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☀ 七不思議の怪  作者: 雪*苺
三日目 【 水曜日 】
19/38

⭕ 七不思議の怪 2


 ハゲテル校長先生の退屈な映像が終わると、ようの終えたスクリーンはうへがって行く。

 シュンシュンとキギナの内緒ばなしの内容に依れば──、警察と教師達は 【 集団首吊り自殺 】をした生徒達の遺体を引きげ終えたらしい。

 いくら生徒とはいえ、ばっちい糞尿を垂れ流している遺体を引きげる手伝いをしないといけない教師達は災難だと思う。


 遺体に指紋とか付くとまずいだろうから、ひとそくの警察が用意した指紋が付かない手袋や衣服がよごれないカッパみたいなのを借りて作業をしたかも知れない。

 遺体に髪の毛が付かないように専用のネットとか100均に売ってそうなシャワーキャップ(?)みたいなのを頭にかぶったり、遺体に唾液が飛ばないように専用のマスクを付けたりとか──。

 作業を手伝う素人の教師達の為に、にんずうぶんを用意する警察も大変だろな。


 生徒達の遺体は担架に乗せられ、[ 屋上 ]から[ 運動場 ]へ運ばれて、車かなにかで[ 警察署 ]へ運ばれて行ったみたいだ。

 くもまぁ、2時間という短い時間で終わらせれたもんだと思う。

 専門家やプロが多く投入されたのかな?


 花壇は相変わらず生徒の遺体から排泄された糞尿でよごれていて、しゅうがするらしい。

 花壇には出来る限り、ちかきたくないな。

 そんな事を考えていると、教頭先生が壇上にがり、全校集会の挨拶を始めた。


 教頭先生とれ替わるようにハゲテル校長先生が壇上にがり、全校集会が始まった。

 ハゲテル校長先生は、新たに生徒が亡くなった事を全校生徒へげる。

 今回、亡くなった生徒達は登校はしていたが全校朝礼に不参加だった生徒の14めいだという事──。


 全員が[ 屋上 ]で首吊り自殺をはかった事──。

 [ 屋上 ]の鍵は壊れており、ドアもけられないように厳重に封鎖してあり、[ 屋上 ]にはいる事は不可能な状態だった事──。

 にも関わらず、14めいもの生徒達は、か[ 屋上 ]へ侵入し、首に縄を掛け、すりに縄を縛り付け、自分からすりを飛び越え、飛び降りていた事──。


 ハゲテル校長先生にも教頭先生にも当然、ほかの教師達にもなにが起きているのか分からず、混乱しているみたいだ。

 生徒が1めい,教師が1めい,生徒が30めい,生徒が14めいも立ち続けに亡くなっている。

 仕方無い事だと思う。


 すべての事件が “ 七不思議の怪 ” と関連が有るのか早く調べないとだ。

 シュンシュン,キギナと話し合わないと!


 ハゲテル校長先生は、火曜日のしゅくじつまで高校を休校にすると生徒達に伝える。

 次の登校は来週の水曜日で、休校あいだは全校生徒に限り、高校への立ちりを禁止になった。

 とは言え、教師達は休校でも高校へないといけないらしい。


 全校生徒が順番に[ 体育館 ]から出て行く。

 3年生が出ると2年生が出て行く。

 1年生は最後に[ 体育館 ]を出た。


──*──*──*── 1階・廊下


厳蒔眞勇

「{ シュンシュン──、明日あしたから火曜日まで休校になっちゃうけどさ、どうするつもりなんだ?

   “ 七不思議の怪 ” の調査は中止するのか? }」


厳蒔惷囹

「{ 中止はしない。

   休校になっても、校内の調査はしきれい達にさせる。

   やみじゅじゅつには姿を消すじゅつだけじゃなく、こえも漏らさないじゅつが有るんだ。

   それを使えば《 学校 》に忍び込んでもバレやしないし、どう(どう)と調査が出来るってもんさ。

   僕には休校なんて関係無いぞ }」


厳蒔キギナ

「{ 私はパスしていかしら?

   推しのイベントが有るのよねぇ~~ }」


厳蒔惷囹

「{ 駄目に決まってるだろ!

   お前(キギナ)の死神眼が必要なんだ。

   ボイコットは許さないぞ!

   サボってみろお前(キギナ)の大事な推しキャラグッズを焼却炉きにしてやるから覚悟しとけよ }」


厳蒔キギナ

「{ はぁぁぁぁぁぁん?!

   私の推しキャラグッズに手を出してみなさい!

   パパンに言い付けてやるんだからね! }」


厳蒔惷囹

「{ ハン、随分と御立派だな精神してるな、キギナぁ~~。

   大ちゅきなパパンに泣き付かないとなにも出来ないんだもんなぁ~~。

   プッスゥ~~クスクスクスぅ~~ }」


厳蒔キギナ

「{ ムッキィィィィ── }」


厳蒔眞勇

「{ いい加減にしろよ。

   なんで仲良く出来ないかなぁ……。

   キギナがなくてもなんとか出来るようにセロに頼んでみるからさ。

   ほら、眼鏡とかな? }」


厳蒔惷囹

「{ そうなったら、キギナは完全に御役目御免の役立たず確定だな!

   僕は構わないぞ。

   あおい蝶だの影に潜んでた “ なにか ” が見えるようになるならな! }」


厳蒔眞勇

「{ キギナ、そんな訳だから眼鏡が完成する迄は協力してくれないかな? }」


厳蒔キギナ

「{ しょ…しょうがないわね。

   主人あるじのマオに免じて、今回は特別に推しキャラより優先してあげるわよ(////)

   50万で手を打ってあげるわ! }」


厳蒔眞勇

「{ 50万って──。

   ちゃっかりしてるなぁ。

   まぁ、知らない誰かが隠して貯めてるうらガネだからな。

   無駄使いだけはするなよ }」


厳蒔キギナ

「{ マオぉ~~♥️

   誰かさんと違ってはなしの分かる主人あるじで嬉しいわぁ♥️ }」


厳蒔惷囹

「{ 現金な死神だな }」


 キギナはほど嬉しいのか、オレの左腕に抱き付いて、胸を押し当ててる。

 はぁ…………人間だったら嬉しく思うんだろうけど、人間じゃなくなったもんだから嬉しく感じないんだよな。


厳蒔眞勇

「 ところでキギナ。

  専属のパシリになってくれる男子生徒とは出逢えたのか? 」


厳蒔キギナ

「 えぇ~~?

  そんなの探す迄も無いでしょ~~。

  もうるしぃ 」


厳蒔眞勇

「 誰だよ? 」


厳蒔キギナ

「 誰って、お兄ちゃんに決まってるじゃないのぉ~~。

 { マオは私の財布でしょお~~ }」


厳蒔眞勇

「{ 50万は無しな! }」


厳蒔キギナ

「{ えぇっ!?

   なんでよぉ~~~~ }」


厳蒔惷囹

「 はっはっはっはっはあっ!!

  ざまぁ無いな、キギナぁ~~ 」


厳蒔キギナ

しゅんれいムカつくぅ~~ 」


──*──*──*── 教室


 簡単なホームルームが終わったあとすみやかに下校する事になった。

 忘れ物が無いかを確認したクラスメイト達は、つぎ(つぎ)に鞄を持って[ 教室 ]を出て行く。

 下駄箱の在る[ 正面玄関 ]へ向かって廊下を歩いて行く。


──*──*──*── 廊下


 部活動も休止だから、オレ達も寄り道をしないでぐに下駄箱の在る[ 正面玄関 ]へ歩く。


厳蒔惷囹

「 おっ、しきれいからの合図だ!

  マオ,キギナ、[ 校庭 ]のすみに設置されてるほこらに行くぞ 」


厳蒔眞勇

ほこらなんて在ったのか? 」


厳蒔惷囹

「 在ったみたいだな。

  [ 校庭 ]のすみなら誰にもかれなくても仕方無いかもな 」


厳蒔キギナ

「 ねぇ、下校しないといけないのにほこらに寄り道していのぉ? 」


厳蒔惷囹

「 [ 校庭 ]に在るほこらだぞ。

  寄り道にはいるかよ 」


厳蒔眞勇

「 少し立ち寄るくらいなら、先生も怒らないよ。

  行ってみよう 」


 そんなこんなオレ達は、[ 正面玄関 ]を出たらほこらに向かう事にしたんだ。

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