表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
41/82

UNUSUAL

僕は理想主義者だろうか

いや そうじゃない

現実的になるってことは

銃で応戦することではない


僕たちが今まで頑張ってこれたのは

この国に平和が約束されていたから

僕たちがこれまで頑張ってこれたのは

僕たちの子どもや子孫を

戦場に送り出すためなんかじゃない

決してそうじゃない


自分のことなんて

どうだっていいんだ

でも僕を突き動かしてきたもの

それを否定するわけにはいかない


昔 図書館で残酷な写真を見た

そこは戦闘の跡だったんだ

肩に銃をかついだ兵士がボロボロになった何か

なにかを片手でぶら下げていたんだ


兵士はタバコをくわえて

ちょっと笑ってるように見えた

彼がぶら下げていたのは

かつて人間だったものだ


胴体から真っ二つになった人は

血を流し目をつぶっていた

僕は恐ろしくて動けなくなった


どうしてこの人は

こんなになっちゃったんだろう


どうしてこの人は笑ってるんだろう


本当にこわい写真だった

こんなの普通じゃない

普通じゃない


あれから何十年も経ったけれど

世界はあんまり変わってないみたい


人と人がころし合うことを

本能だという人たちもいる

そうかも知れないし

そうじゃないかも知れない


でも僕はごめんだ

どんな理由があるにせよ

ひとをころすなんて真っ平ごめんさ


ただ国が違うだけで

君は人に銃を向けることができるかい?

そんなのおかしいって思わないかい?

普通じゃないよ


自由は生まれや育ち

肌の色や言葉の違いで奪い合うものじゃない

決してそうじゃない

それが命ならなおのこと



僕は理想主義者だろうか

いや そうじゃない

現実的になるってことは

銃で応戦することではない


僕たちが今まで頑張ってこれたのは

この国に平和が約束されていたから

僕たちがこれまで頑張ってこれたのは

僕たちの子どもや子孫を

戦場に送り出すためなんかじゃない

決してそうじゃない


自分のことなんて

どうだっていいんだ

でも僕を突き動かしてきたもの

それを否定するわけにはいかない



銃なんて必要ない

だれかに銃を向けるくらいなら

しんだ方がましだ


僕に命令できるのは僕だけ

だれの指図も僕は欲しくない

僕は考え 僕は行動する

僕は愛し 僕は責任を感じる


僕はだれもころさないし

僕の子どもや子孫にもころさせない


非暴力を笑うやつがいれば

笑うがいいさ

神さまはなんでも知ってるはず

だからちっとも怖くなんてないよ



昔 図書館で残酷な写真を見た

そこは戦闘の跡だったんだ

肩に銃をかついだ兵士がボロボロになった何か

なにかを片手でぶら下げていたんだ


兵士はタバコをくわえて

ちょっと笑ってるように見えた

彼がぶら下げていたのは

かつて人間だったものだ


そのとき

僕はこう感じたんだ

僕はぜったい戦争には行かないってね


でもちょっぴり不思議だったのさ

どうしてこんな写真が

学校の図書館にあるんだろうって

こんなの普通じゃないよってね


今なら少しは理由がわかる

ほんの少しだけどね



僕は理想主義者だろうか

いや そうじゃない

現実的になるってことは

銃で応戦することではない

それが普通になっちゃだめだ


僕たちが今まで頑張ってこれたのは

この国に平和が約束されていたから


僕たちがこれまで頑張ってこれたのは

僕たちの子どもや子孫を

戦場に送り出すためなんかじゃない

決してそうじゃない


自分のことなんて

どうだっていいんだ

でも僕を突き動かしてきたもの

それを否定するわけにはいかない



銃なんて必要ない

だれかに銃を向けるくらいなら

しんだ方がましだ


僕に命令できるのは僕だけ

だれの指図も僕は欲しくない

僕は考え 僕は行動する

僕は愛し 僕は責任を感じる


僕はだれもころさないし

僕の子どもや子孫にもころさせない


非暴力を笑うやつがいれば

笑うがいいさ

神さまはなんでも知ってるはず

だからちっとも怖くなんてないよ


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ