まぼろしを追いかけて
届かないものを
ちかくに感じて
てのひらにある
幸せに気づかない
ボクたちってなんだろう
目の前の現実に
目をそむけても
なんにも解決しないのに
答えのない
ジグソーパズルだね
なくしたパーツを
探しつづけてるボクたち
穴のあいたポケットのなか
夢と希望がこぼれていく
だから
夢と希望がたりなくならないように
誰かをあいしたり
すきになったりするのかな
ほんとうは
世の中は空っぽで
はじめから
なんにもないのかも知れないと
こころが
なんとなく沈むとき
きっとちゃんと
理由があったりするんだろうけど
それが
なにを意味するかなんて
わかりっこないんだ
もしも
このガラスの扉の向こうに
生まれ変われる未来があったとしても
ボクたちは
ドアをあけて
今あるすべてを捨てて
見知らぬ人生を
もう一度最初から
やり直そうなんて思わないのさ
理想でもなく
幻想なんかでもなくて
それが現実なんだ
そしてボクたちは
この現実を愛してるんだ
この現実のすべては
悲しみや 悔しさを
運んでくるけど
楽しいことしかない世界なんて
ぞっとするんだよ
嬉しいことだらけの世界なんて
ボクはいらないよ
やさしさは
憎しみの中からうまれ
つよさは
泣き虫な夜から生まれるんだ
うつむいて
暗い顔をして生きてくなんて
いやだから
いつだって
うしろは振り向かない
そんな勇気がほしくって
ボクは今日もまぼろしを追いかけるのさ
ありもしない
お伽話のなか
そこでは
誰もが助け合い
支えあって暮らしてる
そして
愛しあって
寄り添いあって
生きているのさ
そうさ
この現実のすべては
悲しみや 悔しさを
運んでくるけど
楽しいことしかない世界なんて
ぞっとするんだよ
嬉しいことだらけの世界なんて
ボクはいらないよ
やさしさは
憎しみの中からうまれ
つよさは
泣き虫な夜から生まれるんだ
理想でもなく
幻想なんかでもなくて
それが現実なんだ
そしてボクたちは
この現実を愛してるんだ




