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ストリーマー¨ザSGシューター¨  作者: 武上 渓
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ストリーマー2話その3


ストリーマー2話その3


高知空港に貨物機が着陸し、会場設営が始まった。

高城は、設営動画を上げた為に登録者数が一気に10万人を超えた。スタッフしか入れないエリアだけでなく、ジョニーヒルマンの仮設オフィスでのインタビューが効いた。

脳無線ランについては、会場内のデモンストレーションのみ厚生省は認可した。


FpBフューチャー開幕前日には、前夜祭に参加する招待客のチャーター便が1日中飛来。7時から21時の運用時間を、武市知事が告知せず24時間運用に変えた為、市民が県庁に抗議に押し寄せる騒動が発生。

前夜祭会場は機動隊が封鎖する事態に発展。

高城は会社から出向扱いで、会場に寝泊まりしていた。


動画の録りと編集文字入れしてアップすると、スタッフエリアに車を乗り入れている能登島さんと調整を繰り返す。

「新作FF4の先行プレー。凄い再生数だな」

「ジョニーヒルマン直々のコラボはもう鉄板ですね。開発陣も上手い」

「0キル0ダイで、支援に徹した高城さんの判断勝ちが凄い」

「そういうコンセプトでマップもシステムも構築されてると読みました」

「前夜祭には行かないのかい?」

「デモとFpBフューチャーに前乗りしてきたファンで無茶苦茶らしいです。そこに高城麟太郎が現れたら死人が出るとかで」

「県民は大迷惑か…」

能登島さんとの調整は、朝4時で終了した。



FpBフューチャーが開幕した。

開幕セレモニーに参加する。頭上に零戦25型の編隊が7色のスモークを曳いて通過する。ジョニーヒルマンが開幕を宣言すると、花火が上がり、一般客のゲートが開いた。

7日間の会期中。20時から1時間、毎日サブステージで脳無線ランのデモンストレーションを行う。

トラブル無く、最終日を迎えた。


いつものように、ステージに上がる。

しゃべろうとした瞬間。

最前列に、ミヤケ先輩とおっちゃんおばちゃんを確認した。

「皆さんこんばんわ。いよいよ最終日。この脳無線ランデモンストレーションも最後となりまして。尊敬するミヤケ先輩と八起き亭のおっちゃんとおばちゃんが来てくれましたぁ~」

八起き亭を知っている人達が拍手する。

「それでは。いつものように、脳無線ランルーターを持ってきて下さい…」

解説を行う。

「では。椅子に座らせて頂いて。起動して行きます。よろしいでしょうか?」

目を閉じて、loadの文字が消えるのを待つ。

プッ

微かなノイズが聞こえる。

目を半開きにして、shutdownする。

プッ

また聞こえる。

この音。何だ?

記憶を探る。

あっ!

とっさにステージに身を投げ出す。

照明が消え、頭の後ろを何かが通過した。

客席がざわめく。

ステージを転がり、客席に落ちる。

おばちゃんとミヤケ先輩の間から、会場を見る。すると、暗視ゴーグルのように明度が上がる。

…能登島さんか。助かる。どこだ?

初弾を外したスナイパーは、逃げるタイミングを待っている。退路は?どこだ?………

そこかっ!

高城はミヤケ先輩が使い道無く、腰のベルトにカラビナで提げている、マグライト型暗視ゴーグルクラッシャーを外した。


会場の後ろに、作業用のキャットウォークが有り、右の壁に屋根に出る梯子が有る。その手摺に、布が掛かっている。

頭が出た。

暗視ゴーグルクラッシャーをエイムして、点灯する。

スナイパーはゴーグルを千切るように外して、梯子を駆け登った。目が見えて無いにも関わらず、俊敏に屋根に消えた。布も回収していた。

照明が点き、警備員がなだれ込んできた。












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