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2話
結婚して三ヶ月…
「今日も遅くなる…先に寝てくれ」
「分かりました、いってらしゃいませ。」
「あ…あ、行って来る」
ユーフェミアはいつものようにウォルシードをお見送り、傍に控えていたメイドから声をかけられた。
「奥様…お茶をご用意致します。どちらにお持ち致しましょうか?」
「今日は天気がいいから外で本や刺繍をしたいからテラスに持ってきて」
「はい、かしこまりました」
ユーフェミアはウォルシードを送り出した後、邸の庭に向かい毎日手入れされている薔薇やいろんな種類の花を見ながら散歩していた。
「奥様、お茶をお持ちしました」
「ありがとう、今行くわ」
名残惜しそうにユーフェミアはテラスへ行き、用意された紅茶を飲みながら書庫から持ってきた本を読み始めました。
2、3ページめくり自然と本をめくる手が止まりここ最近何故か分からないがウォルシードのことばかり考えるようになっていた。