届けを渡すから書いてくれるかな 」


厳蒔眞勇

「 分かりました 」


 部員の生徒に入部届けとペンを受け取ったシュンシュンとオレは、空欄に名前を記入した。

 キギナの入部届けはオレが記入した。


部員

「 どうも。

  じゃあ、ホッチがたら渡しとくよ。

  ずは自己紹介しようか 」


厳蒔眞勇

「 ホッチ?

  おく先生の事? 」


部員

「 そうだよ。

  ほそみちだから “ ホッチ ” ね。

  みんなそう呼んでるから、きみ達も “ ホッチ ” って呼べばいよ。

  【 奇蹟スピリチュアル調査検証部 】のルール(決まり)だからね。

  ──みんな、注目ぅ~~!

  今日きょうからわれの【 奇蹟スピリチュアル調査検証部 】に入部してくれた2名の勇者だ!

  簡単な自己紹介を始めるぞ 」


 部員が呼び掛けるとほかの部員達が一斉にシュンシュンとオレへ視線を向けてる。

 見た目はいたって普通の生徒達なのに、なんけられているのか分からない。

 がいけんは普通に見えても中身がガチマジにヤバいとか??


 部員達の自己紹介が終わって、シュンシュンとオレの自己紹介が終わった頃に、顧問のおくほそみち先生──ホッチが[ 部室 ]にはいってた。

 部員達のリーダー的存在でもある部長のあきさわおみは、ホッチ(遲野細倫)先生にシュンシュンとオレが記入した入部届けを手渡す。


遲野細倫

きみ達がまるもと先生の言っていた生徒だね。

  入部してくれてがとう。

  ほかの部からけいえんされている部活動だけど、きみ達は大丈夫なのかな? 」


厳蒔惷囹

なんの問題も無いな!

  けいえんされる理由は知らないが、どうでもいい 」


厳蒔眞勇

「 ははは……。

  【 オカ研(オカルト研究部) 】がせん(せん)げつに廃部したって聞いて、【 奇蹟スピリチュアル調査検証部 】に入部する事にしたんです。

  それがクラスに知れ渡っちゃって──、転校初日にクラスメイトからハブられちゃいました…… 」


厳蒔惷囹

「 別に困らないだろ。

  所詮はガキじゃないか。

  成長途中の未熟なガキどもにハブられたって痛くも痒くもないだろ 」


厳蒔眞勇

「 シュンシュンに友達は出来るのかな…… 」


厳蒔惷囹

「 友達だぁ?

  僕にとっての友達は、専属のATM(歩く財布)になってくれる僕だけの下僕げぼくさ! 」


厳蒔眞勇

「 シュンシュン…… 」


厳蒔惷囹

「 こら、残念な子を見るような目をするな! 」


遲野細倫

「 2人は入部しても大丈夫そうだね。

  【 オカ研(オカルト研究部) 】とはね、あいれない関係だったんだ。

  3年生が卒業してからもしばらくは活動していたんだけど……、最低でも部員が5名そろわないと[ 部室 ]は没収されて、廃部が確定する事が決定事項でね……。

  新入生が入学してると部活への勧誘が始まるんだけど、【 オカ研(オカルト研究部) 】に新入部員は集まらないまま廃部になってしまったんだ。

  がたい事に【 奇蹟スピリチュアル調査検証部 】は新入部員が多くて、廃部となった【 オカ研(オカルト研究部) 】の[ 部室 ]を使わせてもらっているんだよ。

  【 奇蹟スピリチュアル調査検証部 】は男子部と女子部に分かれて活動しているんだ。

  男子と女子とでは興味を持つスピリチュアルの種類が異なるからね。

  スピリチュアルって種類が多くてね、顧問にはなってるけど、僕にも分からない事だらけだよ。

  ちなみに男子部が使っている[ 部室 ]が【 オカ研(オカルト研究部) 】が使っていた[ 部室 ]だよ。

  【 オカ研(オカルト研究部) 】関連の資料や書籍は残してあるからね、自由に見ていし、借りて帰ってもいからね。

  持ち帰るときは、本の裏に挟んでいる図書カードを記入して、カードBOXボックスれるのがルール(決まり)だから、しっかり守るように。

  下校のチャイムが鳴ったら[ 部室 ]の鍵を掛けるから、すみやかに帰宅するのもルール(決まり)だよ。

  分からない事が有れば、部長と副部長に聞けばいからね 」


厳蒔眞勇

がとう御座います、ホッチ先生(////)」


遲野細倫

「 ははは。

  部活動のときは、ただの “ ホッチ ” でいよ。

  部活動以外では “ 先生 ” を付けて呼んでくれるかな。

  校長先生,教頭先生,生徒指導の先生がね、怒ると怖いんだ。

  [ 部室 ]の鍵を掛けるのは顧問の僕がするからね 」


厳蒔惷囹

「 マオ、【 オカ研(オカルト研究部) 】の資料が残してあるなんて、ラッキーだな。

  早速、オカルト関連の資料を見させてもらおう。

  “ 七不思議の怪 ” について書かれている資料を探そう 」


マオ

「 そうだな 」


 シュンシュンとオレは、オカルトに関する資料や書籍を調べる事にした。

 【 奇蹟スピリチュアル調査検証部 】に入部したのに、おかと違いな事をしてる感が半端無いよな。











 下校時間を告げるチャイムが鳴り始めた。

 スマホ(スマートフォン)で動画配信を楽しんでいたホッチ(遲野細倫)先生が、椅子から腰を浮かせて立ちがる。

 顧問なのにスマホ(スマートフォン)で動画を見て笑ってていのかな??


 「 [ 部室 ]をめるぞ。忘れ物は無いか確認してから撤収~~ 」って、男子部に呼び掛けたホッチ(遲野細倫)先生は、男子部の[ 部室 ]のけると[ 廊下 ]へ出て行った。

 みぎどなりに女子部の[ 部室 ]が在るから、帰宅するように言いに向かったんだろう。


厳蒔眞勇

「 シュンシュン、オレ達も[ 部室 ]を出よう 」


厳蒔惷囹

「 そうだな。

  参考になるような事は書かれて無かったな。

  資料を読んだ限りじゃ、【 オカ研(オカルト研究部) 】が廃部になっても仕方無いって思えたよ。

  使えない資料ばっかりだ 」


厳蒔眞勇

「 高校生の作った資料だからな。

  書籍は学校とは無関連のばっかりだったし──。

  前途多難かな 」


厳蒔惷囹

「 頼りはしきれいだけか 」


 シュンシュンとオレはあとかたけを済ませてから[ 部室 ]を出た。

 みぎどなりに在る女子部の[ 部室 ]からも女子生徒がつぎ(つぎ)に[ 廊下 ]へ出ている。

 女子生徒のにんずうは、明らかに男子生徒よりも多いじゃんか。


厳蒔惷囹

「 ホッチ、じゃあな 」


厳蒔眞勇

「 ホッチ、さよなら 」


遲野細倫

「 あっ待って!

  2人とも、[ 職員室 ]で待っててくれないかな。

  [ 部室 ]鍵を掛けたら、僕も[ 職員室 ]へ戻るから 」


厳蒔眞勇

「 分かりました 」


厳蒔惷囹

「 あんまり待たせるなよ 」


 なんでか分からないけど、シュンシュンとオレは1階の[ 職員室 ]へ移動する事にした。

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