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☀ 七不思議の怪  作者: 雪*苺
一日目 【 月曜日 】
3/38

✒ 昼休み


──*──*──*── 昼休み


 マオキノとセノコンが手作りしてくれたりきさくじゅうばこべんとうをシュンシュンと一緒にしたつづみを打ちながら食べ終わったあと──、シュンシュンと一緒に[ 教室 ]を出て、1階に在る[ 職員室 ]へ移動する。

 ちなみにキギナはと言うと、4限目の授業が終了したら、さま[ 教室 ]から出て行った。

 弁当も食べずに1人でへ行ったんだか──。


──*──*──*── 廊下


厳蒔惷囹

まったく、キギナの奴は集団行動もに出来ないのかよ。

  これだから死神ってやからは── 」


 シュンシュンは不満をブツブツときながら、オレのひだりどなりを歩いている。


厳蒔眞勇

「 キギナは自由だからな~~。

  【 奇蹟スピリチュアル調査検証部 】に入部した事は、放課後にでも伝えればいさ 」


厳蒔惷囹

()はキギナにかんだいだな。

  僕にもかんだいになってくれよ 」


厳蒔眞勇

じゅうぶん過ぎるほどかんだいだろ……。

  これ以上、かんだいにはからな。

  だいたいな、オレの事を “ おまえ ” 呼ばわりしてる時点で、シュンシュンはすでにアウト!

  人生を詰んでる自覚が無いんだから…… 」


厳蒔惷囹

「 そうかぁ?

  そいつぁわるかったな? 」


厳蒔眞勇

なんで疑問系だよ? 」


厳蒔惷囹

「 ほらほら、[ 職員室 ]に着いたぞ。

  で──顧問先生の名前はなんだった? 」


厳蒔眞勇

「 えぇと──おくほそみち先生だよ 」


厳蒔惷囹

「 あ゛?

  奥の細道ぃ??

  それって松尾芭蕉とか言う歴史的人物の── 」


厳蒔眞勇

「 全然違うから!

  これが名前の漢字な 」


厳蒔惷囹

「 この教師の両親はイカれてたのか?

  子供に “ ほそみち ” なんて変な名前を付けて馬鹿だったのか?

  名前の所為(が原因)で子供が “ クラスメイトにいじめられる切っ掛けになる ” 可能性を考えられなかったのか?? 」


厳蒔眞勇

いろんな親がるからな。

  キラキラネームを付ける事に妙なこだわりを持つ変な親もる事だし──、学校にかよって集団行動をする事になる子供の未来なんて頭に浮かばないんだろ。

  キラキラネームに執着し過ぎて、名前を変更したい子供にガチれするぐらいだしな 」


厳蒔惷囹

「 最悪な毒親だな 」


厳蒔眞勇

「 名前の変更が原因で母親から親子の縁を切られて絶縁状態になった家族もたらしいし?

  子供の名前を決めるって事は、子供の人生を大きくゆうする事にもなりねないから、軽い気持ちであんに付けるもんじゃない──って事だな。

  “ け ” ってのは、責任重大なたいやくだよ 」


厳蒔惷囹

「 ネームセンスが皆無なマオは、可能な限りけ親にはように注意しないとだな! 」


厳蒔眞勇

「 シュンシュン、ひどぉ~~ 」


厳蒔惷囹

「 で──、その肝心のおくほそみち先生は[ 職員室 ]にるのか? 」


厳蒔眞勇

「 担任の先生は──ないみたいだな。

  あの赤いジャージを着てる先生に聞いてみよう 」


 そんな訳で、シュンシュンとオレは「 失礼します 」と言ってから[ 職員室 ]に入室した。











──*──*──*── 廊下


厳蒔眞勇

「 [ 部室 ]の場所を教えてもらえてかったな。

  放課後、行こう 」


厳蒔惷囹

「 そうだな……。

  やたらとうるさい教師だったな。

  赤いジャージをこのんで着る奴は、だいたいあんな感じなのか?

  はなしを聞いてただけで疲れたぞ…… 」


厳蒔眞勇

「 まぁまぁ……シュンシュン。

  元気で明るい先生じゃないか。

  こえは無駄に大きかったけど、ハキハキと言えるのは好感が持てたよ 」


厳蒔惷囹

「 “ 大きい ” をとおり越して、デカ過ぎるんだよ……。

  近いんだからこえの調節くらいしろよな!

  教師なのに生徒への配慮が欠けてたぞ! 」


厳蒔眞勇

「 体育系ぽかったよな。

  保健,体育の担当だったりしてな~~ 」


厳蒔惷囹

「 赤ジャージが【 奇蹟スピリチュアル調査検証部 】の顧問先生じゃなくて、マジであんした……。

  赤ジャージが顧問先生だったら、入部は断固拒否るつもりだったぞ! 」


厳蒔眞勇

「 ははは……。

  赤ジャージ先生とシュンシュンは波長が合わないみたいだな 」


厳蒔惷囹

「 合ってたまるかよ! 」


 ブツブツと文句を言いながら歩くシュンシュンと一緒に[ 教室 ]へ移動する。


厳蒔惷囹

「 くそぉ~~。

  赤ジャージの所為で5限目に遅刻したら、どうするんだよ! 」


厳蒔眞勇

「 聞く先生を間違えちゃったな。

  御免な、シュンシュン…… 」


厳蒔惷囹

「 別にマオの所為じゃないだろ!

  悲観するなよ 」


厳蒔眞勇

「 シュンシュン……(////)

  そうするよ 」


厳蒔惷囹

「 それにしても、5限目が移動教室じゃなくてかったな 」


厳蒔眞勇

ほんだな── 」


 あと10ぷんで5限目の開始を告げるチャイムが鳴る。

 廊下は走るのが禁止されてるから、シュンシュンとも(ども)早足で速度をげて歩いた。

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