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Imitation  作者: ヴィラノ・エンヴィオ
中等部2年生 前期編
101/154

サロン発表

これかいた後にサロンについてちゃんと知ったんですごめんなさい←

学園の校内雑誌に所属サロンが発表された。



<王薔薇の間>

2年 カル・ハード・リガルディア

2年 ロゼ・ロッティ

2年 ロキ・フォンブラウ

2年 ナタリア・ケイオス

1年 エリオ・シード・リガルディア

1年 トール・フォンブラウ



「ぐああああ、王薔薇の間になってる――!?」

「脳筋成績なのにな!」

「るせー! お前にだけは言われたくねー!」


シオンと俺の話し合いが終わり、フォンブラウ家にも2人の決定が通達されたことにより、王家、学園側も相応の対応を始めた。


まず、王薔薇の間に所属したのが公爵家と王家で固まったことだ。

これは将来的なことを考えての者であるのは間違いないが、これに加えてアウルムとゼロが入っている。


アウルムは土の最高位精霊の半精霊であることを公表、ゼロはイミットという王権の外側にある血族であることから、王族の傍に居ることを常に許可される立場にあるので問題はない。


そろそろ同級生たちには男女のロキが同一人物であることに感付いた奴も多くなってきたことだろうが、問題ない。

別に騙すのが目的ではないし。



<紅梅の間>

3年 アレクセイ・リトヴァレット

2年 ソル・セーリス

2年 ルナ・セーリス

2年 エリス・イルディ

2年 アルトリア・ファレン

2年 ターニャ・エルガネオ



「なんじゃこりゃ」

「勉強頑張った甲斐があったよ!」

「クルミがいない……!?」

「ターニャに負けてたからそれでかな」



<白梅の間>

3年 ノクタス・フェブロ

3年 エンディカ・ヴェディ

3年 ユリウス・シーズ

2年 ソラス・カターシュ

2年 クルミ・カイゼル

1年 ニア・テルティオ



「私こっちだ」

「離れちゃったね」

「問題ない。全員分リンクストーンはあるしな」


俺たちはそれぞれの所属サロンを確認して息を吐いた。

見事に分かれてしまった。今回は流石に鈴蘭の間みたいな低ランクの部屋に入ったものはいなかったけれど。


この様子だとナタリアが公爵家の出ってのは堅いかな。あまり知られたくないだろうな。

何せ、それが本当ならクローディ家は双子だったことになる。

跡取り問題がうるさくなるので片方だけ残し、ケイオス家に放り込んだ可能性が高い。


とりあえず、今までサボってきたツケを払うとするかな。

それぞれの古い家について調べるところからか。


「とりあえず、来週が顔合わせだな」

「1年生の指導頑張れよ」

「お前ら知り合いだけで固まったもんな」


それぞれ食堂のテラスでそんな会話を交わす。ルビーたちの連れ込みは恐らくありだろうからまあ、いいか。

国のために話し合うのも悪くないだろう。


「この後どうする?」

「合成するかな」

「俺鍛錬行ってくるわ。後輩に見てくれって頼まれてんだよ」

「魔物たち見てくる」


それぞれやりたいことがばらばらである。

俺は鍛錬に行くことにする。


「セト、俺も一緒に行っていいか」

「お、願ったり叶ったりだな」

「じゃあ俺も」

「俺は魔物見に行く」


それぞれ行動が決まったところで俺たちは解散する。

俺とセト、アウルム、ゼロは鍛錬に。ソルとルナとクルミとロゼは一旦魔物を見てから鍛錬に来るそうだ。


「じゃあまた後で」

「早めに来いよ」

「分かってるわ」


「ユリウス様がいるかもしれないから、私が後から行くってのは伏せておいてください」

「どうしてだ?」

「鍛錬中の姿、見せてくださらないんですもの」


男のプライドであろう、そこは。

分かったと俺は頷いて、鍛錬場へ向かって歩き出す。クルミは剣術などでメインとして戦うよりはサポートの方が合っているタイプなので、あんまりわかってないかもしれないが、クルミ自身の剣術のポテンシャルは非常に高い。とはいっても、筋力が低いのでレイピア等の刺突武器がメインになってしまうが。


俺もそろそろちゃんと武器を考えておかないといけない。

高等部でも一応適正は見るのだが、中等部3年は真剣勝負の模擬戦があるのである。

これに出ていい成績を収めることができれば、高等部へ上がった際多少有利になる。


有利になりたいと思っているわけではないが、なんだかんだ迷惑を掛ける率が高いのは事実なので、文句なしの成績を収めておきたいところだ。


「……脳筋って言ってるけど、お前そんなに頭悪くないからな? 手加減しろ?」

「え?」

「いや、お前のこと皆脳筋って言うだろ、俺もだけど」

「おう」

「……自分のこと、脳筋だと思ってるのか?」

「まあ、脳筋だろうなとは思う。人の機微に疎い自覚はあるぞ?」


セトに急に掛けられた言葉の意味がよくわからずそう返すと、こいつ分かってねえなと言わんばかりに息を吐いて、セトは言った。


「座学の成績がオールAのやつに脳筋とか、我ながらよく言えるうと思うわ」

「……実技は全部Sだった」

「バランス取れすぎだろテメエ」

「ゲームではオールSでいらっしゃったんだがなあ……」

「なんだよそれゲームの中のお前チートすぎねえ?」


別人だと思いたかったけどな。

ゼロとアウルムは何も言わずに後ろをついてくるだけだった。


ここまで読んでいただきありがとうございます。

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