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☀ 七不思議の怪  作者: 雪*苺
二日目 【 火曜日 】
13/38

✒ 暗闇でドキっ 1


──*──*──*── 22時


──*──*──*── 高等学校・校内


 シュンシュンの転移陣を使って、かんの校舎に不法侵入している。

 マオキノが一緒にてくれて、分身たいが校内に取り付けられている鏡に光をとおさない特殊なブラックテープを貼る作業を進めてくれている。

 ブラックテープにはセロが結界魔法を掛けてくれていて、鏡に貼ったあとは内側からはなにをしても絶対にがれない仕様にしてくれている。


 4階と3階のあいだに取り付けられているデカくて立派な姿すがたまえには、シュンシュンとマオ()キノ()が待機している。

 すべての鏡にブラックテープを貼り終えたら、分身たいからマオ()キノ()へ報告がはいようになっている。

 マオ()キノ()は校内の地図マップを広げていて、ブラックテープを貼り終わった鏡の場所に赤ペンで(バッテン)を付けてくれている。


 ちなみにキギナはていない。

 しのアイドルが動画で生配信をするらしく、そっちを優先したいらしくきょされたんだ。

 オレは一応、とうを持っててはもいるけど、特になにかする必要は無さそうだ。


 いざとなれば、マオ()キノ()くちからキノコンほうを発射して、向かってる怪異を消しずみにしてくれるから、これと言って心配は無い。

 え?

 オレが「 る意味は有るのか 」って?


 有るんだな、コレが。

 マオ()キノ()が協力的なのは、オレ専属の御世話がかりで、オレがマオ()キノ()に頼んでるからだ。

 マオ()キノ()エサ認定しているシュンシュンの頼みを聞く事は無いんだ。


マオ

「 マオキノ、鏡の状況は感じなんだ? 」


マオキノ

「 マオ様、丁度すべての鏡にブラックテープを貼り終えましたエリ 」


マオ

「 やっぱりキノコンは作業が早いな。

  頼んで正解だったよ。

  協力してくれてがとな、マオキノ 」


マオキノ

「 マオ様の御役に立てる事が、キノコンの幸せですエリ♥️

  でも遠慮無く頼ってくださいませエリ。

  なんなら、ほかの怪異もせんめつさせて頂きますエリ 」


マオ

せんめつ一寸ちょっとやり過ぎかな~~。

  今から相手をする怪異は、昨日きのう【 地域ボランティア部 】の[ 部室 ]で女子生徒を襲った怪異な訳だけど──、ホッチ先生を[ 中庭 ]に落下させて殺害した怪異もつかまえたいんだ。

  キギナのはなしではホッチ先生の影の中に “ なにか ” がひそんでいて住み着いてたみたいなんだけど──、そいつがホッチ先生を殺害したのかも不明でさ…… 」


マオキノ

「 死神のがんりきでしか見えない存在は、残念ながらキノコンの目では見えませんエリ。

  お役に立てませんエリ…… 」


マオ

「 そうなんだ…。

  キギナが『 死神の眼球は特殊だ 』って言ってたもんな。

  キノコンの科学技術を駆使してさ、眼鏡みたいな感じで作れないかな? 」


キノコン

「 その為には死神の眼球を手にれ、研究する必要が有りますエリ。

  死神から眼球をえぐり取っても宜しいですかエリ? 」


 マオキノの瞳がらん(らん)と輝いている。

 たしかなたいめいぶんが無いと死神をるなんて出来ないもんな。

 大変な事になるぞっ!!


マオ

「 オレの一存では決めれないから、セロに相談してからな。

  セロなら死神の眼球を〈 (原質)(みなもと) 〉で構成してくれるかも知れないし。

  そうしたら、死神を襲わなくても済むよ 」


マオキノ

「 それは残念な事ですエリ。

  今回は諦めますエリ~~ 」


マオ

がとな、マオキノ 」


 ぜったいに諦める気、無いんだろうな。

 マオキノが──、キノコンが死神を襲う事が無いように、セロから念押ししてもらわないとだ。


霄囹

まで無駄ぐちを叩いてるんだよ。

  もうぐ、怪異が鏡の中から出てるんだぞ 」


マオ

「 御免な、シュンシュン 」


霄囹

「 マオ、でもとうを抜けるようにしとけよ 」


マオ

「 分かった。

  マオキノ、怪異を逃がさない事は出来るかな? 」


マオキノ

「 はいですエリ。

  朝飯まえですエリ 」


 マオキノはからだじょうに動かして、分身たいを出してくれる。

 うえに移動したマオキノの分身たい達は、怪異が4階の廊下へげないようとうせんぼしてくれる。

 したへ移動したマオキノの分身たい達は、怪異が2階へげないようとおせんぼしてくれる。


マオ

「 キノコンの壁って初めて見たよ。

  これなら怪異もイチコロだな! 」


マオキノ

「 怪異が鏡から出てたら、鏡にブラックテープを貼りますエリ。

  怪異を鏡の中へ逃げ込めなくしますエリ 」


マオ

「 うん。

  頼むな、マオキノ 」


マオ

「 オレは怪異が鏡にちかかないように妨害するよ 」


マオキノ

「 お願いしますエリ 」


霄囹

「 よし、たぞ! 」


 鏡の中に怪異の姿が見えた。

 怪異を追っているのはシュンシュンの式神だ。

 飛行しながら攻撃をするのが得意な式神らしい。


 目からは物騒なビームやくちからは危険きわまりない破壊光線みたいなのを出して、怪異を追い詰めている。

 シュンシュンの式神って好戦的で攻撃的で、おっかないんだよな。

 シュンシュンをうらんでるだけは有るぅ~~~~。

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