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☀ 七不思議の怪  作者: 雪*苺
三日目 【 水曜日 】
23/38

⭕ 七不思議の怪 6


 シュンシュンはしきれい達に黒いゴミ袋を割り当てる。

 仮に “ なにか ” が起きたとしても犠牲になるのはしきれい達だ。

 ふ…不憫過ぎる……。


霄囹

「 よし──。

  ずは、おまえからだ。

  けてみろ 」


 シュンシュンに命令されたしきれいは、おずおずとしながら黒いゴミ袋をける。

 黒いゴミ袋をけたしきれいは中身をシュンシュンに見せる。


マオ

なにはいってるんだ? 」


キギナ

「 バラバラにされた人間の身体からだだったりしてぇ~~ 」


マオ

「 キギナ、冗談でも言うなよ…… 」


霄囹

「 残念だったな、キギナ。

  死体の部位じゃないぞ 」


キギナ

「 そうなの?

  迄したらバラバラ死体の部位が御約束じゃない。

  期待はずれね 」


マオ

「 ………………これって、動物にせて作ったヌイグルミかな? 」


 黒いゴミ袋の中にはいっていたのは、小型犬,猫,鶏,兎,モルモットだった。


マオ

なんの為にヌイグルミなんかを作って、ゴミ袋にれて[ 中庭 ]に埋めたりしたんだろう?

  手の込んだ事をする奴もたもんだな 」


キギナ

「 これってヌイグルミなのぉ?

  どんな素材を使ったら、本物にちがえるヌイグルミを作れるのよ? 」


霄囹

く見ろよ。

  これはヌイグルミじゃなくて、はくせいだ。

  めた動物をはくせいにしたんだ 」


キギナ

「 普通はころした動物をゴミ袋にれて埋めるもんじゃないの?

  ご丁寧にわざ(わざ)はくせいにして埋めるって…………イカれた思考回路してんじゃないのぉ? 」


マオ

「 趣味ではくせいを作れるなんて凄いよな。

  もしかしたら、専門プロはくせい(?)に依頼したかも知れないけどさ 」


霄囹

はくせいの動物はうつわ── “ もの ” として使われてるみたいだな 」


マオ

「 どういう事だよ? 」


霄囹

「 これじゅぶつの一種って事さ 」


マオ

じゅぶつぅ?! 」


キギナ

「 きっしょキモぉ~~。

  じゃあ、その中には別の “ なにか ” がはいってる……って事なの? 」


霄囹

「 そういう事だな。

  腹をけるまえに動画に撮っとくぞ 」


 シュンシュンはしきれい達に命令して、黒いゴミ袋の中からはくせいを出させる。

 しきれい達にはくせいを動かさせて、シュンシュンは角度を変えて動画を撮った。


霄囹

「 こんなもんか──。

  動画はキノコンにプリントしてもらうとして──、はくせいの腹を切ってけろ! 」


 シュンシュンに命令されたしきれい達は、言うとおりに動物のはくせいの腹をける。

 はくせいの腹の中から出てたのは────。






霄囹

「 次は黒塗りされたコレだな 」


マオ

「 これだけ黒いゴミ袋じゃないよな。

  なにか理由が有るんだよな? 」


霄囹

「 5つの黒いゴミ袋にはいっていたじゅぶつは、コイツのじゅりょくを強化させる役割と維持させる役割をになう為に作られたものだ。

  コイツがじゅぶつの本命だな 」


キギナ

「 勿体らなくていから早くけちゃいましょうよ 」


マオ

「 キギナ……さっきからテンションが無駄に高いよな…… 」


霄囹

「 死神族なんて存在自体がオカルトだからな 」


マオ

「 ははは…… 」


霄囹

「 黒塗りの箱をけろ 」


 シュンシュンに命令されたしきれいは以下略──。

 黒塗りされたものの中にはいっているものしきれいが取り出してくれる。


マオ

「 これって…………生首の人形かな? 」


キギナ

「 違うわよ。

  はくせいにした生首でしょ 」 


霄囹

「 どっちも違うな。

  これはろう化された生首だ 」


マオ

「 しろう化された生首??

  しろうって?? 」


キギナ

「 こんなときこそ、スマホ(スマートフォン)の出番よ!

  検索先生に教えてもらいましょ。

  しろう……とは──。

  出てたわよ 」


マオ

「 へぇ~~。

  ろうって漢字なんだな 」


キギナ

「 剥製の中にはいってた両手と両足と●●●はコイツのかしらね? 」


マオ

「 …………両手足と陰部も綺麗だし、ろうにされたものを使った……って事か? 」


霄囹

ディエヌエィ鑑定すれば判明するだろ。

  よし、これを《 学校 》の捜査をしてくれてる警察にプレゼントしてやろう 」


キギナ

「 優しいじゃないのよ、しょうれい

  に放置──残して行くのかと思ったわ 」


霄囹

「 おぃおぃ、そんな事をしたら処分されねないだろうが。

  捜査を頑張ってくれてる警察へのけってヤツさ! 」


マオ

「 捜査してる警察を困らせたいだけじゃないのか?

  どうやって警察にプレゼントするつもりだよ? 」


霄囹

「 [ 警察署 ]の中に “ 捜査本部 ” ってヤツを立ちげて捜査するだろ。

  転移陣を使ってへポイしてやるのさ。

  現場の写真を同封してな! 」


マオ

「 でもさ、じゅぶつなんだろ。

  警察に任せて大丈夫かな? 」


霄囹

「 知らないねぇ。

  これで新しい “ 七不思議の怪 ” が1つ増えたな★

  5つ目だったか? 」


マオ

「 シュンシュン、くどいぞ 」


霄囹

「 分かった分かった。

  作らないって── 」


キギナ

「 でもでも、7つまであと2つでしょ。

  なにか七不思議っぽい事件、起きないかしら?

  いっその事、私達で起こしちゃう?

  事件は起こすモノでしょ★ 」


マオ

「 もうすでに起こしてるだろ……。

  無実のクズ教師を殺害犯に仕立てげたじゃないか。

  怪異に襲われた女子生徒の殺害犯としてな! 」


キギナ

「 1つでっちげだんだから、2つも3つも同じじゃない。

  やっちまいましょ★ 」


マオ

「 駄目だからな! 」


霄囹

「 そろそろ、帰るか。

  キギナは飛んで《 事務所 》に帰れよ 」


キギナ

「 レディに優しくないわねぇ。

  まぁ、いわ。

  明日あした、《 事務所 》になさいよね! 」


 キギナはフワッと宙に浮くと、シュンシュンとオレに手を振って飛んで行った。


マオ

「 はやぁ~~。

  颯爽と帰っちゃったな 」


霄囹

しきれいには校内の調査をさせるとして──、《 裏野ハイツ 》へ帰るぞ 」


 シュンシュンは転移陣を発動させてくれる。

 明日あした、出勤してた教師が[ 中庭 ]の有りさまを見たら腰を抜かすだろうな。

 記念樹(金木犀)の場所も勝手に変えちゃったからな~~。

◎ 訂正しました。

  陰部のも ─→ 陰部も

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