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「何をしているの!?」

 僕と御手洗陽菜が屋上の手すりの上に立っているのをみつけて、図書委員の高梨が叫んだ。叫ぶと同時に、高梨はこちらへ走ってきた。御手洗陽菜は、高梨が走ってくるのをみると、そのまま地上へと飛び降りた。彼女の手と僕の手は接着剤でつながっている。飛び降りた彼女に引っ張られる形で、僕も下へと引っ張られた。しかし、駆けつけた高梨が僕を落ちないように支えたため、接着剤は剥がれ、御手洗陽菜のみが、地面へとたたきつけられた。そう。彼女だけが、死んだ。彼女を一人だけ、死なせてしまった…。地面にうつぶせになっている彼女。紅くそまっていく地面。叫んだ。僕は泣き叫んだ。僕だけが、生き残ってしまった…。

 何を恨めばよいのだろう。粘着力が弱い接着剤か?僕らをいじめていたやつらか?僕を止めた高梨か?いや、きっとどれも違う。恨むべきなのは、僕だ。無力な僕自身だ。

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