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シロモフ転生  作者: あめふらし
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56話 モフモフと戦争の前触れ

 あれから一か月がたった。

まず俺は王子エルフィンからオルガナへの手紙をオルガナに渡した。オルガナは返答と両思いだった事実、予言の作戦などいろいろ驚いていた。驚いた後オルガナは和平交渉が出来ないか、王たる父親に確認していたが、答えはノーだった。理由は大体エルフィンと同じ内容だった。

 そしてこちらも最近秘密兵器を手に入れたらしい。

 ただ秘密兵器は大量の魔力を消費するらしく、実装には一か月くらいの充電が必要なのだとか。もしそれが本当なら一か月後には戦争が激化するに違いない。そうするとますます和平が難しくなる。

 オルガナは俺の威を借りて予言作戦を実行したが上手くいかなかった。やはり、平原に眠るアーティファクトのことが国を戦争へと導いているようだ。

 この二つの小国は大国になるため、密かに戦争を続けているという事だな。他の国に悟られないようにただの国境を巡る小競り合いに見せかけている。いや他の国だけじゃなく、この国の連中の大抵も小競り合いだと思っている。町を飛んでいるときに会話を盗み聞きしたが、あの野原を重要だと思っているのはアーティファクトの事を知る上層部だけだった。

 国民はもうあんな平原などいいから戦争を止めたいと思っているのが正直なところだろう。そりゃそうだ、ただの平凡な野原のために死者も出ている。それならいっそ和平した方が大分マシというものだ。

 そういう点では国民はオルガナやエルフィンの協力者になりえると言える。オルガナとエルフィンは俺を通じて次は国民に、俺の威光を使い予言する事を考えた。ただこれはあまり有効じゃなかった。そもそもフェルエーラという種族は、上層階級に出回る本でしか記述されていない。事実、お嬢様やオルガナは俺の種族がフェルエーラだと気付いたが、フラン何てアキフトルーノに言われるまで俺が聖獣だという事にすら気が付いていなかった。

 あまり国民でフェルエーラの事を知る人物がいない以上、借りる威光も何もないのだ。

 ただ予言として秘密兵器が稼働し始める一か月間の間に和平した方がいいというところの、和平の部分には興味を持ってくれた国民は居た。それは戦争で死者を出し家族を失った者たちだ。和平したならすぐに戦争が終わると、いうならばということで城にも立ち入って直談判した輩もいるようだ。

 恋と戦争の終わりを巡る手紙を俺はこの一か月間運び続けた。

 その結果月のマスカッシュという極上品や太陽のオレンジュナと言った高級果実まで食べさせてもらった。だがさすがに一か月間使いぱしりっぱなしというのは疲れた。いつまでたっても手紙の交換が続くので、俺が天空の塔を目指す時間もない。

 そろそろリンゴリンも食べたくなったし、使いぱしりがいやになったので、俺は考えた。そうだ、予言を実現させようと。

 一か月後に秘密兵器が投入され、戦争は激化する。そして一か月以内に和平しないと罰が当たるとの嘘の予言。これを重ねると……。

 俺が一か月後の戦争に乱入し直々に止めればいいというのが、俺の結論だ。予言の罰として、そしてもめ事の種を破壊するために、俺は戦争に紛れてアーティファクトをぶっ潰すことに決めた。

 何が待っているか分からないが知らん! 俺を一か月間使いぱしりにした罪をお前が被るのだ、アーティファクトよ。

 そんな訳で、俺は一か月たった今、戦争が起きている名もなき平原の上空にいた。さぁ、聖獣の力を見せてやる。俺が戦争を止めてやろう。

 俺VSザッハオルテ軍とモルグラン軍の戦いが今幕を開けようとしていた。


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