寝言は真実か?
最近気がついたのだが俺にも良心って物があったらしい。
俺は小学生の頃から欲しい物があると何が何でも手に入れて来た。
欲しい物を持っている相手を殺してでもだ。
最初の殺しは小学4年の頃だったかな?
そいつか持っていたゲームが欲しくて学校からの帰り道人気の無い場所で首を絞めて殺害、死体は下水道に捨てた。
最初に殺したそいつの死体もだが、今まで数十人を殺してきて全ての死体を下水道に捨てたのに、1体として発見されていない。
川や海に流れて行ったのか? 下水道に生息していると聞く鰐や大蛇に食われたのか? 俺にはあずかり知らぬ事だけどな。
それで最初に戻るが、此の良心の所為で俺は今警察に勾留されている。
勾留された原因は寝言。
飲み屋で知り合って同衾した女に寝言を聞かれる。
女はその寝言を録音して警察に通報しやがったんだ。
後から弁護士経由で知った事だが、同衾していた女は昔俺が殺した奴の身内だったらしい。
だから現在進行中の裁判で、「寝言と言っても、犯罪の経緯と手段を事細かく話しているから真実で立派な証拠になる」と述べる検察官。
それに対し俺と俺の私選弁護士は、当然だが弁護士には本当の事を言って無いけど、「寝言は夢の中の事で証拠にはならない」と反論しているって訳なのさ。