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もしあなたが世界一になれるとしたら?

 あなたが必ず世界一になれる道があるとします。

 ただし、卓球かテニスのどちらかで。


 あなたなら、どちらを選びますか?


 いきなり言われても分かりませんか?

 では、質問を変えましょう。


 卓球とテニス、世界一になるのに必要な労力はどちらが多いと思いますか?


 直接的に比較するのはナンセンスですが、あなたが世界一になるのに必要な労力の総量というのは、例えば個人競技である限りにおいてはそんなに違いはありません。

 少なくとも、5倍も10倍も違ったりはしません。


 ましてや、卓球とテニス。

 同じようにネットを挟んでボールのやり取りをする競技です。


 ここで、それぞれ競技のトレーニング方法の違いを具体的に挙げて「これだけ違うじゃないか!」っていうのはナンセンスですよ?

 単純な労力に換算するとそんなに違わないよね?って話です。

 本題はそこじゃないんで、もう少しお付き合い下さい。


 卓球とテニスで、世界一になるのに必要な労力はそんなに違わないとします。

 では、卓球の世界一とテニスの世界一では、どちらがより稼げると思いますか?


 世界タイトルを手に入れたらそれだけで生活が成り立つ競技と、世界タイトルを手にしただけでは生計の立てられない競技とがあります。


 まァ、世界統一タイトルってのが無い競技もあるので、世界ランキング一位でも良いです。


 さて、卓球はどちらで、テニスはどちらなんでしょうか?


 あなたがテニスで世界一になったら、それだけで生活が成り立ちます。

 でも、卓球で世界一になれたとしても、それだけでは生計が立てられません。


 個人競技の“プロ”にとって収入源になるのは、競技大会の賞金と選手個人に付くスポンサー、それからコーチなどをする時の指導料ですね。


 例えば、あなたがテニスのアマチュアランキングで世界一になったとしたら、スポンサーのなり手は引く手あまたでしょうし、プロ登録して賞金大会に出場したら上位入賞を片端から浚えるでしょう。

 コーチの口にも不自由しないでしょう。


 一方、卓球はと言うと、世界レベルのプロ大会と言う物がそもそもありません。賞金の出る大会と言うのが少ないんです。

 卓球でプロコーチの指導を受けるって、聞いた事がありますか?


 繰り返しになりますが、テニスで世界一になれば生活が立てられますが、卓球で世界一になったとしてもそれだけでは食って行けません。


 競技を取り巻く環境の違いと言えばそれまでですが、例えば卓球とテニスのどちらかしか選べないとして、あなたならどちらを選びますか?


 もしあなたが、

「卓球が好きで好きでたまらない。命をかけて卓球世界一になりたい」

 と言うのなら、卓球で構いません。


 でも、卓球かテニスのどちらかしか選べなくて、しかも稼ぎたいならテニスでしょう。

 そこであえて卓球を選ぶ必然性って無い訳ですよ?


 卓球かテニスかの二者択一は極端ですが、よく考えないまま本当に生きたい道とは見当外れな方に突っ走っちゃって、

「こんなはずじゃなかったのに(-_-;)」

 っていうのって多くありませんか?


 卓球が好きで卓球で世界一になりたいならそれで構いません。

 でも、他に生活を立てる方法を考える必要がある可能性が高いです。


 あなたはどこへ行きたいのか?

 そして、あなたがやろうとしている事は、果たしてあなたが行きたい所へ繋がっているのかどうか?


 何も考えずに学校で教育を受けてくると、そういった事は考えられないようにされてしまいます。


 また、あなたがあなた自身である前に「立派な一員である」事を優先させられる事その物がとっても不自然な事です。


 次回は多分そんなお話の予定です。

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