⭕ 暗闇でドキっ 4
マオ
「 【 女子生徒殺害事件 】を無理矢理解決させた感は否めないけど──、式隸に聞く事って他に有るのか? 」
霄囹
「 あぁ、最後の質問だ。
生徒達を[ プール ]で溺死させたのも、お前の仕業って事で良いんだな 」
マオ
「 シュンシュン、女子生徒を襲った犯人では有るけど、 [ プール ]に30人もの生徒の死体を浮かせた犯人も──は、言い過ぎじゃないかな?
泣きそうな顔してるしさ 」
式隸は本当に泣き出しそうな顔をしていて、オレの後ろにササッと身を隠す。
シュンシュンを怖がっているみたいだ。
霄囹
「 こら!
マオの背後に隠れるんじゃない!
卑怯者め! 」
マオ
「 シュンシュン、大事な証人なんだから落ち着けよ。
シュンシュンが怖くて、御免な。
昨日[ プール ]に30人もの生徒の死体が浮いてたんだ。
何で30人もの生徒が[ プール ]で溺死させられないといけなかったのか──、解明したいんだ。
どんな事でも良いから、気付いた事とか無いかな?
あったら教えてほしいんだ 」
キノコン
「 マオ様に嘘を吐いたら承知しねぇエリ。
キノコン砲で消し炭にするエリ! 」
マオ
「 マオキノも式隸を脅さない様にな 」
マオキノ
「 脅していませんエリ。
忠告をした迄ですエリ 」
マオキノはビシッと見事で完璧な敬礼を見せ付けてくれる。
可愛いのに凛々しく見えて、カッコいいなぁ~~。
なんて暢気に思ってる場合じゃないよな。
マオ
「 [ プール ]で溺死していた生徒達は全員、寝間着姿だったんだ。
全員、自宅に “ 帰宅していた ” って事は警察の捜査でも判明していて、就寝する為に[ 自室 ]に戻る姿を家族に目撃されているんだ。
寝間着姿で夜道を歩いていた生徒の目撃情報は無くて、設置されている監視カメラも確認したけど──、寝間着姿で夜道を歩く生徒らしい姿は確認されていないんだ。
明らかに人間の仕業じゃない事件だろ。
犯人は怪異だと踏んでるんだ。
何か心当たりは無いかな? 」
この怪異に依ると、[ プール ]の事には関与してないらしい。
どうやって[ プール ]に現れたのかも知らないみたいだ。
どんな怪異が関わっているかも分からないみたいだ。
マオ
「 [ プール ]の事件に関しては手掛かり無しか──。
まぁ、全部が全部、解決させれる訳じゃないもんな。
仕方無いけど、地道に調査するしか無いか 」
霄囹
「 お前にも確り働いてもらうからな。
覚悟しとけよ!
後、怪異の溜まり場を教えろ。
他の怪異も式隸にして、校内を探らせるからな 」
マオ
「 シュンシュン、程々にな~~ 」
マオキノ
「 マオ様、校内の鏡をブラックテープを剥がす作業が終了しましたエリ 」
マオ
「 有り難な、マオキノ。
じゃあ、今夜は撤収だな! 」
霄囹
「 マオとマオキノは転移陣で《 裏野ハイツ 》へ送ってやるよ。
僕は校舎に残って、式隸を増やす 」
マオ
「 危険な事は駄目だからな。
無茶するなよ 」
霄囹
「 心配するなよ。
いざとなれば式神で、10分の9殺ししてやるよ 」
マオ
「 それ、虫の息レベルだろ…… 」
霄囹
「 殺さないんだからセーフだろ。
怪異にトドメを指したら式隸に出来ないからな 」
シュンシュンは陰陽陣を出すと、マオキノとオレを《 裏野ハイツ 》へ転移してくれる。
因みにキノコンの分身体は放っといても勝手に戻って来るらしい。
自由過ぎるぅ~~。
帰ったら、セロに頼まないといけない事が山積みだな。
明日の朝、どうなってるんだろう……。
流石に3日続けて事件は起きないよな。
◎ 訂正しました。
脅していませんエリ。─→ 脅していませんエリ。




