↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【アニメ化】妃教育から逃げたい私【コミックス8巻5/1発売】  作者: 沢野いずみ
番外編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
38/80

初デート

次回に続きますー。



 ひょっこり脱走できてしまった。

 あっさり過ぎて拍子抜けするも、これ幸いと抜け出して今は城下町に来ている。

 初城下町探索である。

 屋台すごい。店の数すごい。そして人の数もすごい!

 初めての経験にわくわくしながら進んでいく。活気にあふれる街並みは見ているだけで楽しくなる。


「おじさん、これくださいな!」

「あいよー」


 屋台で売っていたアメ細工を購入する。初めてのお買いものだけど、どう買えばいいのかぐらいの知識はある。言われた金額を支払い、アメ細工を手に入れた。

 キラキラ輝いていて美しいのに、安価だなんて。もう少し値を吊り上げるといいと思う。

 もったいないと思いながらアメ細工を舐める。おーあまーい! 庶民菓子あまーい! 普段食べてるのとは別の甘さがある。


「お嬢さん」


 アメ細工を堪能していると後ろから声をかけられた。


「俺とお茶でもしませんか?」


 手を差し出された。これは! 噂に聞くナンパというもの!

 私は睨みつけるように相手の顔を見つめたが、すぐにそれはぽかんとした顔に変わってしまう。


「クラーク様?」

「正解」


 いやわかるよ。いくら町民風な服着てても毎日毎日見ている顔だもの。


「なぜこんなことを」

「そろそろ普通に捕まえるだけじゃ飽きられるかと思って」


 前からなぜこの人は私に飽きられると思って変な行動をするんだろう。別に脱走は趣味じゃないからね? 本気で逃げているからね?


「そういう演出はいらないんですよ」

「そうか」


 残念そうにするクラーク様。装いはいつもと違って、街で働く好青年という装いだ。いつもと違うと雰囲気も変わるな、とまじまじと見つめてしまう。こういう服も似合うなんて美形ってお得。


「レティ」


 じっと見過ぎた!

 はっとして顔を逸らす。あぶないあぶない。また無駄に喜ばせるところだった。

 ちらり、と顔を見上げると、柔らかい笑みを浮かばれる。


「せっかくだからデートしよう」

「デート?」

「実は今日はそれを目的に逃がしたんだ」


 やっぱり意図的だった。だよね、すごく楽に抜け出せたもの。兵士なんてわざと目を逸らしていたもの。


「デートとは、意中の異性とお出かけやらなにやらするデートのことですか?」

「わかっているじゃないか」

「デート……」


 この間こっそり読んだロマンス小説にあったデートというものを思い出す。男女二人が仲良く手をつないで街を回り、そして最後に……ぶちゅっとしてた。


「こ、公共の場で、破廉恥行為はダメ!」

「は?」


 顔を赤くした私に、クラーク様は困惑している。


「だってお話ではデートのあとすごい展開に!」

「レティシア、何を読んだんだい?」

「私には無理―!」

「落ち着きなさい」


 騒いで暴れる私にクラーク様は根気よく説明してくださった。


「いいかい? あれはあくまで物語だから。そんな展開めったにないよ」

「そうなんですか」

「だから楽しく街を回ればいい」

「わかりました!」


 それならいい! 街見たい!

 打って変わって楽しむ気満々な私にクラーク様は微笑んだ。


「ところでレティ」

「はい?」

「何でそんなお話を読んだのかな?」


 私は固まった。

 口をぱくぱくする私をクラーク様がさらに追い詰める。


「あれだけ読むの嫌だっていってたのに、恋愛に興味が出た?」

「ち、ちちち違います!」


 慌てて否定する。


「たたたたただ部屋にあったから暇だなーと思って読んだだけで、別に恋愛を知りたいとかそういうのじゃないです!」


 必死な様子の私の頭をクラーク様は撫でる。


「うん、嬉しいね」

「話聞いてました?」

「レティシアが興味持っていたなんて」

「やっぱり聞いてない!」


 違うと再度訴えても笑って流されてしまう。悔しい。


「さあ、可愛いレディ」

「歯の浮くセリフはやめて」

「俺の麗しの花嫁」

「本当にやめてほしい」


 どんどん顔が赤くなるのがわかる。クラーク様がその様子を楽しんでいるのがわかる。

 いつか何言われても平気な鉄仮面になってやる。


「楽しいデートをしよう」


 それだけは同意なので、差し出された手を重ねた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『妃教育から逃げたい私』コミックス8巻5/1発売!
 


『妃教育から逃げたい私』

コミックス8巻

本日5/1発売!


最終巻ですー!
もしかしたら番外編とかはポロポロあるかもなのですが、コミックスの本編は一応こちらで完結となります!

(小説はまだ続く予定です)
(マリア編や、ブリアナとナディルの新婚編、子供たち編など書きたいなと思ってます!(未定))

今回特別に
書き下ろしSS収録!

最終巻ということで一生懸命書きました!
巻末の方にあります!
ぜひお楽しみください!

特典情報もこのページの下の方にあります!

諸々詳細はこちら⬇

i00000


『妃教育から逃げたい私』 コミックス8巻


発売日:2026年5月1日

あらすじ

長期滞在していた他国の客人たちが帰国し、平穏な王城。
しかしレティシアはある問題から逃げ続けていた。
それは「お世継ぎ」をどうするか。
周囲からのプレッシャーをかわし、夫・クラークと自分達のペースで夫婦生活を送ろうとしていた。
そんな中、夫婦で気晴らしに出かけた釣りの最中、レティシアはクラークのある変化に気がついて…?
二人は逃げずに、夫婦としての新たな一歩を踏み出せるのか?

逃げる妃と追いかける王子の胸キュンラブコメディ、ついに完結!!



特典情報

i00000




まんが王さんと漫画全巻ドットコムさん
特典がアクリルスタンドなんですが、
もーーーー可愛くて可愛くて!!!!

i00000


数量限定なのでぜひなくなる前にゲットしてください!

まんが王さんは菅田先生のサイン本抽選もあります!

⬇まんが王さん⬇



⬇漫画全巻ドットコムさん⬇



書泉さんではアクリルコースター付きが発売されます!

i00000


とっっても可愛い!
こちらも数量限定なのでなくなる前にぜひ!

 

どれも最高に可愛いです!
お気に入りをぜひ!

コミカライズはこちらで読めます!



ぜひお読みいただけると嬉しいです!
よろしくお願いいたします!

― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。