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テンプレ勇者の異世界攻略!!  作者: ほのどぅ
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あれ、オレ異世界転生しちゃった?#1

小説家になろうでは初めての投稿です。

pixivでも取り上げているのでキャラクター設定はそちらをご覧下さい。(hanabu@onpu)

→#テンプレ勇者の異世界攻略!!

※自作発言だけは絶対にやめてください。

〈序章〉


「グォオオオオオオオッッ!!」


「「「ドォォオオオンッ!!」」」



黒くて大きな謎の生き物が雄叫びを上げ、その巨大な足を地面に叩きつけると、ショベルカーでも穴を空けることが出来なさそうな大地にはヒビが入り、近くの岩が脆くなった石のように崩れ落ちた。

周りには旅を共にしてきた仲間たちの屍が2体、無惨にも転がっている。




「くっ…。もうダメ…なのか…?」




地面にひれ伏せ、右手に握っていたはずの愛剣が1メートル先に転がってる。

腹部が尋常じゃないほど炎で炙られているかのような痛いが随時襲ってくる。

脇腹からは自分の血液がこれでもかと溢れ出て、恐らく致命傷だ。

生温かく赤黒い液体は自分の左手の指に触れ、気持ち悪い感触を腕にまで伸ばす。

だが、その感覚も遠のいてきた。

生温かい感触がどんどん冷たく、死に向かって進んでいくような感じだ。

意識も薄くなって目が開けられなくなってきた。

突然、右手が暖かい"何か"に包み込まれるような感覚がした。



(???)「……ール」



弱々しく詠唱が聴こえた。

すると、みるみるうちに全身に感覚が戻り、意識もハッキリしてきた。

その"何か"の正体を確認しようと頭を右側に捻った。

恐る恐る確認すると、倒れている人影が自分の右手を掴んでいた。

その手にはうっすらと黄緑色の光が灯されている。




(???)「まだ、だよ…。あなたなら…出来る。だから、私の分まで、頑張って…」



その少女はそう言うと一言も発さなくなり、ピクリとも動かなくなった。

相当戦ったのであろうか、雪のように真っ白な髪はボサボサに乱れ、透き通った白い肌には無数の切り傷と共に大量の血飛沫がかかっている。




「うわぁぁああああ!!!」



無念だ、仲間を誰一人として守れなかった、

こんなの勇者でも何でもない。

ふと気づくと、腹部の痛みが無くなっていて、立ち上がれるようになった。

軽装備で細身の身体をゆっくりと持ち上げ、1メートル離れた愛剣を拾う。

前方の巨大で黒い生き物をギロりと睨みつけ、剣の柄を強く握る。




「お前を倒せば…終わるんだ…っ!だから、ここでオレが消してやるっ!!」




「「グォオオオオオオオッッ!!」」




自分の発した言葉に反応して謎の生き物は返事を寄越した。

愛剣を構え、地面を全力で蹴る。



「うぉおおおおおお!!!」



雄叫びを上げながら、先程まで脇腹に致命傷を負っていたとは思えないほどの速さで大地を駆け抜ける。

剣に殺気をのせ、詠唱を無しで光属性の魔法を宿らせる。

謎の生き物まであと10メートルのとき、左手に闇属性の魔法を自分が出来る限界まで凝縮させ、風属性の魔法を威力を弱めて "2つ" 出現させた。今のも詠唱は無い。

あと7メートルのところで闇魔法を謎の生き物の顔面に向かって飛ばす。

謎の生き物はそれが分かっていたかのように口を大きく開け、闇魔法を消し去るべく、ブレス攻撃を仕掛けようとした。

──────計算通りだ。

左手に残しておいた風魔法を展開させ、2つの間隔を少しずらして放つ。

1つ目が闇魔法に触れたとき闇魔法の移動速度が少し早まった。

すると、あっという間に謎の生き物の顔面にまで到達した。

まだ謎の生き物はブレス攻撃のチャージ時間でとっさのことに反応出来ない。

少し遅れて、2つ目の風魔法は1つ目が闇魔法を包み込んでるところに合わさり、1つの"殺傷能力のある風魔法"に変わった。

すると闇魔法が炸裂し、謎の生き物の眼に直撃する。

何をしたのかというと、簡単に言って目隠し系の魔法だ。

しかもかなり難しく、魔力のコントロールが出来なくてはならない。

オレだけじゃなく他に出来る奴もいるけどな。


しかし、Lv.---のオレの闇魔法はそれでは終わらない。

あと4メートルのところで"目の前が真っ暗になった"。

そう、この魔法は"威力が届く範囲での生物全てに"効果があるのだ。

つまり術者であるオレもまた例外なく対象者となるのだ。

威力を弱めればいいものだと思うが、それでは敵に攻撃魔法や付与魔法は通じない。


───────1人だからこそ使える魔法。

仲間が居たら、全くの無意味。むしろマイナス要素を含みすぎる。

体感あと3メートルのところで地面を思いっきり蹴り、宙を舞う。

その間、右手に握りしめていた愛剣の柄に左手も添え、高々と頭上に振り上げる。

これで終わりだ。





(後編)へ続く…

続きをお待ちください。

学生のため完成が遅いので気長にお願いします。

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