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Imitation  作者: ヴィラノ・エンヴィオ
幼少期編
13/154

とある主人公は往く

重ねて言おう――ざまあはない!

まだまだキャラ増えますどうしよう

そう言っておろおろしているのは私です←


でも、国も学校もパーティも、こんな感じで大量に本来は人がいると思うのです


ロキ視点ではないです

イミラブヒロインの一角――エリス視点です

もうすぐ私は10歳になる。

どうも、エリスです。

転生者です。


たった今、記憶を取り戻しました。

はい。

階段から落っこちました。気絶していたわけじゃなかったんだけど、頭打っちゃって、そのショックかな?


どうやら、私は……『Imitation/Lovers』の世界に転生したらしいです。

分かったのは、私の名はともかく、母親の名前とか、記憶の糸を手繰り寄せた結果、同じ名前のキャラクターと人物が存在していることに気が付いたためです。


確証はまだないですよ。

でも、なんか、確定だと思っている自分がいまして。


私は今現在、買い物に行こうとしているところだったようです。早めに行ってきて帰ろう。私は買い物リストと買い物かごを持って外へ出ました。


リガルディア王国王都、城下町。

その隅っこに私は母とともに住んでいます。

心の片隅に私に押しのけられてしまったらしいエリスちゃんがいます。ちょこんと。


買い物の中にお肉があるのを見て、話し合いは後にしようとエリスちゃんに言って、さっさと買い物を済ませて家へ戻りました。


家には誰も居ません。

母さんはお裁縫をしてちょっとずつお金を稼いでいます。


この前、エリスちゃんは魔力を使ったらしい。私が10歳になるとき、私は男爵家に引き取られるそうです。エリスちゃんとは仲良くしていこう。


ひとまず、状況確認をする。


エリス。

苗字はない。平民なのだと本人談。母と2人暮らし。どうやらイルディ男爵の落とし種。属性は不明。性格はおっとりほわほわ。


私。

名前は遠野マイ。平民でしたもちろん。家族は5人、両親と兄と妹がいた。性格は、たぶん世話焼き。勝気だけどコミュ障です。最悪じゃんか。


うん、この組み合わせ、トラブルに巻き込まれる気配しかしない。


しかも、この世界は乙女ゲームの世界。

え、ヒロインは私だけど。

うん、残念な人に見えてきた、やめよう。


私は小さく笑った。うん、自嘲の笑みしか浮かばない。


何だってこんなビッチヒロインにならなきゃならないのよ。

あんまりじゃない?

頑張って避けなきゃ逆ハー一直線って、一体どう仕組んだらそうなるのかしらね?


そんな、なにこれ、私こんな軽い女じゃない、とエリスちゃんが私の端っこで小さく呻いている。うん、わかってるよ、今のあなたはこんな軽い女じゃないよ。


とりあえず今からやることを考えよう、悪役令嬢に近付かないようにってのもあるけど、やっぱりあれね。

礼儀作法はしっかりやんなくちゃいけないわね。


ま、まだ拾われてないし、すぐに窮屈になるだろうから、今のうちに羽を伸ばしておかなくっちゃ。


一通り確認を終えたところで私は改めてすべての攻略対象を思い出す。

ゲームは攻略対象が、リガルディアの第2王子と第3王子、伯爵子息、騎士団団長子息、公爵令嬢の護衛、公爵子息の6人が公開されてて、隠しキャラは第1王子、隣国の第1王子。隠しキャラ扱いのハズレ役――つまり、恋愛イベントに入るほど好感度を上げてしまうと破滅へまっしぐらルートのキャラが、帝国の第1皇子と謎の名字持ち平民。


他にもネット配信版とかファンディスクとかあるので、一体どのルートを通るのか非常に分かり辛いところだ。

ちなみに私は破滅ルートをやったことが無くて、一度だけ友達の全員ハッピーエンドクリアしたデータでやってたら私がバッドエンド出しちゃったんだよね。気に入られやすそうなキャラをあえてハズレに置いとく……制作陣鬼畜ですか。


ハーレムルートなんだよね、帝国の皇子様。そしてハーレムを築いてしまったのでアバズレ女と罵られて終わりという。悲しかった。

でも、ゲームではちょっとイラッとしたけれど、現実問題そんなもんだ。


自分の彼氏が女の子をいっぱい侍らせてたら、このヤリチ○野郎!って怒鳴るよ絶対。

そして失望する。うん。皇子の反応が一番正しいわ。


この世界がゲームなのかとエリスが問いかけてきた。

――ゲームだったら私頭打ったとこ痛くないと思うんだ。

だから現実。


大体、こういうのって、よくラノベにあるじゃない?

現実とゲームの見分けがつかないヒロインが悪役化する、悪役令嬢がヒロインの転生もの。

結構好きだったのでかなり読んでいた。


ふむ。

いろいろと違う点を作ってみてはどうだろうか?

ヒロインが変われば、悪役側が転生者なら何かアクションを起こしてくる可能性もある。


「よし、エリスちゃん、君がズボンを沢山持っていてよかった!」


衣装棚を見てそうエリスに告げると、エリスは、そっちの方が動きやすいから、と答えた。確かにね、私もお出かけ以外は基本ジーパンでしたとも。


ゲームのエリスはあんまり運動をするタイプではなかった。でも動きやすいからとズボンはあるし、兄がいたのでお下がりも含めて結構ズボンを持っていたようだ。

過去形なのは、ある時事故に巻き込まれてなくなってしまったからだとか。エリスの母親の兄のところへ出かけた帰りに事故に巻き込まれ、無くなったそうだ。


このエピソードはオンラインの方で追加されたやつだったっけなぁ。

確か、お兄さん生きてるんだよね。

オンラインの方やらなかったから詳しくは分からない。情報で知ってるだけだ。


あ、ちょっとエリスちゃんがしょんぼりしてしまった。

不確定な情報あげちゃってごめんね。


まあそれはいい、放っておこう。

今は目先の状況だ。


……遊びに行きたいところ、めいっぱい回ろうか。


エリスちゃんにそう告げて、エリスちゃんおすすめの場所へ向かったのだった。


キャラまとめは章の最後に置くことにします

もうちょっと先です( ´∀` )

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