3/7
そんな気持ちばかりが強くなっていったが、邪魔をされようが、彼女と一緒にいたいという気持ちが強くなっていくのは、はっきりとわかった。小学校、中学校、そして高校と歳を取るたびに彼女への気持ちは強くなった。
彼に対する気持というものに、初めて気づいたのは、中学生の頃の話。
そのころには、私も精神的に大人に近づいていた。
小学校の時に親しかった友人とは、次第に疎遠となってしまい、中学校の2年のころにはすっかりと話さなくなってしまっていた。
代わりによく話すようになっていたのは、彼だった。
友達というよりも、昔からの親友といった感じの私と彼になったけども、恋という感情に気付いたのは、中学校もそろそろ卒業しようかという段階のころ。
それでも、彼も同じ気持ちなのかどうかなんて、私にはわからなかった。
運よく高校は同じところに行けたから、卒業するまでの間に、彼に彼女ができなければ、私は彼に告白をすると、心に決めた。
逆を言えば、それまでにあきらめるかもしれないという、わずかな心の声が聞こえたのだ。