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☀ 七不思議の怪  作者: 雪*苺
一日目 【 月曜日 】
1/38

✒ 転校生 1


──*──*──*── とある高等学校


担任教師

「 はい!

  それじゃあ、転校生に自己紹介してもらいます。

  左から順番に宜しくね 」


???

「 はぁ~~い!

  げんじのキギナでぇす。

  みんなぁ~~、仲良くしてね★

  私の専属パシリ、募集ちゅうよ♥️ 」


???

「 僕はげんじのしゅんれいだ。

  仲良くしてやるからがたく思え!

  怪奇や心霊に関する悩みが有る生徒は、友情価格で相談に乗ってやるぞ 」


???

「 初めまして、げんじのです。

  オレの事はがるに “ ” って呼んでください。

  シュンシュンとキギナとはてないけど三つで──、オレがあにです。

  キギナは妹になります。

  2人とも根はい子だから、普通に接してほしいかな…… 」


担任教師

「 はい。

  自己紹介、がとう。

  席は後ろに用意してあるから、好きな場所に座ってね 」


厳蒔眞勇

「 分かりました 」


担任教師

「 はい、ではホームルームを終わります。

  1限目の古典の授業は自習になりました。

  ほかのクラスは授業だから静かに自習をするように!

  副学級委員,風紀委員、クラスの役、宜しくね 」


日直

「 起立── 」


 日直らしき生徒が号令を掛けると生徒達が一斉に立ちがる。


日直

「 礼──。

  着席── 」


 日直らしき生徒が「 礼 」と言うと、生徒達は黙礼をする。

 日直らしき生徒が「 着席 」と言えば、生徒達は静かに着席をした。

 担任教師が「 散会 」と言って[ 教室 ]から出て行くと、着席していた生徒達が立ちがり、教壇の右横に立ってるオレ達にちかいてた。


 転校生が珍しいのか──、てない三つが珍しいのか──、生徒達はじつに興味しん(しん)な表情をしている。

 いろ(いろ)と聞きたい事があるんだろうな。

 生徒達は容赦無く質問を投げ掛けてる。


 とうの質問めに疲れそうだ。

 質問の嵐って、こんな感じなのかも知れない。


 10分の休憩時間が終わると1限目をげるチャイムが鳴った。

 1限目は自習の筈なのに、生徒達は知らん顔みたいで着席する様子はない。

 生徒達はおの(おの)が仲のいグループに分かれて話をしている。


厳蒔眞勇

「 自習の意味ぃ~~ 」


厳蒔惷囹

「 自習ってなにするんだ? 」


厳蒔キギナ

「 自由時間の事じゃないかしら? 」


厳蒔眞勇

「 1限目は古典の授業だから──、古典に関する自主勉強をするに決まってるだろ 」


厳蒔惷囹

「 古典ねぇ。

  誰も教科書を開いてないけどな 」


厳蒔キギナ

スマホ(スマートフォン)さわってる子もるし、ゲームしてる子もるし、音楽を聴いてる子、漫画を読んでる子もるわ。

  みんな自習を満喫してるわね~~。

  私は専属パシリになってくれそうな男子を勧誘してるわ♥️ 」


厳蒔眞勇

「 勧誘って……。

  [ 教室 ]のそとには出るなよ。

  授業ちゅうなんだからさ 」


厳蒔キギナ

「 分かってるわよ 」


 キギナはせきを立つと1人で男子生徒達が集まっているほうへ移動して行った。


厳蒔眞勇

「 シュンシュンはと古典の自習するだろ? 」


厳蒔惷囹

「 必要ないねぇ。

  ひととおり教科書を読んでみたが、内容は≪ こく ≫とたいして変わらないんだよな。

  歴史的人物の名前が違うぐらいだ。

  どうにでもなるさ 」


厳蒔眞勇

「 そ…そうなんだ? 」


厳蒔惷囹

「 マオこそ、どうなんだよ。

  ≪ エルゼシア大陸 ≫に古典なんか無いんだろ。

  お前こそ、真面目に自習したほういんじゃないか? 」


厳蒔眞勇

「 オレの場合は≪ にっぽんこく ≫で暮らす際に、セロから教育水準に見合った知識を叩き込まれたからな~~。

  大学生レベルの問題までならけるかな 」


厳蒔惷囹

「 相変わらずのスパルタだな。

  なら、学年末テストで全教科満点は余裕で御手のものって事か? 」


厳蒔眞勇

「 どうかな?

  テストの内容に依るんじゃないかな。

  別に全教科満点を取れなくても問題無いし 」


厳蒔惷囹

「{ しかし、ほん学校でちがい無いのか?

   比較的に新しく出来た高校だろ。

   この御時世に “ 七不思議の怪 ” なんて馬鹿らしくないか }」


厳蒔眞勇

「{ 陰陽師が言っちゃうか?

   転校生として “ いち入学 ” させてもらったんだから、依頼は解決させないとだろ }」


厳蒔惷囹

「{ 令和が終わってなんねんってると思ってるんだ。

   陰陽師ブームは完全に去ってるんだ。

   旧校舎が在るなら兎も角…… }」


厳蒔眞勇

「{ たしかに……。

   旧校舎のたぐいは令和の時代に完全に取り壊されて無くなったもんな。

   でも、異形や怪異は令和が終わっても存在してるんだ。

   な学校に忍び込んでなにかしてるのかも知れないだろ }」


厳蒔惷囹

「{ ≪ 異界 ≫とつうじる場所が無いかもさぐらせてみるか。

   とは言え、≪ 異界 ≫に迷い込んだが最後──。

   人間はりきで抜け出す事が出来ないからな、速攻で怪異にわれるのがオチだが }」


厳蒔眞勇

「{ 校内で “ 行方知れずになった生徒 ” や “ 神隠しに遭った生徒 ” の噂は無いみたいだから、今のところ生徒が≪ 異界 ≫に迷い込んだケースは低そうだよな…… }」


厳蒔惷囹

「{ そうだな。

   校内の偵察をさせてるしきれいが、なんかの異変を感知すれば知らせてくれるさ。

   僕わざ(わざ)歩き回って調査する必要はないねぇ }」


厳蒔眞勇

「 そうだな…… 」

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