✒ 暗闇でドキっ 1
──*──*──*── 22時
──*──*──*── 高等学校・校内
シュンシュンの転移陣を使って、夜間の校舎に不法侵入している。
マオキノが一緒に来てくれて、分身体が校内に取り付けられている鏡に光を通さない特殊なブラックテープを貼る作業を進めてくれている。
ブラックテープにはセロが結界魔法を掛けてくれていて、鏡に貼った後は内側からは何をしても絶対に剥がれない仕様にしてくれている。
4階と3階の間に取り付けられているデカくて立派な姿見の前には、シュンシュンとマオキノが待機している。
全ての鏡にブラックテープを貼り終えたら、分身体からマオキノへ報告が入る様になっている。
マオキノは校内の地図を広げていて、ブラックテープを貼り終わった鏡の場所に赤ペンで❌を付けてくれている。
因みにキギナは来ていない。
推しのアイドルが動画で生配信をするらしく、そっちを優先したいらしく拒否されたんだ。
オレは一応、魔具刀を持って来てはもいるけど、特に何かする必要は無さそうだ。
いざとなれば、マオキノが口からキノコン砲を発射して、向かって来る怪異を消し炭にしてくれるから、これと言って心配は無い。
え?
オレが「 居る意味は有るのか 」って?
有るんだな、コレが。
マオキノが協力的なのは、オレ専属の御世話係りで、オレがマオキノに頼んでるからだ。
マオキノが餌認定しているシュンシュンの頼みを聞く事は無いんだ。
マオ
「 マオキノ、鏡の状況はどんな感じなんだ? 」
マオキノ
「 マオ様、丁度全ての鏡にブラックテープを貼り終えましたエリ 」
マオ
「 やっぱりキノコンは作業が早いな。
頼んで正解だったよ。
協力してくれて有り難な、マオキノ 」
マオキノ
「 マオ様の御役に立てる事が、キノコンの幸せですエリ♥️
何時でも遠慮無く頼ってくださいませエリ。
何なら、他の怪異も殲滅させて頂きますエリ 」
マオ
「 殲滅は一寸やり過ぎかな~~。
今から相手をする怪異は、昨日【 地域ボランティア部 】の[ 部室 ]で女子生徒を襲った怪異な訳だけど──、ホッチ先生を[ 中庭 ]に落下させて殺害した怪異も捕まえたいんだ。
キギナの話ではホッチ先生の影の中に “ 何か ” が潜んでいて住み着いてたみたいなんだけど──、そいつがホッチ先生を殺害したのかも不明でさ…… 」
マオキノ
「 死神の眼力でしか見えない存在は、残念ながらキノコンの目では見えませんエリ。
お役に立てませんエリ…… 」
マオ
「 そうなんだ…。
キギナが『 死神の眼球は特殊だ 』って言ってたもんな。
キノコンの科学技術を駆使してさ、眼鏡みたいな感じで作れないかな? 」
キノコン
「 その為には死神の眼球を手に入れ、研究する必要が有りますエリ。
死神から眼球を抉り取っても宜しいですかエリ? 」
マオキノのつぶらな瞳が爛々と輝いている。
確かな大義名分が無いと死神を狩るなんて出来ないもんな。
大変な事になるぞっ!!
マオ
「 オレの一存では決めれないから、セロに相談してからな。
セロなら死神の眼球を〈 テフ 〉で構成してくれるかも知れないし。
そうしたら、死神を襲わなくても済むよ 」
マオキノ
「 それは残念な事ですエリ。
今回は諦めますエリ~~ 」
マオ
「 有
絶
マオキノが──、キノコンが死神を襲う事が無い様
霄囹
「 何
もう直
マオ
「 御免な、シュンシュン 」
霄囹
「 マオ、何
マオ
「 分かった。
マオキノ、怪異を逃がさない事は出来るかな? 」
マオキノ
「 はいですエリ。
朝飯前
マオキノは体
上
下
マオ
「 キノコンの壁って初めて見たよ。
これなら怪異もイチコロだな! 」
マオキノ
「 怪異が鏡から出て来
怪異を鏡の中へ逃げ込めなくしますエリ 」
マオ
「 うん。
頼むな、マオキノ 」
マオ
「 オレは怪異が鏡に近
マオキノ
「 お願いしますエリ 」
霄囹
「 よし、来
鏡の中に怪異の姿が見えた。
怪異を追っているのはシュンシュンの式神だ。
飛行しながら攻撃をするのが得意な式神らしい。
目からは物騒なビームや口
シュンシュンの式神って好戦的で攻撃的で、おっかないんだよな。
シュンシュンを怨




