表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
シロモフ転生  作者: あめふらし
48/60

48話 モフモフと準決勝

 俺たちの一試合目が終わり、次の試合が始まった。次の試合はサタンコングVS大きな怪鳥だ。勝負はサタンコングの圧勝で終わった。怪鳥はサタンコングに傷一つ付けられずに敗北した。三戦目はクラゲの様な召喚獣と水の精霊との戦いになった。善戦の末クラゲの様な召喚獣の召喚士が水に流されて場外へ、水の精霊の勝ちとなった。最後は王子アキフトルーノの魔物、ドラゴンが猫の獣人の奴隷と相打ち、苦戦しながらも魔物使いの差で王子アキフトルーノが勝利した。

 そして次の対戦相手がランダムに決まる。俺たちの次の対戦相手は、王子アキフトルーノとアキフトルーノ率いる飛竜のゼミシュカである。

 ただゼミシュカは先の戦いでかなりのダメージを負っている。一見こちらが有利に見えるが、王子アキフトリーノはかなりの剣術の使い手でありゼミシュカとの連携も抜群である。

 即席コンビの俺達で勝てるかどうか、フランは先の戦いで父親をフルボッコにしたもののそれは上手く隙を付けたからだ。フランは所詮宿屋の娘に過ぎない。

 真面目に戦えるのは俺とアキフトリーノだけだろう。ゼミシュカはかなりの痛手を負っているからな。

 そんなこんなで早速、準決勝が始まった。まずは水の精霊VSサタンコングだ。水の精霊は湖のほとりで斧を振り回してストレス発散をしていた木こりと仲良くなり、この大会に出場したらしい。実況がそう言ってた。

 対するサタンコングとその使い手である奴は黒いローブを全身に纏い男か女かすら分からない。実況さんも情報が入らず解説に困っていた。

 なおこの本戦が始まる前の優勝は誰かという賭けのオッズは一番サタンコングと謎の黒ローブが低かった。ちなみに一番倍率が高かったのは俺達だ。

 水の精霊とサタンコングの戦いは水の精霊が圧倒的有利に見えた。何せ水の精霊、体が水で出来ており物理攻撃が一切聞かないのだ。対してサタンコングは物理攻撃しか持たない。だがサタンコングが木こりを場外に跳ね飛ばし、決勝進出となった。

「うわぁ、強いねあのゴリラ。もし決勝に行けたとしてあいつらと戦うのか~」

 フランもその戦いっぷりに若干士気が下がっていた。

 俺も不安だ。何せ暴れているのはサタンコングだけで黒いローブは一歩も動いていない。実力は未知数だ。

 でもその前に俺達も準決勝を突破しなくてはならない。

 相手は王子アキフトルーノと飛龍ゼミシュカのコンビである。

 二人と二匹がリングに上がる。そして俺は変な事に気が付いた。何故かアキフトルーノが白い花の花束を手に持っているのだ。服装も礼装で、これからプロポーズでもするんじゃないかって格好だ。とても闘う姿とは思えない。

「では……始め!」

 そうハルフトリーノが宣言するや否や、アキフトリーノはゼミシュカを一歩下がらせ、花束を持って一歩前に出た。

 困惑するフランと俺。そして

「一目惚れでした。結婚してください!」

 そういってハルフトリーノが花束を渡してきたのである。

「え? え? え~? え!?」

 それを複雑というか色んな表情が混ざったフランが受け取る。

 何という事だ。こういう事ってあるもんなんだなぁ。

 宿屋の娘が王子様に告白される。玉の輿って奴か、やったな、これで優勝できなくても百万ゴールドの借金も返してくれるだろうて。

「あのえ~っと」

 事態に気付いたのか頬を赤くするフラン。まあ、ハルフトリーノは名前と違って太ってないしかなりの美形だからな。頬を赤くするのにも分かる。

「返事を貰っていいですか?」

 王子がそういった。その言葉にフランの顔がますます赤くなる。

「えっと、まぁ、はい。私でよければ」

 小声でかすれるような小さい声でフランがうつむきながら答えた。

「いえ、あなたじゃありません」

 ん? 今なんて言った? 

 この王子フラン相手に告白したんじゃないとそう断ったのか?

「私が求婚したのはあなたですよ、こむぎこさん!」

 ……は?

 そして実況が

「でた~ハルフトリーノ様の求婚劇! そしてまたもや獣です。さすがケモナー王子とよばれていることはあります!」

 とテンション高めに実況した。

 ……は? イミガワカラナイヨ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ