大雪で、困らない人、困る人。
2月8日土曜日に続いて、関東甲信越地方を中心に大雪の模様です。
実際これ書いてる最中も窓の外は大雪だしね。
この回が予約投稿される時刻もまだ雪マークがついているんだけど、どうでしょう?
雪、降ってますか?
東京とか大阪・名古屋とか普段雪の降らない地域にお住まいの方々は、雪が積るというただそれだけで大変な騒ぎになってしまいます。
例えば、冬でもあまり雪の降らない地域で偶に大雪が降ったりすると必ず現れるのが、玄関先に積もった雪に水を撒いて融かすお馬鹿さん。
あっという間に凍りついて、それはもう見事なアイスバーンの出来上がり。
大雪の度に、毎回一人や二人はこうした人工アイスバーンで転んで怪我をする人が出ます。
でもね?
東北・北陸とか北海道とかへ行けば、大雪や路面凍結なんて毎年の事なんですよ。
冬の札幌に行って何に驚くかって、凍った道をハイヒールの女性がスタスタ歩いていたりする事です。
実は、凍結路面には凍結路面なりの歩き方があって、コツさえ掴んでしまえば氷の上を滑らずに歩くってのはそんなに難しい事ではなかったりします。
要するに、地面を蹴る、つまり横方向の力を加えるから滑るんであって、真っ直ぐ垂直に地面を踏んで立っている分には滑らないんですね。
ポイントは垂直に地面を踏み締める事。それから、地面を蹴るのではなくて体重移動で歩く事。
雪国出身の人がどうして大雪でも困らないかというと、備えが出来ているからですね。
だって毎年の事ですし、それが日常だから。
例えば、首都圏で大雪が降ると鉄道が止まったりします。
でも、新潟や札幌で同じ程度の雪が降っても鉄道は止まりません。ちゃんと動いています。
大阪辺りで車高の高い大きなタイヤの四輪駆動車に乗っていると「エコじゃない!」って白い目で見られます。
でも、実際に大阪でさえ新御堂筋が雪で閉鎖になった事がありましたよね?
もしかしたらあなたは、
「そんなのは何年かに一度じゃないか」
って言うかもしれません。
でも、その「何年かに一度」でお亡くなりになる方って必ず居るわけですよね?
思わぬ事故とか、急患に救急車が間に合わないとか理由は様々ですけれど。
もう随分前の話ですが、雪の舞う峠道で登れなくて立ち往生しているセルシオ(しかもノーマルタイヤ!)を見かけて、どうにか方向転換させて引き換えさせた事がありました。
下りきってしまえば雪の無い所だったから大事にならずに済みましたけど、いくら何でも積雪の予想される山道に入ろうっていうのに後輪二躯の夏タイヤは無茶が過ぎます。
あぁそう言えば、チェーンを履かせているのに登れないでいる車もいましたね。
FFなのに後輪にチェーンを履かせているお馬鹿さんでしたけども。
じゃあ、四輪駆動のスタッドレスでチェーン装備なら万全かというと、タイヤが埋るような積雪ではやっぱり動けません。
そうすると、でっかいタイヤのRVが欲しくなります。
ハマー最強!とか、ウニモグ良いよね!とか。
年に数回降るかどうか分からない雪のためにスタッドレスタイヤを履く事さえ嫌がる人もいます。
でもさ、大雪の予報が出てからオートショップやホームセンターに飛び込んだって遅いからね?
ましてや、雪が降りだしてから駆け込んでも何にも残ってりゃしないよ?
いや、ガソリンスタンドの店員を脅して予約のお客様用に確保してある物を無理やり買って行った奴も居たけどさ!
いずれにしても、何事につけても困らないで済む人というのは「備えが出来ている人」です。
たまにしか用の無いそれを維持できるだけの余裕がある人、と言い換えてもよいかもしれませんね。