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Imitation  作者: ヴィラノ・エンヴィオ
中等部2年生 前期編
99/154

お店が建った

「おー」

「おおおお」


俺たちは現在、ジグソーパズルのお店の外装を見ている。

とうとう建ちました!

テンション上がる。


「やばいなコレ」

「ちょ、女っぽすぎねえかこれ!」


ぎゃんぎゃん騒いでいるのはセトである。ソルたちにデザイン任せたお前の責任じゃね。


「お黙り、デザインできないからって放って寄越したのはアンタなんだから!」


クルミとソルという身も心も乙女、尚且つ俺を尻に敷いていた2人組がデザインしたものに俺が口出しするわけがない。内装には少し口を出させてもらったが、外を見る限りはファンシーな感じで気軽に立ち寄ってもらえそうである。


「コーナーごとに分けてるから使い勝手がいいようにちょっとずつ改良加えていくしかないわよ」

「土属性持ちがいるんだからそこはどうにでもできるだろ」


雨宿りもできるようにしているところはクルミのデザインだろうなと思いつつ、ちょっとパン屋風味があるなあとも思ってしまった。


「こんなんで人が来るのか?」

「むしろ女性が来そうだな。その辺はあとは口コミでどうにかしてもらうしかねえだろ」

「薬ばっか作っててどっちにも需要のあるお前に何言われても響かねえよ……」

「お前だって部屋飾りばっか作ってるくせに。レース編みが趣味とかどこでそんな女子力付けたんだお前。騎士にいるかそれ?」

「母さん仕込みだこのやろおおお!!」


なんだかよくわからない喧嘩を始めてしまった俺とセトを止めてくれたのはゼロだった。


「闇属性が使える奴は珍しい。魔道具を作るには、この環境はもってこいだ」

「材料生成してんの俺らだけどな」


アウルムがルビーたちを連れてお遣いから戻ってきてくれた。彼らには内装を整えるための布を買ってきてもらったのだ。


「中入ろ」

「だな」


外で大工さんたちが待っている。何故だ。


中に入ると小さく分かれている台が6つある。

見事な樹を使ったなあと思いつつ台を眺めていると、ソルとクルミがさっそく台に掛ける布を選び始めた。


俺たちが作るものはそれぞれでばらばらである。

俺は回復薬系統であるし、セトはレース編みで作ったモノ、ソルは火属性のスクロール、ルナは光属性のスクロール、ゼロは魔道具、アウルムたちは金属と宝石を加工し、クルミはアミュレットを。


めちゃくちゃにもほどがあるのだが、まあ、6つの台はそれぞれのモノを置くのに使うのだ。

俺は何色がいいかと思ったが、無難に黒だな。

ガラス瓶に入れてるから視覚的にも元々いいわけだし。


「お前が黒とるのかよ」

「紺でもいいがなあ、ガラスだし」

「レースって淡い色が多いんだが……どの色がいいかな……」

「セト、まだ宝石の編み込みはしないの?」

「せめてビーズと言ってくれ!」


なんだかんだセトに懐いたエメラルドがエメラルドのビーズを提供しているようである。元手がただのご飯ですからいくら売ってもいいですよ(笑)


結局俺はアウルム以外のメタリカたちと契約を結び、無限に生成されかねない大粒のルビー、サファイア、エメラルド、トパーズ、ダイヤモンドの扱いに困っているところである。

まだ生成するかというほど生成するのでこいつら。


アウルムもこないだの精神的なダメージのせいかミスリルがグレードアップしてオリハルコンになっていた。何故だ。


この国ではミスリルよりもオリハルコンの方が希少価値が高いため、バカみたいな値段で売れること間違いなしなのだが。


「そういえば、アウルムさんの生成した希少金属、ある程度多くなってきたらいっそ武器にでもしてしまった方がお得ですよ。肌身離さず持っている口実にもなりますし、アウルム先輩自身を宿して精霊剣にすることもできますから」

「ルビー、余計な事言うなッ」

「何故ですか、アウルムさんの加護があればまず剣は折れませんよ」


……ルビーには感謝だな。

そんなことができるということは、捕まったら無理矢理武器にねじ込まれる可能性も考えなくてはならない。


契約しろって?

はい。そろそろ考え始めました。


「あ の な ッ」

「守られるのが嫌なら脅してでも契約もぎ取ればいいのにそれをしないお人好しを発動するからこうなるんです。従属契約である必要もないのに、従属を前提に考えてる節もありますしね」


ルビーがぼんぼん爆弾を落としていく、爆発属性は伊達ではない。

エメラルドもサファイアも苦笑を零している。

もはや俺たちもこれには慣れたものだが、まだ隠しているのかといいたくなるくらいアウルムは高位精霊であることをつくづく思い知らされる。


「従属じゃなくていい、って言い方だと従属にしてくるからなー」

「しれっと下に就こうとしてるんじゃねーのか」

「いやー、アイツの話聞く限り、敵陣に単騎特攻しそうなんだよな。生きて帰って来るだろうけど、まだ奴隷落ちの期間内なんだよ、あと2年待てって言ってんだ」

「スクルド様はなんて?」

「『さっさと契約しちゃいなさい☆ そして大事に大事に可愛がってあげるのよ♡』だ」

「おま、声マネ上手すぎんだろ」


ちょっと引きやがったこいつ。一撃蹴りを入れたがガードされた。


「おーこわ」

「次はレイピアだな」

「待てコラ、アイテムボックスから出すんじゃねえよ」


「お前ら今日も平和だな( ´∀` )」


ここまで読んでいただきありがとうございます。

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