第1話 状況把握
日差しに照らされて目が覚めた
「んぅ、ここは?」
起き上がって、少し見渡しみる
周りは森でここは少し開けている
少し大きな木の木陰で寝そべっていたみたいだ
「普通は転生なら、赤さんからだろう」
くだらないことを言いながら、軽く自分の状況を見てみる
体自体は前世とほとんど変わらない
だが寝巻だった服装が変わっていた
「なかなかいい感じの服だなぁ」
全体的に黒を基調にした感じに白のアクセントが入っている
上からはコートを羽織っている
「ん?なんだこれ?」
ポケットの中に紙が入っている
(君の趣味を鑑みて、服は着せ替えておいた。
多少は強化しといてあげたから頑張ってねぇ)
「あの二人、いい奴だな、・・・ん?」
木に小さなカバンが引っ掛かっている
中には、小さなパンと水が少しと雑な地図が入っている
「なかなかいい配給してくれてるな、だが・・・」
肝心のこの世界についての説明がない
自分で確認しろってことか?
まさか忘れてただけとかじゃないよなぁ・・・
だとしたらあの二人しばく
「・・・はぁ、とりあえず地図はあるから近くの町っぽいのに行ってみるか」
立ち上がって深呼吸をしてふと気づく
前世の空気とはあきらかに違うものが混じっている
といっても軽い違和感があるだけで毒ではなさそうだ。
むしろ吸うたびに何かが満たされていく
「前の世界とは違う何かがあるのか?」
この世界について考えながら歩き出した
俺が寝ていた木の周りは開けていたが、少し歩けば森だった
見たことがない小動物にときどき驚かされながら、しばらく歩いていると道らしき場所に出た
森から出た道の反対側に二人の少女がいた
一人は白い髪に白い服のどこまでも白い少女
一人は黒い髪に黒い服のどこまでの黒い少女
シルエットはほとんど一緒
黒いほうが若干あるな(どこがとは言わないが
「・・・たよ」
「え?」
白い少女が何かつぶやいたようだがよく聞こえなかった
白い少女は笑顔で近づいてくる
黒い少女は微笑を浮かべ手を前に合わせて佇んでいる
「ねぇ、食べるもの持ってない?」
「・・・は?」
食べ物を要求された
今回は特に短くなってすみません
区切りのつけ方によっては今回のように短くなります
二人の少女のグラフィックを追加しました