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フォルクスワーゲン

荷物も持たずに

飛び出した冬の朝

バックシートには

ロングセラーが一冊


詩人は何と言うだろう

見果てぬ夢

そんな気取りは捨てて

もみ消したメンソールタバコ


走れフォルクスワーゲン

川面を飛び立つウミネコ

その後を追いかけてゆくんだ

走れフォルクスワーゲン


走れフォルクスワーゲン

白い煙を舞い上げて

行ける所まで

友達の言葉を道連れにして



独りぼっちの

ドライバーズシート

ラジオのボリュームを

一杯に上げてランナウェイ


窓を開けて

深呼吸するんだ

冷たい空気を感じよう

力一杯バカ野郎って叫んで


見慣れた景色が

バックミラーの向こう

小さくなってゆく

走れフォルクスワーゲン


走れフォルクスワーゲン

後ろを振り返るな

ダッシュボードの中には

優しいママの写真



置き手紙は心の中

嫌な思い出と共に

トイレに流して来た

生まれ変わってやり直すんだ


マイペースの旅を始めよう

誰の事も気にせず

喉が渇いたら

熱いコーヒーを飲むんだ


荷物も持たずに

飛び出した冬の朝

バックシートには

ロングセラーが一冊


詩人は何と言うだろう

見果てぬ夢

そんな気取りは捨てて

もみ消したメンソールタバコ



走れフォルクスワーゲン

川面を飛び立つウミネコ

その後を追いかけてゆくんだ

走れフォルクスワーゲン


走れフォルクスワーゲン

白い煙を舞い上げて

行ける所まで

友達の言葉を道連れにして


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