表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
☀ 七不思議の怪  作者: 雪*苺
一二日目 【 金曜日 】
34/38

⭕ 傍観者達 7


厳蒔眞勇

「{ シュンシュン、キノコンにヘルプするか?

   セノコンとマオキノは忙しいかもだけど、《 事務所 》にるキノコンならてくれるんじゃないかな? }」 


厳蒔惷囹

「{ 馬鹿かよ。

   特異体質の怪異を見れないキノコンを呼んでも意味無いだろ! }」


厳蒔眞勇

「{ なら、げんさんにてもらうか?

   “ ヒル ” なんてにもげんさんが喜びそうなせいぶつだしさ。

   “ ヒル ” を回収してもらえるだけでも助かるし── }」


厳蒔惷囹

「{ げんなんて呼んでみろ。

   “ ヒル ” が引っ付いてる生徒達も一緒に回収されるのがオチだ。

   げんの研究材料に使われる未来しかないぞ。

   無理矢理に取ったら話してみろ。

   アイツ(幻夢)は喜んで無理矢理 “ ヒル ” を取るぞ。

   生徒達を狂暴化したびとにして研究しまくるのが目に見えてる。

   それでも構わないなら、げんを呼べよ }」


厳蒔眞勇

「{ それを言われちゃうとなぁ……。

   やっぱりセロにてもらうしかないかな }」


厳蒔惷囹

「{ セロフィートがてくれるといがな }」


厳蒔眞勇

「{ てくれるさ!

   セロに電話してみる! }」


 オレはスマホ(スマートフォン)を取り出して、セロのスマホ(スマートフォン)に電話を掛けた。

 電話に出たのは──、セロだ。

 オレはセロに目のまえで起きている現状を簡潔に伝える。


 電話しに “ なにか ” が聞こえる。

 一体なんおと──いや、こえだ。

 「 キャーキャー 」という黄色いこえが聞こえる??


厳蒔眞勇

「 セロぉ?

  もしかして、TVテレビでも見てるのか? 」


セロフィート

TVテレビは見てませんけど、マオなら見てます 」


マオ

「 ん?

  オレを見てる?

  どゆことぉ?? 」


セロフィート

「 眼鏡が出来ましたよ。

  届けにました 」


マオ

「 へ?

  眼鏡…………届けに?? 」


 電話しに話すセロの言葉に困惑していると、頭を撫でられる。

 この撫でかたは──!!


厳蒔眞勇

「 セロ!? 」


セロフィート

「 はい♪

  マオだけのセロフィートです♪ 」


厳蒔眞勇

なんでセロが此処(体育館)るんだ?

  それになんで白衣を着てるんだ?? 」


セロフィート

「 臨時で[ 保健室 ]の先生をしてました 」


厳蒔眞勇

「 [ 保健室 ]の先生?!

  どゆことぉ!? 」


セロフィート

いろ(いろ)と相談してくれたでしょうに。

  おもしろいと思って、じかで観察してました♪ 」


厳蒔眞勇

「 えぇ~~~~。

  全然、知らなかったんだけどぉ!? 」


セロフィート

「 今、教えました♪

  特異体質の怪異を見る事の出来る眼鏡です。

  コーティング魔法マジックを掛けてます。

  こわれたり、割れたりしません。

  安心して使ってください 」


 セロが眼鏡を見せてくれる。

 見た目はいたってごく(ごく)普通の眼鏡だ。


厳蒔眞勇

「 セロ、がとな!

  こんなに早く出来るなんて思わなかったよ 」


セロフィート

「 ふふふ…。

  セノコンもマオキノも喜びます。

  しょうれいさんにも渡してください 」


厳蒔眞勇

「 うん!

  そうだ、セロに頼みが有るんだけど── 」


セロフィート

「 “ ヒル ” の事なら大丈夫です。

  校内にバラかれていた “ ヒル ” はすでに回収みです。

  キノコンにげんさんへ届けてもらいました 」


厳蒔眞勇

がとな、セロ!

  あと、生徒達なんだけど── 」


セロフィート

「 首に付いていた “ ヒル ” は〈 (原質)(みなもと) 〉へ変換しました。

  とはいえ、1度 “ ヒル ” に寄生された生徒達は植物人間状態です。

  せきずいには後遺症が残りますし、脳ミソも吸われてます。

  完治はしないでしょう 」


厳蒔眞勇

「 そう…なんだ……。

  いのちは助かったのに植物人間…… 」


セロフィート

「 狂暴化したびとに変貌しなかったのです。

  しとしてください。

  ワタシ的には無事な生徒をべさせ、びとさせたほうおもしろかったんですけど? 」


厳蒔眞勇

は思いとどまってくれてかったよ! 」


セロフィート

「 もっと褒めてください♪

 ( おもしろい事は1人で楽しんでも詰まらないからね。

   “ ヒル ” の回収もしたし、実験場を用意して、げんと楽しむとしよう。

   新たなじゅれいが誕生するかも知れないからね )」


厳蒔眞勇

「 助かった生徒達は気を失って倒れてるのか? 」


セロフィート

「 病院へ転移させました。

  あちこちに転がっていては通行の邪魔になりますし 」


厳蒔眞勇

「 言いかたぁ~~。

  でも、がとな!

  セロが学校にてくれてかった!

  いろ(いろ)助かったよ! 」


セロフィート

「 マオの為に頑張りました♪ 」


 セロの存在ってなんて大きいんだろう。

 こんなに頼りになる存在はない。

 人間に対する扱いは相変わらずざつだけどな~~。


厳蒔眞勇

「 シュンシュンの式神が今回の犯人をつかまえてるんだ 」


セロフィート

「 ワタシも見たいです 」


厳蒔眞勇

「 勿論だよ!

  セロのはくざいを使って尋問してほしいくらいなんだ 」


セロフィート

「 検討しましょう 」


 オレは白衣を着ているセロを案内する。

 シュンシュンは腕組みをした状態で、犯人を睨んでいる。


厳蒔眞勇

「 シュンシュン、お待たせ!

  完成した眼鏡をセロが届けにてくれたぞ! 」


厳蒔惷囹

「 そいつはきっぽうだな。

  さてと──、コイツにはほかにも仲間がるらしいんだが、セロフィートの古代魔法でに呼べないか? 」


厳蒔眞勇

「 セロ、頼めるかな? 」


セロフィート

「 [ 保健室 ]先生に任せなさい♪ 」


厳蒔惷囹

「 こんなときなんて随分と余裕だな 」


セロフィート

「 お注射します? 」


厳蒔惷囹

「 す…するかよっ!! 」


厳蒔眞勇

「 セロぉ~~ 」


セロフィート

「 はいはい。

  マオにめんじて今回はおおに見るとします 」


 セロは古代エンシェント魔法マジックを発動させる。

 目のまえ魔法マジカルサークルあらわれる。

 魔法マジカルサークルの中から生徒達があらわれる。


 すうにんの生徒が気を失った状態で倒れている。

 その中には行方不明となっていた日直(萩原君)副風紀委員(瑚鞠螢里)副学級委員(柯楠八惠)の姿も有る。


厳蒔眞勇

「 無事だったんだ…… 」 


セロフィート

すでに亡くなってます。

  身体からだは異形に使われているだけです 」


厳蒔惷囹

「 こんなに仲間がたのかよ。

  身体からだを使ってる異形を出す事は出来るのか? 」


セロフィート

「 出来ますけど、かれはワタシの庇護化にはいっている異形の一族です。

  危害はくわえないでください 」


厳蒔惷囹

なんだと!?

  こんな事件を起こしといて、のがせって言うのか! 」


厳蒔眞勇

「 シュンシュン……。

  自分のしてる事はたなげしといてく言う~~。

  でも、シュンシュンの言う事も一利あるよ。

  いくらセロの庇護化にはいってるからって、やってい事とわるい事が有るだろ 」


セロフィート

「 マオ、人間の基準でことを考えてはいけません。

  異形にも怪異にも人間の基準も常識もつうじない事は理解していますね。

  かれがマオに危害をくわえたなら、ワタシが許しません。

  マオ、どうでした? 」


厳蒔眞勇

「 そ…そうだな。

  オレはピンピンしてるよ。

  怪我もしてないしな…… 」


セロフィート

「 マオが無事ならかれおこないをとがめません 」


厳蒔惷囹

「 でもだな、まで社会的なの騒ぎを起こしてるんだぞ!

  落としまえは付けさせる必要は有る筈だ 」


セロフィート

「 無実の教師を殺人犯にしといて今更でしょうに。

  幸運にもきている生徒と教師は助けるとしましょう。

  それ以外は諦めてください 」


厳蒔眞勇

「 諦めるって? 」


セロフィート

い感じに事件が立て続けに起きてますね。

  粗末にあつかわれているほこらも在ります。

  本来ならさいされている筈のにょほうじゅが割れたまま、落書き迄された状態で放置されてますね。

  しょうれいさんがもとの場所に戻しましたけど、[ 校庭 ]のたない場所へ移転されていたのでしょう? 」


厳蒔眞勇

「 そのとおりだよ。

  詳しいじゃないか、セロ 」


セロフィート

「 マオが教えてくれました。

  忘れないでください 」


厳蒔眞勇

「 そうだったかな?? 」


セロフィート

「 これだけ都合のい条件が揃ってますし、利用しない手は無いでしょう。

  今回、人間には解決の出来得ない怪奇事件のかず(かず)は、ほこらさいされているにょほうじゅまねいた “ 人間達への警告 ” として締めます。

  いですね 」


厳蒔眞勇

「 ぞんざいにほこらの “ たたり ” ってことか? 」


セロフィート

「 人間からすれば、“ たたり ” とかんちがいするでしょう。

  “ たたりではなく、きびしいいましめ,ばちである ” とけんひろめてください。

  出来ますね、陰陽師アイドルさん。

  しょうれいさんの腕の見せどころです。

  舞台となる番組は《 セロッタ商会 》で用意します。

  おおいに宣伝し、視聴率を稼いでください 」


厳蒔眞勇

「 こんな事までカネもうけに利用するなんて、さすセロだな! 」


セロフィート

「 マオ、は “ つなげる ” と言ってください 」


 そんなこんなで、セロがかいにゅうしてくれたかげもあってかなんとかなりそうだ。

 ちなみにセロの庇護化にはいっている事が判明した異形の一族には今回はとがめ無しって事になった。

 納得は出来ないけど、受けれて呑み込まないといけない。

◎ 訂正しました。

  日直の2名 ─→ 日直(萩原君)


◎ 変更しました。

前:コーティング魔法マジックを掛けてますからこわれたり、割れたりしません。

訂:コーティング魔法マジックを掛けてます。

  こわれたり、割れたりしません。 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ