表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
シンキクサイレン  作者: 霜月 秋介
プロローグ
2/45

2

 その女子生徒はこちらを向いて立っていた。襟元まで伸びた黒髪に、眉毛が隠れるくらいの前髪のその女子生徒は、どこか陰湿な雰囲気をかもし出していた。

 僕はその女子生徒へと近づいていった。やがて女子生徒は僕の存在に気づき、一重まぶたの細い目で、僕の目をじぃっと見つめてきた。その瞳は、僕に何を訴えているのだろう?

 お互い見つめあいながら、沈黙がしばらく続いた。僕はこの女子生徒に何と声をかければいいのだろう?本来であれば「危険だから降りなよ」とか「はやまるな」とか言うのが普通なのだろう。少なくとも、この学校の教師はそう声をかけるだろう。しかし僕は、そんな言葉をかけようなどとは思わなかった。

「怖くないの?」

 長い沈黙の末、僕は彼女にそう問いかけた。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ