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☀ 七不思議の怪  作者: 雪*苺
三日目 【 水曜日 】
22/38

✒ 七不思議の怪 5


──*──*──*── 21時頃


──*──*──*── 高校・中庭


 キギナとオレはシュンシュンの転移陣で[ 中庭 ]に不法侵入している。

 記念樹(金木犀)を掘り起こす為、シュンシュンがしきれい達に命令を出す。

 しきれい達は記念樹(金木犀)の周囲をと懸命に掘り返してくれている。


 記念樹(金木犀)は重くて持ちげれない。

 周囲の掘り返しが終わると、シュンシュンが陰陽術で記念樹(金木犀)を浮かせてくれる。

 陰陽術でも魔法マジックみたいに物体を浮かせる事が出来るなんて凄いな。


 シュンシュンいわく、≪ こく ≫の陰陽師が使っている陰陽術と≪ にっぽんこく ≫の陰陽師が使っている陰陽術は別物らしく、≪ にっぽんこく ≫の陰陽師が陰陽術を使しても異形や怪異を使えきして式神にする事は出来ないらしい。

 ≪ にっぽんこく ≫の陰陽師が、≪ こく ≫の陰陽術の仕組みを覚えても使う事は出来ないらしく、異形や怪異を使えきして式神にする事も出来ないらしい。

 ≪ こく ≫の陰陽師であるシュンシュン,げんさん,げんさんも≪ にっぽんこく ≫の陰陽術を覚えても使う事は出来ないみたいだ。


 記念樹(金木犀)退けると穴がポッカリといている。

 シュンシュンに蹴飛ばされて穴の中へ落とされたしきれい達が再び懸命に穴を掘り始める。

 しきれい達に対するシュンシュンの扱いはひどいもんだ。


 しばらくすると “ なにか ” を見付けたしきれいが合図を出す。

 しきれい達は協力しながら見付けた “ なにか ” を穴から出してくれた。

 シュンシュンがねぎらいの言葉を掛けないから、オレが代わりにしきれい達にねぎらいの言葉を掛けた。


キギナ

「 あらぁ~~。

  綺麗に黒塗りされてるわね。

  なにはいってるのかしら? 」


霄囹

ではけるなよ。

  ほかにも無いか徹底的に[ 中庭 ]を掘り起こして調べるんだ!

  1つものがすんじゃないぞ! 」


 そんな訳で、シュンシュンの命令に逆らえないしきれい達は懸命に[ 中庭 ]の中を掘り返しまくる。

 キギナとオレは邪魔にならないように[ 中庭 ]から出て、イエローテープのそとがわしきれい達の奮闘りを見ている。

 シュンシュンは腕組みをしてしきれい達が作業をサボらないか監視している。


 しきれい達が掘り返した[ 中庭 ]からは、5つの黒いゴミ袋が出てた。

 かなり深い場所から掘り出されたみたいだ。

 いやな予感しかしないんだけどぉ~~。


マオ

「 シュンシュン、そのゴミ袋って── 」


霄囹

けてみないと分からないな。

  よし、ほかには無さそうならてっしゅうするぞ 」


マオ

「 シュンシュン、てっしゅうするって、このままの状態にしてか? 」


霄囹

「 当たりまえだろ。

  安心しろよ、記念樹(金木犀)もとに戻しとくさ。

  芝生しばふと花は陰陽術でも戻せないから、このままになるがな 」


キギナ

「 [ 中庭 ]が “ 荒らされた ” って、事件になるわね。

  ねぇねぇ、いっその事ぉ~~記念樹(金木犀)ほこらの場所をれ替えちゃいましょうよ。

  ほこらもと(もと)[ 中庭 ]に設置されてたんだから、もとの場所に戻したって構わないでしょ 」


マオ

「 それをすると、ガチで事件に発展しそうなんだけど? 」


霄囹

おもしろいじゃないか。

  よし、記念樹(金木犀)ほこらが移転された場所に植えなおしてやろう。

  おまえは穴をふさげ。

  おまえ達はほこらまで持ってるんだ。

  おまえ達は記念樹(金木犀)を植えれるようほこらあとに穴を掘るんだ 」


 シュンシュンは転移陣を使って、浮いている記念樹(金木犀)ほこらが置かれている場所へ移動させる。

 ほこらを置く為に掘った穴を懸命に埋めるしきれい達──。

 ほこらのある場所へ向かったしきれい達のあとを追って、キギナとオレも移動した。


──*──*──*── 校庭の隅


 ほこらの置かれていた場所でしきれい達が穴を掘りを進めている。

 ほこらは別のしきれい達が息を合わせて慎重に運んでいる。

 あるていの穴が掘れると、シュンシュンは浮いている記念樹(金木犀)をの根を穴の中へれる。

 しきれい達は記念樹(金木犀)が倒れないように固定しながら掘った穴を埋め始める。


霄囹

ぎわいな。

  どうだよ、[ 中庭 ]の中央に植えられていた筈の記念樹(金木犀)が、いちうちに移転させたほこらの場所に植えなおされた不可思議な現象が完成したぞ! 」


キギナ

「 これって “ 怪奇現象 ” って言うのかしら?

  “ 心霊現象 ” って言わないのはたしかよね 」


霄囹

「 ふっふっふっ──。

  新たな “ 七不思議の怪 ” の誕生だな! 」


マオ

「 “ 七不思議の怪 ” を解決させる依頼を受けてるのに、作って(増やして)どうするんだよ! 」


霄囹

いじゃないかよ。

  これを機にだな、僕で “ 七不思議の怪 ” を作り替えないか? 」


マオ

なに馬鹿な事、言ってるんだよ!

  そんなの却下に決まってるだろが 」


キギナ

「 えぇ~~。

  おもしろいじゃないのよ。

  【 生徒がプールで謎の集団溺死事件 】も新しい “ 七不思議の怪 ” の2つ目ね★ 」


霄囹

「 立ちりの出来ない[ 屋上 ]で【 謎の集団首吊り自殺事件 】は新しい “ 七不思議の怪 ” の3つ目だな 」


マオ

「 シュンシュン,キギナ! 」


霄囹

「 冗談だって。

  本気にするなよ、マオ。

  ほら[ 中庭 ]へ戻るぞ 」


 シュンシュン,キギナ,オレは[ 中庭 ]へ向かって歩く。


──*──*──*── 中庭


 しきれい達は記念樹(金木犀)が植えられていた場所にほこらが置かれている。

 ほこらの周囲はあなだらけだ。


キギナ

「 これ、どうすんの?

  ほんとうにして帰るつもり?

  犯人が分からないままなら、【 謎の掘り起こされ事件 】も新しい “ 七不思議の怪 ” の4つ目ね! 」


マオ

「 キギナぁ~~ 」


キギナ

「 冗談よぉ~~。

  ねぇ、それよりも見付けたゴミ袋の中身はなんなの?

  折角だし、けてたしかめましょうよ 」


霄囹

「 そうだな。

  よし、結界を張るから待ってろ 」


 シュンシュンは陰陽術で[ 中庭 ]全体に結界を張ってくれた。

 結界の効果で “ なにか ” が結界ないで起きたとして結界がいに被害が出ないようにしてくれた。

 シュンシュンはゴミ袋を自分でける事はしないで、しきれい達にけさせる気みたいだ。

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