短編書くのは楽しいですよ?
自分は短編を書くのが好きです。
理由としましては、思い浮かんだアイデアをすぐさま形にして出すことが出来るからですね。
長編ですと、自分が書きたい展開までどうしても時間がかかり、たどり着くまでの過程が長引くこともあるのですが、短編はそうではありません。
短い文章のなかで書きたい展開やキャラクターを表現できますし、早ければ一日と経たずに書き上げて、ひとつの作品を完結させたという達成感を味わえるのが、短編を書く側における所謂メリットのひとつであると、自分は考えております。
長編は先の展開を考える楽しみもありますが、短編は早く書き上げることができるぶん、創作のモチベーションを保ちやすいんですよね。
少なくとも自分はそう思っておりますし、事実低下したときはよく気晴らしに短編を書いて回復するよう努めております。
逆に短編を書くハードルの高さを挙げるとすれば、やはり短いながら話に起承転結を作ることの難しさでしょうか。
物語には山場というものが必ずありますが、それを一万字に満たない文章のなかで作り上げ、結末まで導くのは確かに大変なことです。
連載には不向きであっても、短編としてなら悪くないと思うネタを、起承転結を意識しながら作品に整合性を持たせる。自分も最初の出だしと最後の締め方は決めていても、中盤の転がしかたに悩んで四苦八苦することはよくあります。
ですがその作品は間違いなく自分が描きたい世界ですし、心理描写やキャラクターの行動と物語の結末がパズルのピースのようにピタリとハマったときの気持ちよさは格別のもの。
書きたかった話を書けてよかった、上手く話を着地させることができたと、ついホッとしてしまいます。
短いながらも作品として形作れたわけですし、例えそれが他の方からすれば拙い内容であっても、自分は書きたいものを書けたわけですしね。
たとえ自己満足であったとしても、自分自身納得できるものを書けたという満足感を得られるのは、書き手となった今では本当に心地よいものです。
昨今巷でよく見かける、所謂連載前提の冒頭のみを描写した短編は、作者さんが本当に書きたいものであったのかは、自分にはわかりません。
ただ、短編を書くというのなら、やはり最低限自身が読んでいて納得できるような展開までは話を繋げて貰えたら嬉しいなというのが、自分としては本音です。
読者さんの立場からすると、やはり消化不良のようなモヤモヤが残ってしまうのもよく分かりますから。
短編を書く楽しみを持っている作者さんもきっと多くいるでしょう。
自分も短編を書く作者の端くれとして、短編は短編として物語を完結して頂ければなと、切に願っております。
最後にお目汚し、失礼しました。
ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます。