第1話 現状確認
開いて頂きありがとうございます。拙い文章ばかりですので読みにくいかと思いますが読んで頂ければ幸いです。また、文章の構成などでの改善点や、誤字、脱字等ございましたらお教え頂けると幸いです。
転生してから一月程経った。生後1月にしては育っていると言うか生後3ヶ月くらいに成長している。なんでも成長を促進させる錬金術師の調合薬を飲まされているらしい。ファンタジーすごいや
もう少ししたらハイハイくらいなら出来るかもしれないって位には成長してる。しかし成長してるからと言ってもまだ動くことは出来ない。だからこそ言葉を聞くことでこの世界と言うよりはこの国の言葉を覚えた、最近では侍女達の立ち話などもわかるくらいにはしっかりと身についている。それで集められるだけ集めた情報によると、まずこの国はガルライド王国と言うらしい。そして我が家ことファルシア家は貴族に入ると言うこと、父親の名前はラインハルト、赤髪の180cm、20代後半くらいのめっちゃイケメンの貴族、出産祝いでほかの貴族から伯爵と呼ばれてたから若いけど伯爵らしい、何処かの騎士団長をしていて普段からあまりいないのと、現在は東のカルドボルド帝国と戦争中で、騎士団が戦争に行っているので、最初の1週間しかマトモに顔を合わせていない。
母の名前はノイエで、20代前半くらいの銀髪の小柄な女性、顔立ちはおっとりではないけれど凛とした顔でもなく、ただ微笑むだけで女神かと思うほどの美人、こんな両親なんだし顔はイケメンになれるよね!まだまだ猿みたいな顔してるけど赤ちゃんだからね!まだまだ希望は捨てないからな!前世はフツメンだったしイケメンになるくらいなら許して欲しい。
事件って程でも無いけど一度思念魔法を使ってみようとしたら魔力が掴めなくて仕方なく魔力の感覚を覚える事にして、掴むために魔力を放出したら魔力が出過ぎて爆発した事があった。
ノイエお母様が魔法らしきもので治めたから事なきを得たけど、もう少し遅かったら屋敷が消し飛んでたかもしれないって言われてちょっと焦ったのは当然だと思う。ちなみにこれは魔力を持った幼児等がたまに起こす魔力爆発と言うことにされた。お母様の魔法は繊細に放出されそうな魔力を循環させると言う凄技の魔法を使ってくれたようで、魔力の抑え方や使い方を正確に掴めた、これで思念魔法ももう少しマトモなのが使えるようになるだろう。
普通の魔法には詠唱が必要だが思念魔法は理自体を作る魔法だから実質無詠唱で魔法が使える、大事なのはイメージなので、名称くらいあれば使えると思う。実際小さな火の鳥を飛ばす魔法は赤子の状態でも出来たか事からも見て取れる、小さな火の鳥だったのは多分魔力が少なかったか、イメージ不足だったって事だと思う。
詠唱破棄は記憶能力の魔術特化と言った感じだろうか、普通の魔法の場合は魔法の詠唱をカットして理を作るものだが概念魔法の場合は魔法詠唱が元からいらないから一度イメージした概念魔法を使いたい時に完璧にイメージさせてくれる。
結論から言うとチート魔法使いで貴族でイケメン(予定)でこれは人生勝ち組ですね!って感じだ、有頂天とはまさにこの事である。
そんな事を考えているとお母様がいらっしゃった。時間的にはお昼なのでお昼を取りに来たついでに顔を出してくださったようだ。お母様は騎士団の仕事で忙しいお父様が出来ない執務を代わりに行っているため、お昼と寝る前の時間以外はあまり顔を出してもらえないし、ミルクは粉ミルクばかりだが凄腕錬金術師のドーピング粉ミルクなのでグングン成長していく、おのれ凄腕錬金術師め、
「ブロー、貴方はホントに手のかからない子ね、ラインハルトの子供ねホントに。」
お母様はそう言いながらほっぺをつんつんしてくる、微妙にくすぐったいからやめて欲しいんだけど、でもお母様が幸せそうな顔をしていらっしゃるし我慢しよう。お母様はここの所凄く辛そうな顔をしていらっしゃるから心配だ、少しでも元気になれるようにアレをやるしかないな、恥ずかしいけど頑張ろう。
「マーマ」
「!?今、私のことママって...?」
ぶろーでぃあはまーまをつかった。こうかはばつくんだ!
「...もう1回ママって呼んでくれない?」
「?」
「...やっぱり伝わらないかしら」
「マーマ!」
「!?」
「フラメアー!ブローディアが私のことママって!ママって呼んでくれたの!フラメアー!」
「ノイエ様!落ち着いて下さい!嬉しいのは分かりますが落ち着いて下さい!赤ちゃんは生後一月程では喋りません!いくら体の成長が早いとはいえそこまで早く話せるようになんてなりませんよ!」
「でもさっき私のことママって呼んだのよ!ホントなのよ!」
「落ち着いて下さい、奥様は疲れていらっしゃるのです。きっと幻聴ですよ。」
「そんなぁ...でも私さっきホントに聞いたのに...」
「今日の仕事は私が出来るものの方が多いですから後は私がやっておきますのでお休みください。」
「でもラインハルトの分まで頑張らないと...」
「全く...普通はもっとサボろうとする者ですよ...今日はお休みください。」
「でっ...でも『お休みください下さい』わ...分かったわよぉ...」
そう言うとお母様はとぼとぼと部屋から出ていってしまった。
「全く...子供を産んだ後で体もしっかり休めないといけませんのに...ホントにノイエ様は真面目ですね」
フラメアはお母様が子供の頃から給仕をしてた専属でとても仲が良い、フラメアはお母様と長い付き合いなので親友と言えるような仲に思える。
「それにしても...かつては爆炎の魔女と恐れられたノイエが子供を前にすると甘えちゃって...あの子も随分丸くなったものね...」
あの魔法を掛けられて凄い魔法使いとは思っていたけどまさか恐れられる程とは...それにまるくなったって...人は見かけによらないって事か。
「さてとっ!午後からもお仕事ガンバロー!」
フラメアはそう言うと俺を一撫ですると部屋から出ていった。
さて、俺もそろそろ寝るか、体はまだまだ子供で眠くなる一方だしね。それにドーピング粉ミルクのせいか異常に眠たくなるしね。
そして俺はゆっくりと眠りについた。
作者の仕事の関係上あまり執筆も含めた時間がないので、定期更新等は表記出来ませんが、少なくとも完結はさせるつもりでいますので、気長にダラダラと待っていただければ幸いです。