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☀ 七不思議の怪  作者: 雪*苺
三日目 【 水曜日 】
18/38

⭕ 七不思議の怪 1


──*──*──*── 教室


 全校朝礼が終わり、教室に戻ってると窓から見える[ 校庭 ]にパトカーがまっている。

 今や生徒の誰もがパトカーが[ 運動場 ]にまっていても騒いだりしない。

 スマホ(スマートフォン)を取り出して、パトカーをバックに写メを撮る生徒や動画を撮る生徒もれば──、興味が無いのか飽きたのか、友人と御喋りに花を咲かせる生徒もる。


 [ プール ]で溺死していた生徒達の事件の真相も犯人も明らかになってないんだから、警察がりをしていてもなんおかしくない。

 1限目の終わりをげるチャイムが鳴る。

 オレは2限目の準備を始める。


 2限目をげるチャイムが鳴ると担当教科の先生じゃなくて、担任教師(名央先生)が[ 教室 ]にはいってた。

 担任教師(名央先生)はなしでは2限目,3限目の授業は中止、再度[ 体育館 ]に集合する事になり、全校集会が始まる迄[ 体育館 ]で待機する事になった。

 クラスメイト達はザワついている。


 「 また[ 体育館 ]に戻るの? 」とか「 マジかぁ~~。めんどぉ~~ 」とか「 いっそ帰らせてぇ~~ 」とかさま(ざま)な不満や文句が[ 教室 ]に飛びう中、副学級委員(柯楠八惠)風紀委員長(澳邉陽斗)副風紀委員(瑚鞠螢里)が中心となり、クラスメイト達をしずまらせつつ、後ろに並ぶように誘導する。

 並び終えると[ 教室 ]から出て、廊下をしずかに歩きながら[ 体育館 ]をした。


──*──*──*── 体育館


 ぞく(ぞく)と[ 体育館 ]に生徒達が集まってる。

 全校生徒が集まると、[ 体育館 ]のスライドドアがめられる。

 壇上には大きな白いスクリーンがうえからしたがってる。


 生徒達がザワザワしている。

 なにを見せられるのか気になるみたいだ。

 しろいスクリーンに映し出されたのは、われのハゲテル校長先生で、どうやら[ 体育館 ]で待機させる生徒達にハゲテル校長先生のがた迷惑で退屈なはなしを聞かせようというこんたんらしい。


 ハゲテル校長先生のはなしに興味の無い生徒達は、睡魔に身をゆだねて眠りに落ちてしまった。

 安眠効果は抜群だな。


厳蒔キギナ

「{ ねぇねぇ。

   なんでまた、[ 体育館 ]に集まる事になったのかしら? }」


厳蒔惷囹

「{ なんでって──。

   生徒が死んだからに決まってるだろ }」


厳蒔キギナ

「{ 生徒が死んだ?

   また生徒が死んだの?

   どういう事なのよ? }」


厳蒔惷囹

「{ しきれいいわく──、全校朝礼をサボって出席しなかった生徒がただろ。

   その生徒達が全員、首吊り自殺をしたらしいぞ }」


厳蒔キギナ

「{ はぁ?

   首吊り自殺ぅ?

   それ、マジなの? }」


厳蒔惷囹

「{ あぁ、マジさ。

   自分の首に縄を掛けたあと、[ 屋上 ]のすりに縄をしばり、仲良く全員で飛び降りたらしい。

   したの花壇には、[ 屋上 ]からブラがってる生徒達から垂れ流されてる糞尿で台無しになってるよ }」


厳蒔キギナ

「{ 全校朝礼ちゅうに全校朝礼をサボった生徒を[ 屋上 ]に集めて、首吊り自殺させるなんて──。

   私の獲物を狙う奴が校内にるって事ぉ!? }」


厳蒔惷囹

「{ おまえなぁ。

   学校の生徒は狙わないんだろ。

   くやしがるなよ }」


厳蒔キギナ

「{ べ…別にくやしがってないわよぉ!

   依頼でてなければ、生徒達のたましいは私が回収してたのにぃ~~!

   キィィィィィイ!!!! }」


厳蒔惷囹

「{ おまえ、根っからの死神だな。

   しきれいに探らせてはいるが、犯人の特定はだ出来ていない。

   警察と教師達が[ 屋上 ]で生徒の遺体を引きげてるさいちゅうだ }」


厳蒔キギナ

「{ 怪異でしょ。

   怪異で決まりよ。

   それより、アンタ(惷囹)しきれいは一部始終を見てたんでしょ?

   なんで傍観させてたのよ?

   アンタ(惷囹)なら式神を飛ばして生徒達を助けれたんじゃないのぉ? }」


厳蒔惷囹

「{ けるなよ。

   僕が受けた依頼の中に、【 生徒を助けろ 】なんてはいってないだろ。

   生徒がなんにん犠牲となって死のうが、【 依頼の解決 】のみを任されてる僕にはなん関係の無い事さ。

   僕にはなんも無いし、責められたり文句を言われる筋合いは無いねぇ。

   第一、僕は人間の味方じゃない。

   人間を助ける義理も責任も皆無なのさ!

   依頼を解決させれさえすれば、全校生徒が死ぬ事になったて、知った事じゃ無いねぇ }」


厳蒔キギナ

「{ ハハン。

   マオには聞かせれない言葉ねぇ~~。

   でも、私も同感よ♥️

   死神だって人間の味方じゃないもの。

   たましいる使命が最優先の死神だもの。

   人間を助ける必要なんてかけも無いわぁ }」


厳蒔惷囹

「{ マオには生徒達が “ 首吊り自殺させられた ” って事は黙っとけよ }」


厳蒔キギナ

「{ 分かってるわよ。

   私、くちかたいわよ★ }」






 オレが座ってる場所から、シュンシュンとキギナが座っている場所までは距離が有る。

 一般的な人間ならこえひそめた内緒ばなしの内容は聞こえたりしないもんだけど、残念な事にオレのちょうりょくは案外とかったりする。

 そんな訳で、離れた場所でこえひそめて内緒ばなしをしている内容は丸聞こえだったりするんだ。


 ………………御免な、シュンシュン,キギナ……。

 オレには全部、聞こえちゃってるんだ……。

 なにも聞いてない、知らないりをし続けようと思う。


 “ 主人あるじの優しさ ” ってヤツだ。

 怒るに怒れない、責めるに責めれない内容だからだ。

 オレにはシュンシュンとキギナをいさめる資格は無いにひとしいからな。

◎ 訂正しました。

  たすけれたんじゃないのぉ? ─→ 助けれたんじゃないのぉ?

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