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Imitation  作者: ヴィラノ・エンヴィオ
中等部1年生 前期編
45/154

自称ライバル

ブクマが90件超えてることに気付きましたΣ(・ω・ノ)ノ!

ありがとうございます。


アホの子が出てきます。生温かい目で見てあげて。

魔術の授業と武芸の授業についてほとんど述べていなかったのは、基礎ばっかりだったからです。


ロキの身体は非常にハイスペックなうえに、兄たちにコンプレックスを作るほどの実力者でもある。

家の方針もあって6歳でやり始めた剣術と槍術、プラス近接格闘、7歳で実技に入った魔術ははっきり言って基礎ばっかりだと知ってることばっかり、できることばっかりでつまらない。


で、何故そんなこの授業についていろいろグチグチ言わねばならないのかというと、ウザい奴に絡まれたからである。

ヒロインではない。

俺は武芸の授業を女でも男でも受けている。


男の身体だとやっぱ男子だからか筋肉量がかなり違う。それに動き易い格好してることが多いので、令嬢姿よりも実力を一気に出せる。


カルは受けるときに叩き付けられないようにうまく転がって逃げるんだが、他はまだ習い始めたばっかだったり魔術メインにしてて体術がおろそかだったりと隙は多い。

ゲームだと魔術師って物理防御弱いイメージがあるが、この世界ではそんなことなかった。というかむしろ魔術使えるなら白兵戦戦闘もできるのが当然って扱いだ。


現場ではね。


だってそうでなきゃ裏切られた時逃げ切れねーべ?


って考えから来ているらしい。

裏切り前提!

聞いた当時は爆笑したけどな、笑い事じゃなかった。

要するに、そういう人間性、ってことと、スパイの可能性と、そして死徒の内部浸食の可能性を合わせて考えるとこうなるのだ。


魔力が多い貴族は魔力に頼りがちになっていく。それを叩き直し矯正するのがこのスパルタン教師である。

ちなみに、何のギャグなのか、先生は解放奴隷のスパルタクス先生である。

やめろよそういうのー!


――見事な、マッスルである。


筋肉ゴリラだよー。

灰色でこそないけどストレスのせいで髪の毛白髪だらけじゃないっスか。ちなみに対応は非常に柔和だが何か起きるとそのマッスルにものを言わせて腕っぷし解決をはかるバーサーカーである。


彼をいなせたのは俺とカルとソルだけで、彼を倒せたのはアウルムのみ。アウルム何やってんのー。

ちなみにゼロは負けてた。

スパルタクス先生はムゲンと戦ったことがあるそうで、負けて以来必死に教えを乞うたらしい。


そら強いわ。

ムゲンって、イミットの中でもかなり上位の体術家なのだ。武道のマルチ型というべきか、そんな感じの戦い方をするので結構トリッキーだが、格闘ゲームでの位置づけは、ずばり投げキャラ。よって、重い、遅い。


ともかく、そんなのから直接教わっているなんて、ゼロにとっては妬みの対象だろう。

父の弟子である。


まあ、俺のそんな感想はズバリ当たっていて、負けて以来ゼロはこの時間だけは楽しみにしている。父親とは8歳で引き離された。だから、兄弟子がいるならそこから盗むしかない。


大いに盗め。

盗んで自分のものにせよ。

そして生き残れ。


イミットは強さが全てだ。


ちょいとシビアだが、実際ムゲンの教育方針はこんな感じだった。

ゲームのロキはやたらゼロを鍛えていたが、やっぱり実際に触れないと理解できないな。

無駄だろうと思われることを重視している日本人ならではの、と言われるようなところに近い気がする。


まあ、無駄なんて一個もねーんですわ!


これ結論。

あいつらの行動理念とか全部そうだし。


ともかく、俺に絡んできた厄介者というのは、この授業において、スパルタクス先生に勝負を挑んでおらず、加えてスパルタクス先生と似たような術を使う俺にロックオンしてきた、とある貴族の子弟である。


「勝負しろ!」

「またあんたかぁ……」


いい加減諦めてくれませんかね。

はい、このクラスで俺たちと同じ時間に授業をとってる生徒は俺がロキであることを知っている。何人か顔が青かったのはいい思い出である。


綺麗な青い髪と水色の瞳、彼の名前はレテス・ノイス。

水なんですよ。

フォンブラウに敵うわけないんですよねこれが。


フォンブラウ、実はお外からやってきた方々である。

建国当時国王と一緒に居たってだけだ。この国の建国当時一緒に居たやつらが六公と呼ばれる公爵家になっている。


で、その中で火と水のフォンブラウ、水と風のソキサニス、風と土のゴルフェイン、土と火のロッティ、光と闇のクロ―ディの5つは、この国のほかの貴族たちの魔力の大元になった血筋であることが多い。たまに、新興貴族が、新しい世代になって入ってきた人たちだったりするけれど。


ノイス家ももれなく、フォンブラウの隅っこの人である。まあ、皆知らないんだけどさ。フォンブラウの水を扱う力は極端に強い。戦争でフォンブラウを見かけたら逃げろ、と周辺国に恐れられるくらいには。


簡単に言うと、火がメインのはずなのに水を扱うなんておいいいい、な家系であるということだ。

正妻は皆水属性らしいが、それでも、フレイ兄上の如く赤毛は出る。ちなみに、フォンブラウの跡継ぎは赤毛のみである。いなかった場合、紫がなる。フレイ兄上死んだらトールが跡継ぎなんですよ。


まあそれは良い。

フレイ兄上に死ぬ予定はない。


で、話を戻すと、相手の方が圧倒的に魔力量の関係上俺に対して不利である。

でもたぶんこいつ純粋な腕力で勝ちたがってんだよな。


「……これ以上やってどうするんです」

「貴族である僕に物怖じせず手加減しなかったからな! ライバルと認めてやろうと言っているんだ!」

「恐れ多いことですよ」


迷惑じゃ。

手加減しなかったのは事実だが、それでこんなに懐かれても困る。

ちなみにノイス家は伯爵です。


ちなみに、彼らの地位的にこの姿勢は好ましいとは思う。

ノイス家は武の名門だ。つまり、戦場に出ていく可能性は高い。

ちなみにもうわかったと思うが、こいつは俺がロキであることをきちんとは理解していない。


「なんでそんなに俺にばっか挑んでくるんですか」

「お前はフォンブラウの使用人だろ? そしてお前は強い。使用人兼護衛と見た! ロキ様はお強い、お前も強い、なら僕はお前すら出る幕が無くていいように実力をつけるんだ!」


熱烈なロキファンでした。何じゃそりゃ。

そして俺がロキであることを知ってるメンツの反応。吹き出しかけて肩震えとるがな。

カルとセトとソルは肩を揺らしている。蹲ってるけど笑ってんの分かるぞ、ゼロ、アウルム。ルナとエリスは生温かい目でノイスを見守っていた。

他にも気付いてる奴らが笑ってるがたぶん気にしたら負けである。


憐れまれとるぞ。

あと、むしろお前が出る前に俺たちの魔術炸裂して終わるよ、戦場は。


俺は息を吐いて仕方なし、受けてやった。


分かりやすく殴りかかって来るのでそれを左手で払い右手で拳を握り、肩から腰まで少しひねり、胸骨の上から胸を殴って吹き飛ばしただけだ。


「相変わらず容赦ねえな」

「治す先生可哀そう( ´∀` )」

「傷は男の勲章だーっ!」


最後の、スパルタクス先生ね。な、脳筋だろ?


……実は途中で話の流れを変更していてうまくつながっているかどうか不安が残る1話でございました。

改めて編集し直すことがあるかもしれません。

その時はお知らせします(見てくださってる方々、本当にありがとうございます)。

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