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【アニメ化】妃教育から逃げたい私【コミックス8巻5/1発売】  作者: 沢野いずみ
番外編2

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コミック6巻発売記念:隙のない夫

本日『妃教育から逃げたい私』コミックス6巻発売!

シリーズ累計300万部突破しました!

応援ありがとうございます!

詳細は活動報告、もしくはこのページの下の方をご覧下さい!




「クラーク様ってさぁ」


 ブリっ子がパクパクマカロンを口に放りながら言った。


「女性に迫られたりしないの?」


 私は衝撃を受けた。


「え……え……なんで……?」

「いや、だって……イケメンだし、王太子だし、まだ世継ぎいないし、結婚してても狙い目じゃない?」


 私は再び衝撃を受けた。


「そう……なの……?」

「そうよ」


 ブリっ子が頷いた。


「そうなのマリア!?」


 紅茶をカップに注いでいたマリアに聞いた。


「そうですねぇ。お世継ぎさえできてしまえばまあ、やりようはあるので狙い目とは言えるかもですね」


 なんという事だ……!


「こうしちゃいられないわブリっ子!」

「待って。マリア、このマカロン持ち帰るから包んで」

「かしこまりましたー」


 マカロンを諦めないブリっ子を引き連れながら私はクラーク様の元へ向かった。もちろん本人には見つからない距離だ。

 今は会議が終わったところで廊下を歩いていた。

 私は柱の影からそれを見守る。


「こんなところで夫のストーカーするなんて暇なの?」

「暇じゃないちゃんと仕事してるもん!」


 ちゃんと仕事終わらせてからブリっ子とお茶してるんだもん!


「今のところ誰も話しかけないわね」


 使用人たちと何人かすれ違うが軽い挨拶程度で話をしている様子は見られなかった。


「おかしい……私のカンも外れたのかしら」


 包んでもらったマカロンを食べながらブリっ子が首を傾げた。


「ほら、もう、心配させることを言うから……」

「はっ……! 隠れて!」


 ブリっ子の声に少しだけ柱から出てた身体を柱の影に隠す。


「ほら、あれ」


 小声で指をさされたほうを見ると、1人のメイドがクラーク様に話しかけに行っていた。


「くっ……ここからじゃ何を話してるのか聞こえない……」

「あっちの窓のほうに移動しましょう」


 ブリっ子の先導で、近くの窓から外に出て、クラーク様近くの窓からそっと様子を窺った。


「あ、あの……クラーク殿下……」

「どうかしたのかな?」

「その……今日もとても素敵ですね」


 顔を赤らめて言う彼女は誰がどう見てもクラーク様に気があった。


「ああ」


 しかしクラーク様はまったくそんなことに気づかない様子で笑みを浮かべた。目の前のメイドがポーっとクラーク様を見つめる。完全に恋する乙女である。


「今日の服はレティが選んでくれたんだ」


 一瞬で彼女の顔が凍りついた。


「――え?」

「素敵だろう? レティはセンスがいいよね。ほら、この靴もレティが選んだんだ。全体コーディネートができるなんてさすがだよね」


 クラーク様は彼女の変化に気付かずに話を続ける。


「本当にレティは賢いし可愛いし最高の奥さんだよ。外交でもレティは評判がいいんだよ。それにね」


 クラーク様、クラーク様、そろそろやめてあげてほしい。彼女のためにも私のためにも。


「あと……」

「申し訳ございません! 仕事にそろそろ戻らなければいけないので!」


 耐えかねた彼女が叫ぶように言うと、「ああ、そうだね。時間を取らせて悪かった」と言ってクラーク様は去っていった。

 残されたのは哀れなメイドと、どんな顔をしたらいいかわからない私とブリっ子である。


「あれ、あんた何してるの」


 そこに通りがけに3人組のメイドが通りかかった。


「ちょっと……」


 彼女が気まずそうにすると、1人のメイドがピンと来たようで彼女を突いた。


「あんた、あれだけ私たちが言ったのにクラーク殿下にアタックして玉砕したんでしょ」


 からかうニュアンスを含んだ声に、彼女の顔が真っ赤になる。それはその言葉を肯定してるも同然だった。


「えー! 嘘でしょ!」

「あれだけ言ったのに!」


 他のメイドたちも彼女に信じられないと声を上げた。


「クラーク殿下にアタックして玉砕した人が何人いると思ってるの!?」

「そうよ、何話しかけてもレティシア様の自慢話になっちゃうんだから!」

「付け入る隙がなさすぎてもうみんな諦めてるのよ!」


 彼女はついに俯いた。

 待って、今日だけじゃなく、今までの女性からのアピールも、クラーク様同じようにあしらってたわけ? いや、本人にあしらっている自覚はないんだろうけど!


「アピールしてるのに嫁自慢されちゃ、無理よねぇ」


 ブリっ子がマカロンを食べながらしみじみ言った。いつまで食べてるの、それ。


(ことごと)く私の想像の上をいってくれるわね。いいわね、愛されてるわね」

「うぅ……」

「照れるのは部屋に戻ってからにしてね。残りのマカロンが待ってるの」

「まだ食べるの!?」


 ブリっ子の食欲が本日1番の驚きである。



読んでいただきありがとうございます!

もしよければ、ページ下部の★★★★★クリック評価や、ブックマーク追加で応援いただけるととても嬉しいです!


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『妃教育から逃げたい私』本日コミックス6巻発売です!

詳細はこの下、もしくは活動報告をご覧下さい!



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『妃教育から逃げたい私』コミックス8巻5/1発売!
 


『妃教育から逃げたい私』

コミックス8巻

本日5/1発売!


最終巻ですー!
もしかしたら番外編とかはポロポロあるかもなのですが、コミックスの本編は一応こちらで完結となります!

(小説はまだ続く予定です)
(マリア編や、ブリアナとナディルの新婚編、子供たち編など書きたいなと思ってます!(未定))

今回特別に
書き下ろしSS収録!

最終巻ということで一生懸命書きました!
巻末の方にあります!
ぜひお楽しみください!

特典情報もこのページの下の方にあります!

諸々詳細はこちら⬇

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『妃教育から逃げたい私』 コミックス8巻


発売日:2026年5月1日

あらすじ

長期滞在していた他国の客人たちが帰国し、平穏な王城。
しかしレティシアはある問題から逃げ続けていた。
それは「お世継ぎ」をどうするか。
周囲からのプレッシャーをかわし、夫・クラークと自分達のペースで夫婦生活を送ろうとしていた。
そんな中、夫婦で気晴らしに出かけた釣りの最中、レティシアはクラークのある変化に気がついて…?
二人は逃げずに、夫婦としての新たな一歩を踏み出せるのか?

逃げる妃と追いかける王子の胸キュンラブコメディ、ついに完結!!



特典情報

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まんが王さんと漫画全巻ドットコムさん
特典がアクリルスタンドなんですが、
もーーーー可愛くて可愛くて!!!!

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数量限定なのでぜひなくなる前にゲットしてください!

まんが王さんは菅田先生のサイン本抽選もあります!

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書泉さんではアクリルコースター付きが発売されます!

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とっっても可愛い!
こちらも数量限定なのでなくなる前にぜひ!

 

どれも最高に可愛いです!
お気に入りをぜひ!

コミカライズはこちらで読めます!



ぜひお読みいただけると嬉しいです!
よろしくお願いいたします!

― 新着の感想 ―
相変わらずクラークのレティシアに対する愛と自慢はブレませんね(笑) あれだと、引き下がるしかないですし、それを無自覚でクラークがやっているので、本当にたちが悪いものです。 そして、ブリアナの食べっぷり…
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