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だからなんだって話でも

作者: 朝焼 悠

当たり前の事なんだけど

命には限りがあって

ぼんやりとしか見えていないけど


強制的にでも終わらせられる日は

必ずやってくる


だから永遠なんてないって

わかっているのに

今日も相変わらず

抜けられそうにない暗闇と

打ち破れそうもない孤独感に

永遠を見て白旗を上げている


そんな自分に

乾いた笑みさえ浮べられなくなって


いつか必ず終わらなきゃいけないんだから

そんなに焦らなくても 急がなくてもいいじゃないか


優しいはずの言葉が胸に突き刺さる


僕はこうして生きてしまっているから

白々しくなってしまうかもしれないけど


そんなに焦らなくても 急がなくても

いいくらいの間

ずっと晴れないであろう暗闇と

向かい続けているだけの未来しか

描けていないから


どうにかなる

なんて思えていたら


きっとこんな所に迷い込んでなんていないよ


明日すぐに良くなるなんて

都合良く思ってなんかいない


ただ一歩ずつを積み重ねた先にある未来を

信じてきた僕が

その未来を信じられなくなって


繰り返し言われてきた

お前は所詮そんなもんだって

だから駄目なんだって

その言葉を

僕自身が一番信じ込んでた


僕はこうして

望んで生きてしまっているから

何を言っても白々しくなってしまうかもしれないけど


もう無理だって折れて

無駄にしたって絶望して

それでもまだここにいるって事は

捨て切れない

終われない理由が

自分なりにあって


こんな説得力のない

言葉に耳を傾けてくれている

あなたにも

きっとそれがあるから


僕らの道は僅かでも

ここで交わったんでしょ?


だからなんだって話なんだけど

だからどうなる話でもないんだけど

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― 新着の感想 ―
[良い点] たぶん…ここから…始まる…。 いや…もう…始まっている…。 自分から…やめない限り… いつか…そこに……たどり着く…道……。
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