光へ 作者: 愛気揚々 掲載日:2026/02/23 悪の限りを尽くした男が、ある日、道端で傷ついた旅人と遭遇した。奪うか、痛めつけるか。 その時、とても小さく、意識の淵に今までにない特別な感覚を放つ選択肢が現れた。破壊の快楽とは違う、真実らしさのある未知の質感。 男は誰に乞われたわけでもなく、自らの意志で旅人を助けた。背に伝わる重みに、胸の奥に初めての、確かな「高い」喜びを感じる。 これだ。 この微かな情熱を掬い上げた一手が転機となり、男は後に聖人となる。