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Imitation  作者: ヴィラノ・エンヴィオ
中等部1年生 後期編
67/154

閑話 令嬢と令息たちの

会話オンリーです。


「後期に入ったけど、ロキ様食堂に来ないな」

「また中庭かもしれないですね」

「俺ら、アイツのこと馬鹿にしてたけど、アイツ結局銀髪だったんだろ?」

「ロキ様と双子じゃないかって話だぞ。どえらい人に喧嘩売ったなー……」

「あんたたちの頭に謝罪を受け入れてもらうって考えはないのかしら」


「だって仕方ないだろ、アウルムはまだしも、ゼロの方、クラッフォンだろ」

「ドラクル系列の家だもんなー……」

「でも何もしないのが一番悪いと思いましてよ」

「やっぱ行かなきゃいけないよな」


「そういえば、アウルムの方、彼、すごく魔物に好かれてるそうです」

「あー、魔物学の授業でのアイツすごいらしいぞ。あだ名が聖母」

「……彼、ちゃんと男でしょう?」

「そういうことじゃないんだよ……。魔物の卵を抱えて、孵るって分かったときすごくきれいな表情をするんだってさ」


「そういえば彼、目が金色でした」

「黄色じゃなくて?」

「ええ、この前、暗いところにいらしたのだけれど、目だけ強く光ってたから」

「あー、半精霊だったのか……」

「半精霊に奴隷とか言っちゃったよ俺どうしよう将来軍所属の予定なのに」

「奴隷なのに綺麗な首輪つけてるとは思ってましたのよ。なるほどですわ」


「ちゃんと口答えしてたしな……」

「俺なんか兄上にめっちゃ叱られた」

「私も、兄様に酷く叱られましたわ。なんてことをしたんだ、上位精霊相手に、って」

「ああ、上位世界の精霊って黒髪は強力な力を持っているんでしたよね」

「金目ってことは体力有り余ってるんじゃないのかな……?」


「体力が有り余ってるってことは、本来半精霊が苦手な接近戦ができるってことだろ。もういいや、俺謝ってくる」

「お、俺も!」

「俺も行く!」

「私たちも行きましょう、下手にばらけるとプレッシャーに勝てそうにありませんわ!」

「は、はい!」





――そのころ、彼らの兄・姉たちプラス……


「夏休み中にうちの弟が、半精霊に喧嘩売ったみたいでね……」

「うちの妹もだよ……」

「あら、私の弟もですよ」

「うちの弟もだ」


「金目、名前はアウルム。中等部1年に精霊学が無いのがネックだなぁ」

「あー、メタリカのカナトですね」

「あ、そういえばそのアウルム、メタルカを名乗ってるよ」

「え、ちょ、敵対一歩手前じゃないですかーやだー」


「ほら、中等部のサロン分け」

「あら、鈴蘭程度のところに公爵令嬢2人もいますね」

「セーリス男爵領からフォンブラウ領へ移動したって話だ。たぶんその後ひとまず奴隷として首輪をつけたんだろう。そっちの方が守りやすいし、フォンブラウなら家に奴隷がいたっておかしくはないし」

「奴隷だから表向き平民でも入れるってなってる鈴蘭の間に入れた、ってところだろうね」


「ね、プルトス、フレイ」


「ええ、そうですね」

「概ね合ってるよ。ロキ――今は令息姿だけど、あの子がやったんだ」

「そっか。というか、もはや男装すらしなくなったんだね、あの子」

「性別まで変えれるんだねー」


「とうとう公式の場にも令息姿で出る決心がついたみたいだったね」

「精神が男性のものな上に俺たちより年上だって言ってたからな。丁度いいんじゃないか」

「どうせロキ兄ってしか呼ばれてないしな」


「結局両立の件はどうするんだろう?」

「それ言ったらミィどうなるんだろうな」

「気に入られてるみたいだから、ミィが帰りたいと言ったらすぐに帰しちゃうんじゃないかな。無理に引き留めるタイプじゃないし」


「おーい、ニュース」

「遅いですよアル殿下」

「ごめん、購買がごった返してた」

「で、どうしたって?」


「もふもふ公開するそうだ」

「お前がもふもふ好きなのは分かった。誰がどこでいつからどういう趣旨でやるって?」

「ハインドフット教授が、中等部魔物宿舎で、レア魔物が量産されたから高等部の子おいで」

「見せろ」


「ドラゴン多くね」

「いやスレイプニル2頭いるとか無いわー」

「ヨルムンガンドも2匹になってんぞ」

「ないわーないわー」


「ゴールドドラゴン孵したやつがいるのか!?」

「たぶんそれアウルムだわ」

「もうなんかウチの子って感じになって来たなー」


「アンフィスバエナ?」

「それソルちゃんだ」

「セーリスの?」

「すげー」


「……うちの弟、この授業とってるはずだったのになんでクラスメイトを虐めたりしたのだろう」

「奴隷だからだろ」

「まあ、身分制度とはそういうものだしね……」

「アウルムも特に気にしちゃいなかったけど、そこじゃないんだよな。食堂使うなって言われてブチ切れたらしい」

「あー、それは怒る」

「弟たちにもっとプレッシャー掛けていいんですよ。貴族だからって親の七光りで天狗になってるあのお馬鹿の鼻っ柱を叩き折ってやってくださいな」



高等部で洗礼を受けた彼らは語る

「精霊なめたらあかん」


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