60話 モフモフと戦争の後
魔導ゴーレムが詳しく調べられた結果、魔導ゴーレムには周囲の闘争本能を引き上げ、むごい戦争をさせる道具だと分かった。さらにこの魔導ゴーレムの出所が謎であり、今回の出来事から調べられた結果、謎の女から受け取ったものだと分かった、しかも話を聞く限り両国に現れた女は同一人物の様だ。彼女が一体何者で何のために魔導ゴーレムを渡し、さらには地下にアーティファクトがあるなんてでたらめを呟いたのかは不明だ。
そう地下にはアーティファクトなんてものはなかったのだ。これが調べられたのも俺が戦争を止め、それをきっかけとしてエルフィン王子とオルガナ姫の協力の元、和平が結ばれたからだろう。
あとちゃっかり二人は恋仲としてくっついていた。
これにてハッピーエンドと言う訳だが、気になることがある。たぶん俺の予測では今回の長きにわたる戦争は魔人の仕業ではと思うところがあった。それは魔導ゴーレムから感じる邪気が、非常に魔人の物と似ていると感じたからだ。
きっと両国は魔人の女にいいように利用され、なんらかの形で魔人に貢献していたのだろう。それが何かは分からないが、良からぬことには違いない。
あれから俺は戦争を止めてくれた礼にと、エルフィン王子から月のマスカッシュという極上品をオルガナ姫からは太陽のオレンジュナという極上品を貰った。
どちらも非常に美味だった。
月のマスカッシュは一粒一粒が濃厚で生気みなぎる味だった。太陽のオレンジュナは丁度いい甘みと酸味が加わった絶品の品だった。
これでエルフィン王子とオルガナ姫に付きあったかいがあったというものだ。
だが、困ったこともあった。
俺が戦争を止めて、和平となるきっかけとなったことで、俺を国の聖獣として奉る準備がされているのだ。
和平のシンボルとしても俺は書かれており、さらにはオルガナが俺を元にした武勇伝を書くと言い始める始末。
これでは肩がおもっ苦しい。それに俺には天空の島に帰るという使命があるのだ。ずっとこの国にいる訳にはいかない。
それに今回の道中、手紙を届けるのに行き来を繰り返したおかげで、周りの風を操りもっと早く飛べる翡翠色の体毛を発見した。
あとは天空の島さえ上空にあれば、飛んで行けるのではないかという境地まで達したのだ。
まぁ、不安なのでとりあえず天空の塔を目指すのは変わりないが。
俺はエルフィン王子とオルガナ姫に何とかジャスチャーでこの国から離れることを伝えられた。
二人共から止められたが、俺は行かなければならない。
どうしても俺が行くのを止められないと悟ると二人は俺のためにもう一個ずつ月のマスカッシュと太陽のオレンジュナを用意してくれた。
どちらもおいしくいただいた。
こうして俺と両国をめぐる物語は終了する。この話はオルガナの書いた本によって国中に伝わるだろう。なんか照れるな、過剰評価とかされなければいいのだが。
そして俺は天空の塔を目指し、モルグラン王国とザッハオルテ王国から旅立つのであった。
第七章 完




