お店と職人
話 が と ん だ
なぜこうなった
そんなツッコミ入れながら書き溜め中でございます。
こいつら自由やな……くらいの感じで見ていただければ嬉しいです。
「俺らもやるかー」
「だなー」
デルちゃんとアストの言葉に俺たちは首を傾げていたのだが、どうやら2人は装飾品関係を作って売っていた時期があるらしい。
「金属、宝石何でもござれの職人がアストだからなー」
「族長っスもん、出来なきゃなってないでしょ」
「まーなー」
彼らの種族にはそういう掟みたいなものがあったらしく、族長の家を代々継いでいくという考え方は無いようだ。
長命であるが故なのかもしれないが。
「ロキはどっちかって言うと便利アイテム作るんだな?」
「これから先が楽になるしな。ま、破棄される婚約も何も存在しないわけですが」
カルの婚約者どうなるんだろ、これ。
ま、死徒との融和とか言い出すようなやつは御免だ。戦争も嫌だけどな。現状維持が一番賢いのだよ。
俺が今作ってるのはアウルム用のリンクストーン。無論、金色に輝かせてみせるとも。ちなみに、アウルムは“半精霊”というものであるらしい。
半精霊というのは、人間その他物理的な肉体を持っていながら、物理的な肉体を解体できる特殊な奴らを指す。
彼の場合は金属属性であるらしいので、リンクストーンは体内にしまっときます、なんてことになるようだ。
「えーおもしれー」
「最悪の場合は怪我人を取り込んでおくとかもできるぜ」
「内側の環境は?」
「時間停止空間断絶」
「よし」
体内がアイテムボックス野郎ってどうよ。
魔法陣のことは、コードと呼ぶようだ。
新しく作ったコードをスクロールにして売ってみたりとか、そういうこともできる。
「雑貨屋でもしてみる?」
「いいかもなー」
通常の錬金術師や合成屋たちは自分たちの店を持つために頑張っている節がある。
俺たちも、そうすることにした。
「まずはフリーマーケットからか」
「サファイアの日だっけ」
「だな」
サファイアの日、というのは土曜日に当たる曜日のことだ。曜日は7つ、日曜はヘリオドール、月曜はムーンストーン、火曜はルビー、水曜はアクアマリン、木曜はエメラルド、金曜はダイヤモンド、土曜はサファイアというなんだか微妙な振り分けだが、これはこちらの教会の儀式に準じるものなので仕方がない。地球とは違うのだ。
ところで、合成には属性クリスタルというものが必要である。
属性クリスタルというのは、そのクリスタル内部に大量のマナを含んだクリスタルのことで、鉱床が存在する。
俺が一体どうやってこの属性クリスタルを調達しているかというと、まあ、言い出しっぺの傭兵2人に持ってきてもらってるんだが、最近高騰しているらしい。
「いやー、クリスタル高くなっちゃったなー」
「帝国の合成屋も頑張ってるんだろ」
「あーあ、傭兵には回ってこなくなっちまうんだっての」
こんなときに限ってリオの奴いねーんだからという2人。
「何でリオ関係あるんだ?」
「アイツの正体はバカでかい竜だ。属性は闇と言いつつメインは圧力、引力、重力系プラスエネルギーの集合、拡散。クリスタルの鉱脈ってのは基本地竜やアイツの種族の同類たちがごろ寝してたとこにあるもんなんだよ」
「ごろ寝してたってことは、そこは居心地がいいってこと。だから、またそこに戻ってくることがある。ここいらじゃ一番でかかった鉱脈に地竜の親子連れが10匹前後出たらしい」
「あー、それで属性クリスタルがとれなくなったのか」
難儀なもんだの。
「……」
「……」
なんだかデルちゃんとアストとアウルムがアイコンタクトとってるんですけど、なんですかな?
カチン、と音がした。できたな。
魔力を通してみる。青紫に光った。
オーケーオーケー、これでゴールドの分完成。
「出来たか」
「ああ」
「ちょっと貸してみ」
「?」
アストがリンクストーンを手に取って、目を閉じた。
「……おー、結構複雑なの組んでるな」
「分かるのか」
「素材の特定さえできてりゃ何とかなる」
ペットボトルの解析には苦労した、とアストが笑った。まあ確かに、プラスチックって石油からできてるって言わなきゃ知らんわな。
「おい、これちゃんとロックかけといたがいいぞ」
「ロック?」
「そのままだと俺みたいに術式読めるやつでてくるぞ」
「まじか」
そりゃどうにかしないとな。
どうしようかと首をひねったところで、アウルムからこんな案が出た。
「メッキとか」
「何を拭きつけろと。コードか。不要なコードをぐちゃぐちゃに吹き付ければいいのかバカヤロウ」
「ぐちゃぐちゃにすんのは後から変化魔術で何とでもなるだろコノヤロウ」
何故このネタについてきたお前!
皆に見守られつつ解析でフェイクを見せるように術式を組んで、見た目を変化させる。性質変化させなきゃいいだけじゃんって気付かなかった俺!
アウルムって思考回路単純?
逆に変化魔術使うのに最適化された頭してるわこいつ!
「これでいいか?」
「ん、これで相当の手練れじゃない限りは見破りやせんだろう」
「さんきゅー」
こちらに来てからさんきゅーなんて聞いたの初めてだわとアストとデルちゃんが笑った。そうだろうな!
こっち英語ないもん!
だからといって日本語であるわけでもないので。
俺たちの秘密の手紙は日本語です。
全然秘密じゃなくなってきたけどな!
「お店出すなら何売るのー?」
「とりあえず今まで作って来たものかなー」
簡単に作れる薬であるとか。材料はほぼ我が屋敷の庭のもの。なんで王都の屋敷の庭まで薬草密林と化してるのさ父上。説明プリーズ。
「それと、アウルムの身を守るためなんだが」
ちょっとびっくりなお話を聞いて、とび上がってしまった。
いや、仕方ないだろ。
「半精霊についての話があんまりないのはこの所為だぞ」
「まじ、かよ……。ああ、そうだな、作ってみるわ」
「お前ぐらいの魔力がありゃ、書き換えられることもないだろう」
とりあえず俺、首輪作ります。
幼少期♯とは
もう少ししたら新章入ると思います。
ブクマが50件を超えて以来増減繰り返してて落ち込んだり舞い上がったり
そして似た方向性の物語を見つけて Σ(´∀`;) てなりました←




