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第9話

ついに総合評価300ポイントを突破しました!!!

ずっと皆様に感謝してばっかりな気もしますがもう一度言います。

いつも読んでいただきありがとうございます!

ついに俺は配信を開始する。


配信開始時点で同時接続は140人だった。

俺にしては多い方だ。


おそらく『この間の姫乃琴音の配信で活躍した少しマリカの上手なVtuber』と認識されているのだろう。

つまりこのリスナーたちのほとんどは俺のファンじゃない、天舞音のファンだ。


「えーと、それじゃあ配信始めていきたいと思います!今回少しマイクとウェブカメラを新調しまして、音とか大丈夫ですか?」


『大丈夫』とコメントが返ってきた。

どうやらマイクに関しても大丈夫そうだ。


すると、『どこで買った?』と質問が来た。


「どこで買ったかって?家電量販店、妹の買い物に付き合う形で買いに行ったんだよな〜」


『妹?』

『闇さん妹おんの?』

と、話は天舞音に関するものに変わっていった。


「あ〜、妹って言っても一つ下だからそこまで妹って感じしないんだよな〜、けどこういう配信用の設備に結構詳しくて色々教えてもらってるよ。」


『妹の買い物ってどんな感じだった?』


「う〜ん、とりあえず最初は服買いに行って、そのあとはカフェ行ったって感じかな?」


『デートじゃん・・・』

『速報!影人闇はシスコンだった!!』


「いや、別にシスコンじゃないだろ!?」


『いや、シスコンだろ・・・』

『完全に妹系ラブコメの主人公』

『無自覚で草』


「おい、誰だよ今妹系ラブコメの主人公って言ったやつ!どっちかっていうと実力隠し系の最強主人公の方が嬉しいんだが・・」


『うわ〜闇さんそっち派か・・・』

『ラブコメは読まないの?』


「いや、結構ラブコメは読むよ。俺○イルとかエ○漫画先生とか、妹○えとか」


『全部妹出てくるラブコメで草』

『妹さんかわいそう・・・』


「え、いや、これはたまたまで他にもは○ないとか変○きとかも見るから。断じて俺はシスコンとかではない!」


『は○ないにも変○きにも妹出てくるよな・・・』

『あー、これマジなやつだ・・・』


「別にラブコメばっかじゃないぞ、てか普通にS○Oとかオ○ロ見てるから!!」


『そこは割と普通だな・・・』

『いや、S○Oにも妹で出くるぞ!』


「はいはいもう妹の話はおしまい!他に何か質問は?」


『妹のこと好き?』


「またか・・・・」

「もちろん家族としては好きだよ。俺のVtuberとしての活動も応援してくれてるし。何よりめっちゃ優しいからな。」


そこからはとくに妹に関する質問はなく、姫乃琴音のマリカ配信の件や最近のアニメやラノベの話しになっていった。

おそらく本当にシスコンだと思われただろう。

哀しいな・・・


結局この配信は最高の同接はだいたい230人、視聴回数1354回と今までの最高記録を大幅に更新した。

チャンネル登録者数も少し増えて1244人。


この配信は今までの自分からしたら成功と言っても良いだろう。

けど『最高のVtuber』を目指す以上、甘いことは言ってられない。


「お兄ちゃん入っても良い?」

天舞音の声だ。


「構わないよ。」


「とりあえずお兄ちゃん配信お疲れ様!私の話題すごかったね!!」


「そうだな。しかも"両方"だぞ!」

それを聞いた天舞音は笑っていた。


すると急に話の内容が90度ぐらい傾く。


「ところで、お兄ちゃんはシスコンなの?」


「本当にそうだと思うか?」


「どうかな〜?もしかしたらお兄ちゃん私のこと大好きでかも知れないし。」


「いやいや、普通に考えて無いだろ!」


「けど、配信では好きって言ったでしょ!」


「あれは家族としてって言ったろ・・・」


「そうだったっけ?」


「アーカイブ見るか?」


「遠慮しとく・・・」


「あっ、そうそう私お兄ちゃんの配信中に1回だけコメント送ったんだけど気づいた?」


「気づくわけないだろ、姫乃琴音のアカウントじゃないんだから。」


「で、なんてコメントしたんだ?」


「それは内緒!」


「まさかお前、あのシスコンネタに火をつけたのか?」


「どうかな〜?」

そう言って天舞音は俺の部屋から出て行ってしまった。


「まあ良いか、楽しかったし。」

そう言って俺はいつものようにキッチンでコーラを飲んだあと、今日の配信の成功を村松に自慢することに期待を膨らませながら眠るのだった。






読んでいただきありがとう。

高評価、ブクマ、いいね、感想等よろしくお願いします。

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