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第一話 トマト

俺の名前は不二実ふじみのる


名前をひらがなにして最初の3文字をとると『ふじみ』


当たり前のことだが『ふじみ』だからといって不死身な訳ではない。


そんな俺は小・中・高となんの面白みもないつまらない学生生活を過ごしてきた。


だがある日とんでもないことに巻き込まれるのだった……



「暑~~!こりゃ、帰ったらビールだな。」

 

 とくに夢もやりたいこともなかった俺は高校卒業後すぐ働き始めた。


 いつもいつも同じことを繰り返す毎日……今日も仕事を終え、家路に着く途中のことであった。


 とあるビルの下を通ったとき俺の運命を変える出来事は起きた……


「お、おい!避けろ!」

 

 声が聞こえたときにはもう遅かった。


 どうやら飛び降り自殺があったようだ。


 そしてよりにもよって俺の上に飛び降りた人が落ちてきやがった。


 あたり一面血の海。頭と頭がぶつかってトマトのように潰れやがった。


 現場にいる人々は口々に「気持ちわりぃ」だの「すげぇ」だの言いたい放題


 ついてねぇ……こんなことで死ぬなんて……


 でも、まぁいいか。つまらねぇ人生だ。ここで終わったほうが楽かもな。


 色々なことが脳裏を巡る。


 パトカーが次々に現れ警察官が2つの死体を取り囲む。


 ったく……ジロジロ見んな……恥ずかしいだろうが……


 って……死んだんだもんな……俺……


「き、君?大丈夫?」

「えっ……あれ……?」


 なぜか俺は、生きていたのだった……

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