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Imitation  作者: ヴィラノ・エンヴィオ
中等部1年生 前期編
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魔物学にて

閑話を書くことができない(才能の問題のような気がしてまいりました)

いつか書くんじゃ……ストーリーに関係ない話をちゃんと書けるようになるんじゃ……←

カルの持ってた卵から、白蛇が生まれた。


「白蛇だ」

「目が琥珀色だわ」

「綺麗」


クラスの中で一番最後に卵を孵したのがカルだったのは結構意外だった。外が雨だったので今日は魔物の聖域には行かない。じゃあ皆で魔物と触れ合いましょうかという話になり、俺とアウルムに関しては全員連れてきている。

そんな中、小さな音をたてて生まれたのが、この白蛇。


アルビノの白さではなく、本当に、白、というか、白銀色。

背中に小さな突起がついているのが見える。


「羽が生えそうね」

「あ、ほんとだ、なんかついてる」


ソルと俺がまじまじ観察していると、ハインドフット教授が口を開いた。


「今年は幻獣を孵す子が多いなあ」

「幻獣ですか?」

「うん、魔物とひとくくりに呼ぶけれど、ユニコーンやフェニックスを代表とする、人間にあからさまな敵対行動をとらない子たちを幻獣と呼ぶんだ。ロキ君はそれこそ魔獣ばっかり孵してるけど」


うちの子たちは魔獣だそうです。まあそうだわな。

ドラゴン系は魔獣とも幻獣とも呼べないらしく、ドラゴン、としか呼ばないらしい。

セトを乗せて走り回っている鋼竜のチビスケ、鋼でコウだ。こいつちっさいのにセト乗せて走るからな。なんつー筋力。


ただ、コレやってるとスーが俺を乗せて走りたがるのでやめてほしい、ほんとに。

スーは小さくないから教室内は無理だお(´・ω・)


そして一番の問題はソルのアンフィスバエナだった。

毒があるわけじゃない。

でも厄介者でしかない。


何を隠そう、紋章というものがそれぞれの家にあるのだが、アンフィスバエナはロゼのとこでも俺のとこでもない、あと4つある公爵家の内の1つ、ゴルフェイン公爵家の紋章でございまして。


ゴルフェインの令息が今日は来ているので確実に話振られる!

紋章というのは、その家の初代当主が連れていた魔物をあしらっていることが多い。

そしてそれは、その家の証明でもある。


アンフィスバエナは希少な魔物だ。

それを孵せる魔力を持っているとなると、たぶんゴルフェインはほっとかない。


ちなみにリガルディア王家はドラゴンである。一般的ではと思われるかもしれないが、翼は3対ある。

ちなみに、3対の羽で描かれちゃいるが、俺的にはたぶん、ケツァルコアトルだと思う。

白いし。


フォンブラウはスレイプニル!

ネタですかコノヤロウ!


セーリスはバイコーン(!)、イルディはカーバンクル。

ロゼの家はフレスベルグで、アレクセイの家はユニコーン、あと言うとリヒトはケットシー。


セーリスのバイコーンが一番びっくりしたが、これ魔獣。ユニコーンは幻獣。何この扱いの差。


じっとこっち見てる緑の髪の少年、その名もカイウス・ゴルフェイン。1つ年上だ。去年この授業とらなかったのね。たぶん、先に経済とか帝王学とかを終わらせたかったんだろうが、そのせいでこちらが遅れてしまったようだ。


カイウスの魔物はワイバーン。十分カッコいいじゃねーかコノヤロー。

スーの方がカッコイイですけどね?

ナイトはかわいい枠だ(謎の確信)。


教室内を見渡すと、ケットシー連れてる子が結構いる。

5人くらいケットシーだ。


「ねえスズ、ずっとこっち見てるの誰?」

「ゴルフェイン公爵家の令息だ。家紋はアンフィスバエナ」

「あー、それでか……」


ソルは納得したようにつぶやき、肩に乗っているアンフィスバエナのアンフィは俺を見て首を傾げる。

紋章は面白そうだったから授業を覗いているだけだが、本当に面白いのでちょっと得した気分だったりする。


この世界においてのアンフィスバエナは魔術の補助をしてくれる魔物として名高く、一流の魔術師がアンフィスバエナを従えている場合、魔術を魔法の域にまで昇華させることができると言われる。それほどまでに強力な魔物なのだ。


分類は魔獣だが。


「では皆さん、ちょっと早いですが、これを差し上げます」

「?」


ハインドフット教授がどこからか分厚い本を取り出した。

表紙には石をはめるらしい穴があいている。

あ、これマジックアイテムだわ。


確か、1年の終了時に何かについての本を作らねばならない。魔物学、魔術、薬草学のいずれの授業でもこの本を貰えるので、それを1年終了時にはある程度作り上げておく必要がある。とはいっても、そんなにページがあるわけではない。

後期で作るからだ。


「ハインドフット先生、それは何ですか?」

「これはマジックアイテム“メモリア”です。授業要綱に書いていましたが、後期ではこれを仕上げてもらいます。テーマは、自分の連れている魔物について。複数いる場合は、この授業で渡した卵から孵った魔物について書いてください」

「「「はい」」」


ふむ、ナイトについてか。


ちなみにこのメモリアだが、魔力を込めるとページができ、そこに書いていくというもの。本が厚いのはそれだけ紙を量産しているということであり、使い込んでいる証だ。


「本来はそこにロック用の石をはめますが、今回は課題提出ですので、ロックはありません。気を付けてくださいね、無くしたら買ってもらいますよ」


それは痛いな。

俺には関係ないが。アイテムボックス持ちにはそういうのは関係ないのだ。


余談。

アウルムもアイテムボックス持ち、結局俺の知り合い兼メインキャラは全員アイテムボックス持ち。クルミくらいかな、持ってないの。


皆がメモリアを受け取って、一番受け取り大変だったのはセトだなと思った。

セト、コウが止まってくれないから降りるに降りれず移動しながらメモリアを受け取るという偉業を成し遂げた。


コウはまだ50センチくらいしかないのだが、丁度セトが胡坐かいて座れるくらいなのだ。そして座ったら走り出した、と。

うん、あるあるだよね。

俺もスーにちょっとまたがったらそのまま飛び出していくとかあったもん。


どうにも、自分を孵した相手を乗っけて走り回りたいらしい。ハクもアウルム掴んで飛びたがるしな。まだ身体が小さいので持ち上げられなくて毎度ぴいぴい泣いてる(誤字にあらず)けど。


ちなみにゼロの魔物はなんというか、やっぱりドラゴンになった。

うん、知ってた。


ロゼのはジャック・オ・ランタンになった。名前はカボたん。ロゼの前世のネーミングセンスというか、それを思い出して、これから生まれてくる魔物は皆“~たん”になるの確定したなあと思った。


一つ言ってしまうと、愛称って結構揃えて付けた方がいいらしい。本人たちも分かりやすいからだそうだ。

俺の場合スレイプニルはスーで分かりやすいけど、ナイトはわからんよな……(´・ω・`)

ヨルムンガンドの一体どこにナイト要素があるのかと。

黒いなあ、ヨルだし夜っぽいね、じゃあ騎士にしようぜ、でknightだからな。繋がんねえわ。

俺でもちょっと頭抱えるぞ。


アウルムは全部インスピレーションで付けてしまうらしいので知ったこっちゃない。しかも何故だかアイツといる魔物たちは皆敵味方をちゃんと識別してそうだ。


「他の子たちの魔物とも交流していいよー」


人間の言葉を理解している知能の高い魔物というのはやはりいるようで、でも彼らが一目散に寄ってくるのはアウルムのところで。

何でだろうね。


「うおっ」


黒いケットシーに跳び付かれたアウルムがバランスを崩し、それを俺が支えた。


「サンキュな」

「おう」


体勢を立て直したアウルムが、跳び付いてきたケットシーの頭を撫で始める。目を細めて気持ちよさそうにしているが、そんなことしてると他のが――ほら見ろ、登って来たじゃねーか。


「おいおい、順番だって」

「お前座ったらいいんじゃね」

「逃げられなくなるの確定事項なのに座れっての?」

「いいじゃねーかいっぺんに抱えてやれよ」

「お前なー……」


俺の提案にケットシーたちが目を輝かせ始めたのでアウルムは断るに断れなくなったらしく、座ることに。サッとロゼとソルがクッションをアイテムボックスから取り出して敷き詰めだしたので何やら皆もアイテムバッグからタオルとか出し始めましたが。


俺も出すしかねーか。じゃあその前に。


「カル、机退けよう」

「ああ」


カルに言えばすぐわかってくれた。


「皆、一旦机を移動させよう、前の方だけでいいだろう」

「「「おー」」」


で、皆で机を移動させて、布とクッション敷き詰めて、皆そこにゴロンして結局皆でクラスメイトの魔物と仲良く遊んで残りの60分が終わった。

この授業寝なかったの初めてかもしれん。


ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

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