4中-19 手の感触
番号付けるの忘れてた
『ひゃん!・・・や、止めるのじゃ・・・』
『くっふっふ・・・私の必殺技が避けられるとお思いですか?年貢の納め時です!』
そんな言葉が宿の部屋の中から聞こえてきた。
窓も扉も閉め切っており、中の様子は分からない。
つまり、部屋の中で何が行われているのか、ワルツにすら開けてみるまで分からなかったのである。
しかし、ワルツとルシアは、テレサがユリアに襲われているのではないかと心配いていたので、中から聞こえてきた声に無事を感じて安心した。
だが一方、カタリナは違った。
ユリアはサキュバスである。
つまり、口には言えないようなことが行われているのではないかと聞こえてきた声から想像したのだ。
なので、最初に部屋の戸を開けたのはカタリナだった。
ドン!
勢い良く宿の扉を開けるカタリナ。
まるで、犯罪現場に突入する特殊部隊のように部屋へと滑り込み、声を上げた。
「何をしてるんです!」
「え・・・」「あ・・・」
2人はフリーズした。
それはそうだろう。
テレサにとってカタリナは『恐ろしい実験魔法』の使い手に見えていた。
表情を一切変えずにキメラを作り出し続ける彼女の姿が、白衣の天使に見えているはずがない。
ユリアにとっては、自分を拷問しようとした相手である。
苦手な人間と言っても過言ではないだろう。
そんなカタリナが鬼の形相で部屋の中に入ってきたのだ。
もしもルシアが部屋の中にいたのなら、カタリナに慣れている彼女でさえ、泣いてしまうのではないだろうか。
「う・・・いや・・・その・・・」
しどろもどろになったのは、ユリアに襲われているはずのテレサだ。
「この景色は何ですか!」
ワルツには分からないが、どうやら幻術魔法が展開されているらしい。
「海・・・?」
部屋の様子を見たルシアが呟いた。
「わ、妾達も海に行きたかったのじゃ・・・。じゃから、部屋の中で海を再現しておったのじゃ・・・」
耳と尻尾を萎れさせて俯くテレサ。
どうやら、幻術で海を作り出し、水遊びをしていたらしい。
実は非常に優れたVRなのではないだろうか。
一応、ワルツにもテレサが水着のようなものを着ているのを見て取れた。
・・・だが、そのデザインが妙に露出の多いユリア(サキュバス時)の普段の服装と同じというのはどういうことなのだろう。
海に行ったことが無いので、まともな水着を想像できなかったのだろうか。
更に、
「海は、こんな水たまりではありませんよ」
海も再現出来ていなかったようだ。
彼女らの目の前には、ただ大きいだけの水たまりが広がっていることだろう。
ユリアはそれを指摘しなかったのだろうか。
もしかすると彼女も海を見たことがないのかもしれない。
ところで、先程からそのユリアの様子がおかしかった。
「・・・」
つんつん・・・
カタリナがユリアを指先で突っつく。
・・・だが返事はない。
「気絶してますね」
床にへたり込んだまま、ユリアは気絶していた。
どうやら、カタリナが相当に怖かったらしい。
「はぁ・・・何もなくてよかったわ・・・っていうか、疑ったりしてごめんね」
ワルツはユリアを重力制御で浮かべて、綺麗な服に着替えさせた後、ベッドに寝かせておいた。
ついでに、床の粗相も方付けておく。
「一体、どうしたのじゃ?」
「うん・・・色々あってね・・・ところで、随分と元気じゃないの?」
朝出るときは随分とぐったりしていたのに、である。
「あぁ・・・これはじゃな・・・」
と、テレサは水の入ったコップを手にした。
「宿の女将がくれたんじゃが、魔力の使いすぎに効く湧き水じゃと言っておったぞ?」
つまり、本当の意味でのマナ、ということだろうか。
「・・・噴水の水じゃないわよね」
「近所の湧水と聞いておる。噴水のものではないじゃろう」
「そう・・・」
どうやら、サウスフォートレスは水(マナ?)の町らしい・・・。
(やっぱり、地下に地底湖か何かあるのかしら)
そう思い、地中探査レーダーを久しぶりに使おうとするワルツ。
だが、テレサに重要な話があることを思い出し、次回の機会にすることにした。
「ねぇテレサ」
ワルツを取り巻いていた雰囲気が変わる。
テレサもそれを感じ取ったようで、幻術を解いて、昨日購入した和服に戻った。
「これから重要な事を話さなければならないのだけど、心して聞いてくれる?」
「う・・・うむ・・・」
もしかして、パーティーから追い出されるんじゃ・・・、と心配するテレサ。
同時に、自分がこのパーティーで何か活躍できたかを思い出す。
だが、思い出せば思い出すほど他のメンバーの姿が浮かび上がってきて、自分の活躍を思い出せなかった。
徐々に俯いていくテレサ。
最早、泣き出す寸前だ。
「えっと・・・まだ何も言ってないんだけど・・・」
「わ、妾を追い出さないでほしいのじゃ・・・」
目に涙をためながら、ワルツを見つめる。
(う、うわぁ・・・言い出しにくい・・・)
「と、とにかく、追い出すとか、そういう話じゃないから・・・」
ワルツがそう言うと、テレサはホッとしたようだ。
「・・・でも、これから言うことはもっと辛いことよ」
「えっ・・・」
ワルツにとってはあまりいいタイミングとは言えなかったが、ここで言いそびれると終ぞ言えない気がしたので、意を決して告げた。
「王都が魔族に陥落したわ」
「えっ・・・」
驚愕の言葉が聞こえてきたのは、ワルツの後ろからだった。
ユリアの声だ。
どうやら、気づいたらしい。
「それ、どういうことですか?!」
先ほどまで気絶していたとは思えない声を上げるユリア。
「・・・貴方の主人って、ベガって名前かしら?」
「いえ、我が主は魔王シリウスです」
ワルツの予想とは裏腹に、別人だったようだ。
「そもそも、シリウス様は人との共存を望まれています。他国を攻めるなど、考えられません」
「そうですね。彼の方は人も魔族も分け隔てなく気にかけてくれる方でしたね」
カタリナも、実家のある町を統治していた魔王シリウスの事を思い出して、ユリアに同意した。
「それにしては、奥歯に毒を仕込ませるとか、非人道的なことをしてたんじゃない?」
「あの毒は魔王さまが強制したものではなく、私達諜報部隊特有のものです」
つまり、重要な情報を持っているいないに関わらず、諜報活動をしていたという事実を消すための最終手段、というわけだ。
「そう・・・でも、そういう情報は機密なんじゃないの?」
「あ・・・」
すると項垂れてブツブツと呟き始めるユリア。
「魔王さまごめんなさい魔王さまごめんなさい魔王さまごめんなさい・・・」
最早、呪詛である。
(魔王が呪われなきゃいいけど・・・)
まぁ、ワルツにとってはどうでもいいことである。
と、ワルツがユリアから目線を戻した時だ。
ドン!
テレサが扉を勢い良く開けて、宿から飛び出していった。
(・・・まぁ、そうなるわよね)
ワルツは、これからの行動について仲間達に指示を飛ばす。
「カタリナは、狩人さんとテンポに連絡を取って。ユリアとルシアは、食料の買い出しをお願い。私は荷物を持ってテレサを追いかけるから、宿のチェックアウトは頼むわね。2時間後に正門前に集合よ」
「うん」「分かりました」「はい・・・」
そしてワルツは、そこにあった仲間達の荷物をカーゴコンテナの中に仕舞い込み、テレサを追いかけて宿を出て行った。
その頃、テレサは町の中を駆け抜けていた。
まるで何かを追いかけるかのように全速力で走って行く。
ドン!
「おい、どこ見てやがる!」
誰かにぶつかっても、足を止めることはない。
ガシャン!
道端で花が飾ってあった鉢を倒して割ってしまい、足を怪我しても、止まることはない。
「おい、貴様、止まれ!」
「っ!」
騎士に追いかけられようとも、無意識の内に幻術を使い、振り切った。
しばらく走り続けた彼女は、噴水の前にいた。
結局、どこにたどり着くわけでもなく、町の中をグルグルと走り続けただけなのだ。
そのことに気づいたテレサは、無性に悲しくなってきた。
「ーーーーーーー!!」
歯を食いしばって、声を上げずに泣いた。
それは、王女としての矜持からだったのだろうか。
それとも、国民や家族が蹂躙されたことに対する悲しみ、結局何も出来なかった無力な自分に対する怒り、そして襲ってきた魔族に対する憎しみが渦巻いた結果だろうか。
泣いて、鼻水や涎が垂れることも構わずに力いっぱい泣いて・・・。
気づくと、何故自分が泣いていたのかすら思い出せなかった。
テレサは噴水の前で蹲った。
そして光のない目でぼーっとする。
人が流れていく。水が流れていく。雲が流れていく・・・。
彼女の眼は開いていても、その光景が頭に入ってくることはないだろう。
故に、周りから人がいなくなって、更には世界が止まったように静かになっても、気づくことはなかった。
そんな世界で、声が静かに響いてくる。
「・・・あるところに一人の少女が住んでいました」
「少女には沢山の兄や姉たちがいて、すごく幸せに暮らしていたのです」
「しかし、ある日、ひょんなことから、少女は兄姉達と離れ離れになってしまいました」
「一人になって少女は昔のことを思い出します」
「喧嘩したことや、皆でご飯を食べたこと、遊んだこと、悲しかったこと、嬉しかったこと・・・」
「思い出せば思い出すほど、思いが溢れて、涙が溢れて・・・」
「だけど、少女は歩くことを諦めませんでした」
「来る日も来る日も、みんなを探して・・・」
「そして、今も諦めずに、探し続けているのです」
「いつか後悔しないように」
蹲っているテレサの後ろからワルツが優しく抱きついた。
そして、耳元で呟く。
「貴女はここで諦めるの?」
すると、テレサの眼から再び大粒の涙が溢れた。
「・・・嫌じゃ」
「なら、どうしたいの?」
「助けに行きたいのじゃ!・・・でも」
「でも、もう遅いかもしれない?」
「・・・うむ」
俯くテレサ。
「テレサ?カタリナの夢って覚えてる?」
「・・・救える命があるなら、救いたいという夢じゃった」
「なら、ルシアは?」
「・・・戦争を無くしたいって言っておった」
「そう、狩人さんだって、テンポだって、たぶんユリアだって、皆、夢を持っているわね。・・・じゃぁ、貴女の夢は?」
「・・・妾の夢は・・・」
・・・自分の国を持つことである。
ワルツはテレサの答えを待つことなく、言葉を続けた。
「この国は・・・少なくとも今は貴女の住んでいる国じゃないの?」
「妾の・・・国」
「もしもここで諦めたら、いつか後悔しない?」
テレサはその言葉を聞いて目を瞑った。
そして、目を開ける。
その目は泣いたためか真っ赤になっていたものの、いつもの彼女の目だった。
テレサは後ろから回されたワルツの手を握り、言った。
「そうじゃ。まだ諦めるのは早いのじゃ。ここには仲間達や・・・それに主もおる。もしも、王都が大変な事になってたとしても、一国を預かろうとする者がここで立ち止まっておるわけにはいかぬのじゃ!」
「そうね。じゃぁ、行きましょうか」
「うむ・・・ところで、さっきのお話は・・・お主の話か?」
「・・・さぁ、どうでしょうね」
ワルツは適当にはぐらかした。
「そうか・・・」
テレサも深追いすることはなかった。
「・・・・・・」
立ち直ったはずのテレサだったが、俯いたまま、ワルツの手を握ったまま離れようとしなかった。
どうしたのか、ワルツが問いかけようした時、テレサが口を開いた。
「・・・ふむ、なるほど。やはり中々にすべすべな手じゃ・・・」
「ちょっ・・・!!」
中々手を離さないと思ったら、どうやらワルツの手の感触を味わっていたようだ。
「そういうの禁止!」
するとテレサの後ろにいたはずのワルツの姿が消えて、テレサの前に来た。
「・・・じゃぁ、行くわよ」
「・・・う、うむ」
こうして立ち直ったテレサを連れ、ワルツは仲間達が待っている正門へと足を運んでいった。
・・・ワルツの手を触っていたテレサには気になっていたことがあった。
最初にワルツの手を握っていた時の感触は、間違いなくすべすべした女性の手だった。
だが、ワルツが姿を消して目の前に出てきた際、彼女の手の感触がおかしかったのだ。
まるで、布を構成している糸が突如として解れるような感触、というべきか。
そんな感触に一抹の不安を覚えるテレサだったが、ワルツの様子に特に変わったところは無かったので、彼女とともに町の中を歩いている内に容易に記憶の片隅から消えていった。
太陽が少し傾いた頃、ワルツ達が町の正門前に到着すると、そこには5人の仲間達とその見送り、そして伯爵夫妻の姿があった。
「お久しぶりです、伯爵と奥様。お体は大丈夫でしょうか?」
狩人の話では、熱中症で倒れていたはずである。
「はい、カタリナさんのお陰で大分楽になりました」
ということは、まだ辛いのだろう。
回復魔法でどうにかなりそうなものだが、熱中症の原因は、水分や塩分不足、さらには細胞内のイオン濃度の変化などが原因なので、怪我とは違ってそう簡単には治らないのかもしれない。
「そうですか。まぁ、王都の方は私達が何とかしてくるんで、ゆっくりと休養していて下さい」
「すみません、いつも助けてられてばかりで・・・」
「そうね。今度何か埋め合わせできればいいんだけど・・・」
伯爵夫人がそんなことを言ってきた。
ワルツにとってはできれば勘弁願いたいところだったが・・・
「海の近くに別荘が有るので、そちらに招待する、というのは如何でしょう?」
「・・・そうですね。お言葉に甘えるかもしれません」
仲間達と海に行く約束をしていたので、丁度いいと考えるワルツ。
と、そこであることを思い出した。
「あ、そういえば新しく増えた仲間の紹介をしていませんでしたね」
すると、テレサを目の前に連れてくるワルツ。
「紹介します。この娘はテレサ=アップルフォール。えっと、第四王女です」
『えっ・・・』
(そうそう、この反応が見たかったのよ)
「お久しぶりなのじゃ、伯爵とご婦人」
「はっ、お久しゅうございます」
「気付かずに大変なご無礼を掛けましたこと、申し訳ございません」
「いや、狩人殿にはいつもお世話になっておるし、そんな畏まらんでもいいのじゃ」
「ははっ・・・」
(・・・ちょっと、やり過ぎたかしら・・・)
ワルツの予想よりも大事になってしまったようだ。
伯爵はまだ具合が悪いので、これ以上、心的なストレスを与えるわけにもいかないだろう。
「ま、自己紹介は今度ゆっくりするとして・・・もう一人、仲間が増えたのよ」
「えっ、仲間として扱ってくれるんですか?」
「嫌ならいいけど」
「いえ、是非!」
「・・・って、まぁこの娘がその増えた仲間です」
「はじめまして、ユリアです」
第一印象が重要ということを身に染みて理解しているユリアは、元気よく挨拶した。
「あぁ、よろしく」
「よろしくお願いしますね」
「じゃぁ、ユリア?元の姿に戻ってくれる?」
「えっ・・・いいのですか?」
「いいも何も、隠しておくわけにもいかないでしょ?」
「あ、はい。分かりました」
すると、人間の姿をやめて、元の姿に戻るユリア。
『?!』
そして、再び驚愕する夫妻。
「えっと、魔族だけど、そんなに悪い娘じゃないから普通通り接してくれると助かるわ」
「・・・まぁ、ワルツさんがそう仰るなら・・・」
「そうですわね・・・」
・・・結局、第一印象は最悪ではないだろうか。
一応、この国は魔族と戦争状態にあるのだ。
仲間に魔族がいる、というのは如何なものかと思っても仕方がないだろう。
尤も、人間や魔族という括りで考えるなら、ワルツは何なのかという話になってしまうが。
ところでである。
「・・・」
ずっとこちらを見てくる視線があった。
「・・・いや、仲間に入れるとか、無理だからね」
「い、いえ。そのようなことは・・・」
水竜だ。
ワルツが屋根を破壊した倉庫の中から、にゅっと首を出していた。
龍小屋だろうか。
「・・・つまり、これからどうすればいいか、ということね?」
「はい、そうでございます」
「ちなみに、貴方は水がなくても平気なの?」
水竜といえば普通は水が無いと生きていけないものだろう。
だが、
「はい。何故かこの町の中では苦しくないですし、乾燥もしないのです」
確かに、水竜の肌はつやつや・・・というかヌルヌルしていて乾燥している雰囲気はない。
やはり、湧き出しているマナが関係しているのだろうか。
「ふーん、まぁ、しばらくは町の結界の外には出られないだろうし、じっとしてるしかないんじゃない?」
街の結界の外に出れば、再び、魔王からの攻撃を受ける可能性がある。
「はっ、承知しました」
「えっと、命令じゃないんだけど・・・」
「いえ、主様には御恩がありますので」
(うわぁ・・・)
どうやら、ワルツに忠実な下僕が出来たらしい。
やはり犬だろうか。
「どうします、伯爵?」
「私達にはどうすることも出来ないですので、申し訳ないですがワルツさんに任せるしか無いのですが・・・」
「・・・なら、町の結界内でたまに散歩させてあげて欲しいんだけど・・・ついでに、食べ物も・・・」
手間のかかる龍である。
「もちろん、人を襲うようなことは二度と無いはずよ?ね?」
ニコォォォォォ・・・
という効果音が突きそうな笑顔をペットに向ける。
「は、ははぁ・・・」
頭だけ平伏する水竜。
後ろめたいと言う意味ではなく、違った意味で決して目線を合わせようとはしなかった。
「えぇ、その程度でよければ・・・ですが、町の者が混乱しますので、直ぐに散歩をさせるというのは・・・」
「それはしかたないわ。それにいつまでも置いておくつもりはないの。魔王の件が方付いたら、引っ越しさせるつもりよ」
「分かりました」
さて、どうなることやら・・・。
別れ際。
「あ、そうだ」
そう言って、ワルツはテンポからあるものを受け取り、伯爵に渡した。
「もしも何かあったら、これを使って下さい」
そう言って、旧型のバングルを1つ渡すワルツ。
「これは・・・?」
「そうですね・・・詳しいことは武具店の店主が知っていると思うので、聞いてみてください。あと、これを誰かに渡したりすると、多分、力に溺れたりすると思うので注意してくださいね」
とだけ言っておく。
「はぁ・・・」
伯爵はバングルの効果を知らないので、反応しようがなかったようだ。
「それじゃぁ、行ってきますね」
「はい。よろしくお願いいたします」
「身体には気をつけてね、リーゼ」
「大丈夫だよ母様。仲間達が付いていてくれるからね」
こうして、ワルツ達は次の戦場へと旅立つのだった。
ルシアとテレサとユリアがごっちゃになる・・・
せめてユリアをジュリアにしておくべきだったか・・・
だが後悔はしていない!