フリーマーケットⅠ
もうすぐ終わるのでキャラ紹介書き始めます
デルちゃんとアスト作の襟付きの黒いシャツと黒いスラックス、なぜか服に関しては、というかズボンの方だけは日本文化というか、そういうのが入っていた。なのでジーパンでもよかったんだが、暑いっす……。
ちなみに俺の姿はスズの方である。
「フリーマーケットね!」
「始まるまでにさっさと広げちゃいましょ」
現在朝8時頃。フリーマーケットは9時頃から開始なので早めに着ておいて場所取りをしておかねばならなかったのだけれど、それをやってくれたのが我が家の黒髪金目共でしたと報告しておこう。
「ゼロ? アウルム? 危ねえから勝手に出てくんなって言っただろう?」
「毒でも仕込まれない限り負けない」
「身体を燃やされねー限り死なねーから平気」
「それを危ないと言っとるんだ戯け」
まあ、場所取りしてくれてたのはありがたいのだが、頼むから自分たちの身を守る方に重きを置いて欲しい。
ともかく、俺たちは広めの茣蓙で場所を取ってくれていた2人に礼を言いつつ品物を並べ始めた。
「おい嬢ちゃんたちィ」
「はい?」
ソルが声を掛けられた。
「もっとこじんまりとしてた方がいいぜぇ? 邪魔だからよォ」
あ、これは、と思う。
ソルも分かったようで、にこりと笑顔で対応した。
「一緒にここに品を並べる人たちがいるんです。なので、この範囲でもちょっと手狭ですよ?」
喧嘩売りに行ったわバカ姉貴。
声を掛けてきたのは大柄な男で、少し血生臭い、そして獣臭い、おそらく狩人または魔物狩りどちらかだろう。
「おいアキラ、」
「いいのよ」
俺がソルの肩を掴んだら、小さくそう返ってきて、そのまま念話が流れ込んできた。直接触れているとそんなに魔力を消費しなくていいしな。
『こいつ、盗賊よ。エングライアおばあちゃんから報告があった』
ソルがエングライアをいつの間におばあちゃんと呼ぶようになったのかというと、先日クフィ草を届けた後からである。
恐らく、ソルも薬の調合系に進むだろう。
現在は死徒が管理をしてくれているセーリス男爵領。ここに時折人間が出没するそうである。その報告は俺たちフォンブラウに上がってくるようになっている。
ここの管理をしっかりやってくれたら他には何も求めずにリーヴァに協力するというカードを切ったらリーヴァが乗って来たので今はリーヴァが管理してくれているはずだ。
『リーヴァが逃がしたのか?』
『ううん、もっと前に報告されてた人』
『……そうか』
まあ、ここで問題を起こしてくれないとどうしようもないから放置かな。
空を見上げると、鳥がパタパタと飛んでいった。
「よー」
「おーい」
「あ」
「お」
声を掛けられて視線をそちらへ向けると、デルちゃんとアストがいた。他にも数名連れている。
俺はその中にリオを見つけた。そこに居ったんかい。
「どした、絡まれたん」
「うん、まあ、まだ来てない皆も悪いけどね」
デルちゃんに応えたソルはぎっと男を睨んだ。
「あなた、血生臭いわ。この時間だと狩りをしてきたわけじゃないですよね」
ソルの言葉にリオがこてんと首を傾げた。
「デっちゃん、ちょっと退いて」
「ん?」
黒い粒子が集まって、紫色のコードが一瞬光って現れ、男が突然動かなくなった。
今の、たぶんスタンだよな。
スタンは麻痺系と重力系と呪い系の3つ種類があるが、これはたぶん重力系だ。
「どうした」
「こいつ、セーリス領に出入りしてた盗賊だ」
「衛兵に引き渡すか」
「俺が行くよ」
「おう、頼んだぞ」
あっという間に事の決定が終わり、アストが男を引っ張ってもと来た道を戻っていった。リオはそのまま後ろをついて来ていたメンツを連れ、用事があるのでと言ってその場を去った。
「……相変わらず早業だな、流石竜人」
隣の敷物のじいちゃんが呟いたのを聞いて、竜人って知られてるんだなとぼんやりと考えた。
「竜人って、結構いるんですか?」
「んー? いいや、そうはおらんよ。まあ、ネイヴァスの竜人に敵うやつなんか、どこにもいないだろうねえ」
おじいさんはそう言って笑いかけてきた。その露店には綺麗なガラスビーズ細工が並んでいる。
ガラスビーズそのものも並んでいる、おそらくガラス職人なのだろうとあたりを付けた。
「綺麗ですね」
「おや、兄ちゃん、こんなのがいいのかい」
「俺は色付き好きですよ」
謎の風習についてだが、色ガラスはあまり好まれない。なぜかはよくわからないが、これはどうやら教会の思惑が絡んでいるようだ。陽光を変化させることは愚かなことなのだそうである。
「……」
「……アウルム、どしたん」
「……うまそう」
「いよいよお前精霊染みてきたな……」
精霊は自分の属性に関連するものと魔力とマナを食って生きている。金属は土系なのでガラスだって範囲内なのだろう。でも駄目です。半分人間なんだからガラスなんて食ったら消化器官が傷を負う。やめなさい。
結局俺はいろんな色のガラスビーズを購入したのだった。
♢
やっとやってきた皆はそれぞれ薬であったり、薬草であったり、アクセサリだったりを持ってきていて、広めにとってもらっていたのに本当に手狭になってしまった。
「今度から売り物を入れた箱を持って来るべきかしら」
「そっちの方がいいかもしれないな」
「今回ゼロとアウルムが持ってきてないからこれで済んでるだけだぞ?」
「そっか、その2人狩りだから」
解体とかいろいろいるんですよ?
ちなみにこの世界にはちゃんと冒険者ギルドもあるので、登録してみたいと思っている。
ソルと俺は、アウルムに頭から白い布をかぶせてやろうということになったので最初は売り手から離れている。
「んじゃ、よろしくなー」
「はーい」
「早めに戻ってこーい」
ガキばっかでいると絡まれやすいので大人がいた方がいいにはいいのだが、俺らももういい年してるんだよ。
精神年齢ほぼ三十路集団だからな!
アウルムはちょっと怪しいけど!
アイツは昔から大人びた発言が多かった。精神年齢はもっと上なんじゃねーかなと思っている。
「白い布、かぁ」
「留め具とかあるといいんじゃない?」
「作ってみるか」
太陽マークとかさ。
あ、ソルが作ればよくね、なんて思ってしまったのは仕方ないと思う。
「色だけじゃなくて、宝石もそれぞれで分けるのやってみたいなあ」
「なんか俺の知ってる女子そんなやつばっかだわ」
「まあ、好きな子は多いわね」
ソルはそう言いつつ布を売っている敷物の前で止まった。店主はおばさん。
ふと今更思ったが、王都でもこんなフリマなんてやってんだな。
「あら、可愛らしいお嬢さんね」
「おはようございます」
ソルの方は小奇麗なカッコしてるし、色物の服は高いからな。
俺?
黒はいーの。
「あ、これ綺麗」
ソルがさっそく布地に視線を落として、薄いオレンジで止まった。こないだエリスが着てたのと同じ色だな。みかん色って言った方が近い気もするが。
ああ、白だけだと染料を使ってない場合安いもんな。他の布と一緒に買ってやろうということですな。
俺も布に視線を落とす。
どうせなら、銀河の分も一緒に作ろう。
色違いと、お揃いと、ああなんか楽しみになってきた。
そういやこっちであいつ髪は伸ばすんだろうか?
「おおふ……私より深く沈みおった」
「あらあら。彼へのプレゼントなら、手伝いましょうか?( ´∀` )」
「えっ、いえ、あ、」
アイツの目は銀色。髪は何色になっただろうか。
それによって変わってしまうが、黒が合いそうなのは間違いない。何がって、雰囲気がだ。
「えっと……好きな人は、居るんですけど……あ、こいつは私の弟なんです」
「あら、そうなの? なるほどねえ」
何を作ろうか?
白い布はアイツのベール的なモノであるとして。つか、何なのあのフードの似合い方。
「じゃ、その気になってる子は?」
「えっと……クールというか、その、青いイメージが強いんです……」
「ふんふん、じゃあこれとか……」
よし、白と黒と金糸銀糸も探そう。
ん?
「おい姉貴、一体なんの商法に引っかかってやがる( ´∀` )」
沢山の布地をあれもこれもと手に取っているソルちゃんがおりました。
そんなに手持ちありません。
「えっ、えっとね……」
「この子が好きな男子に送る布を選びたいっていうからね、手伝ってたのさ」
あー、アレクセイか。
アレクセイは群青の髪なので青系よりも、他の色を合わせた方がよさそうだ。それはおばさんも分かっているようで、薦められている色は白と紫か黄色かって感じの様である。
「君はどんな布が欲しいの?」
「友人2人、金目と銀目がいるんです。そいつらにお揃いと色違いと、何か作ってあげたいなくらいの気持ちなんですが」
「あらあら、ちょっと待って、刺繍もするのかしら」
「はい、できれば」
ちょっと待ってねー、とおばさんは言って横に置いていた箱からポンと、絹っぽい糸の束を出した。
それは金色銀色に見える。
「金目も銀目も、半精霊の可能性があるよ。これ、お使い」
「いい人すぎる」
ついツッコミを入れてしまった俺に、おばさんは苦笑した。
「半精霊の身に着けるものは全部魔物の素材を使った方がいい。これでもうちの娘夫婦がギルドをやっててね。それはその土産で付いてきたものさ」
魔物の素材。このおばさんの娘さんは相当な手練れと見るべきだろう。まあ、年齢から言って20代後半頃だとは思うが。
「……ありがたく使わせていただきます」
「布の方はどうしようもないけど、布地から作ることができるなら、広場で冒険者ギルドが素材を売ってるはずだよ」
「ありがとうございます」
布?
大量に買いますが何か?
結局ソルが手にしていた布全部買ったわ。
流石フリマ、と言いながらソルはほくほく顔で布をアイテムポーチに収納して、俺たちは広場へと向かった。
キャラが非常に多いのでキャラをまとめて書きます。
ネタバレになるので最初には持ってきませんでしたが……。




