表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
つれづれ語り  作者: 香南
8/17

春の力

 梅を見に行った。園の梅はほぼ満開で、さまざまな色の梅と、香りを楽しみながら歩いた。家族連れもちらほら見かけ、ほほえましい。

小さな子供に母親が、「ほら、きれいに咲いてくれたよ」と、花を見せていた。

 

 日本は四季のある国だ。寒い冬に枯れた植物も、春になり新たな芽をつける。その姿を、強い、と感じる人は多い。特に災害などで荒れてしまった地から、また再び植物が芽吹く様子には、感銘を受けるのだろう。

 

 けれど私は、この考え方に違和感を覚える。花は人のために咲いているわけではない。そういうものだから咲くだけだ。荒れ地に咲く花も、豊かな土壌に咲く花も、違いはない。植物はただありのままなだけだと思う。人が存在するずっと前から、そして人がいなくなったその後も、それは変わらないだろう。

 

 “愛でるのは自由だけど、私は変わらない。たくさんの人が見ていようが、誰も見ていなかろうがね”

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ